「記録映画ですから…」私はあなたのニグロではない トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
記録映画ですから…
公開はかなり先だが、一足早く試写で鑑賞した。
昨年来、米国の黒人に関係した映画を見てきてはいるが、本作の登場人物である、米作家で公民権運動家のジェームズ・ボールドウィン(ご本人も黒人、故人)なんてまったく知らなかったので、最初から最後までお勉強させてもらった感じの映画。
大戦後の米国で黒人が置かれた状況について知る足しにはなったが、それ以上の内容ではない。
よほど専門的に学びたいか、そもそもこの作家について興味がないと映画的見応えを感じるのは無理だろう。
事実を踏み台にした公開中の「デトロイト」でも★2つにとどめている批評子としても、それ以上は無理という話だ。
2月2日にNHKBSで放送されたドキュメンタリー「デトロイト暴動 真実を求めて」が遙かに、わかりやすく面白かったね。
海外放送局の作品ではなく、NHK制作のドキュメンタリーだったからね。
ああいう番組を作れてしまうのには、本当、NHKの金力を感じるわ。
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