「序盤がすごい」バンブルビー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
序盤がすごい
ナントカ星でのバンブルビーたちの戦いから始まるんだよね。ここのアクション凄くて引き込まれる。
それで主人公の女の子の紹介に入るんだけど、「このロボットアクション映画に感動巨編の要素を盛り込んでくるって凄えな」って最初は観てたの。
女の子の孤独感とか、「誕生日にビートルもらえて良かったね」とか、バンブルビーが来て孤独じゃなくなったんだ!とか。
それがなんか『お父さんと週末は車を直してたの』と突然語り出すあたりからおかしくなるの。
トラウマで高飛び込みができなくなったみたいな描写を入れてるんだけど、無理があるんだよね。クラスメートが『うえーい』ってパーティやってて、そこで飛び込めばカースト上位に行けるのに! ってとこで飛び込まなくて逆にバカにされるんだけど。
そこまでして描くから、めちゃくちゃ良いシーンで飛び込むんだろうって思うんだけど、「え? それだけ?」って飛び込みシーンなのね。高飛び込みエピソードは全部削って良かったと思うよ。
闘いのシーンでも整合性がとれなくなってきてさ。バンブルビーが一回やられて『生き返って!』ってその辺にある銃をばんばんビーに撃ち込むんだけど、わけわかんないの。そもそも軍事基地なんだけど、高校生二人が簡単に潜り込めてるのもおかしいしね。
そこに軍がやってきて『扉を爆破しろ!』ってやるんだけどさ、普通に開けようよ。さっき男の子が普通にボタン押して閉めてたよ。
それで最後の決戦になって、女の子がんばって、意味なく飛び込んで、気の利いた軍人さんに見逃してもらってビーと女の子はお別れすんのね。そこでビーはカマロに変身して『最初からカマロになれたの!』って言われてるんだけど、カマロになれたなら別れなくても姿隠せるしいいじゃん。
トランスフォーマーの第一作は、さえない男の子が闘いの中で男になる話だったんだよね。そこから何年たったのか数えてないけど、トランスフォーマーも女の子が闘う話になってて、そこは時代を感じたよ。