祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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親は子供のためなら自分の存在を消せるようです
前半は少し退屈に感じたが、後半は原作を見事に再現できていて面白かった。博美役は大人も子供の時もどちらも凄い良かった。親子の愛を感じることが出来たが、切なすぎる内容だった。
未だに思い出すだけで考えさせられる
観た後もしばらくぽかーんと上の空…
公開当初に映画館へ行ったけど、それから1年経った今もずっしりと記憶に残り、いい意味で具合が悪くなる作品(好きな映画だけど内容が重すぎてダメージが大きい)
父娘愛に号泣…
後半鼻水かんじゃってすみませんなほど涙…
ひよりちゃん…
私も子供がいるからか涙が止まらない
人はなぜ嘘をつくのか
一つの嘘から偽りの人生を歩むことになった
全ては娘のために。
娘もお父ちゃんの為にあんな事したくなかっただろうに。
悲しすぎて思い出すだけで心が痛い
大好きな加賀恭一郎シリーズの完結、最高傑作でした。
加賀との接点も交え東野圭吾らしい複雑かつ巧妙なストーリーで終わるにつれて面白くなる終始釘付け
まだまだ続いてほしかった、、
泣きはしなかったけれど
東野圭吾原作の某映画の2作目を思い出しました
比較するためではなく、見終わって、同じような愛の在り方が描かれた作品を観て、同じように辛い気持ちになったことを思い出したから
我が身を守る為の犯行ではなく、愛ゆえの犯行、それによって自分自身の人生を破壊することになろうとも、護りたい存在への愛ゆえの犯行
愛とはなんだろうか
あの時も今回も、それを思う
母の面影を求めた捜査(たび)の終着
"新参者(劇場版)" シリーズ第2作。
レンタルDVDで鑑賞。
原作は既読。
原作の加賀恭一郎シリーズは、「赤い指」以降、それまでの本格ミステリーや実験作的作風から一変し、加賀のパーソナルな面に踏み込むようになり、人間ドラマが強化されました。
「新参者」から始まった日本橋署編において様々な事件を解決していく内、事件に関わった人々の人間模様や秘められた想いを垣間見、父親との確執など、今まで避けて来た自身の家族とも向き合わざるを得なくなり、加賀の内面に少しずつ変化が起こっていくと云う部分に読み応えを感じていました。
原作の人気に応える形で連続ドラマが始まり、2本のTVスペシャルの放送、「麒麟の翼」の映画化などファンとしては嬉しい展開でした。そして完結編となる本作において、原作シリーズ第1作「卒業 雪月花殺人ゲーム」から触れられていた、加賀の蒸発した母親の物語が語られました。
そんなわけで、今回もめちゃくちゃ泣けました。
映像になると、より物語の悲惨さが強調されました。
犯人が背負った宿命の壮絶さに、やるせない想いを抱きました。苦難を共にしたことによって、より強固なものとなった父娘の絆。その強い気持ちの果ての結末に心震えました。
加賀が捜査一課への転属を固辞し日本橋に居続けた理由と、自分の元を去った母親の抱いていた想いも明かされました。
何十年越しに知った母の真実の愛。その時加賀の胸に去来したものを想像したら、またまた涙が止まりませんでした。
[余談1]
原作では、原発作業員の実態がもっと前面に押し出されていたような気がしましたが、タイムリーかつシビアな内容のためか本作では軽く触れられる程度でした。それがもっと事件の悲惨さを物語る要素だっただけに、少し残念でした。
[余談2]
原作は東野版「砂の器」とも評されていましたが、本作では日本映画史上の名作と名高い同作映画版のオマージュ・シーンがそこかしこに散りばめられていました。
松宮刑事たちが初動捜査で彦根を訪れるシーンでは、駅舎と刑事たちを映すカメラ・アングルや、捜査の経過を字幕で説明するなど、そこかしこにオマージュが見て取れました。
ラスト近くにも同作のクライマックスを彩った回想シーンを想起させる場面があり、涙を禁じ得ませんでした。
[以降の鑑賞記録]
2024/06/16:Amazon Prime Video
※修正(2024/05/10)
ウソが写すのは、人の心そのものだから
映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)から。
阿部寛主演、東野圭吾原作による「新参者」シリーズの完結編。
映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」(土井裕泰監督)との関連も
気になりながらの鑑賞となった。
冒頭、映像ではなく、文字で場面説明がある。
「仙台に田島百合子が、たどり着いたのは1983年の冬だった」
「母親の恋人、綿部俊一の消息をつかめぬまま16年の月日が流れた」
「現在」「東京都葛飾」・・・
もちろん作品の中で、年代を遡っていくとは思ったけれど、
やはり、最初に文字を読まされた感じは、違和感があった。
書籍を意識してのことなのか、脚本の妙なのか、私には分からない。
タイトルと台詞を繋げるフレーズは、演出家の浅居博美役を演じた
松嶋菜々子さんが呟く。
事件は「異聞 曾根崎心中」の公演初日くらいから話が展開し、
公演最終日に解決するような仕掛けに、ちょっと笑えた。
「もうすぐ幕が下りますね」
「やっと下ろすことができます。長い悲劇でしたけど・・」と。
その台詞をフォローするように、また文字が登場。(笑)
「ウソは真実の影、その影に何をみるのか。
それはきっと悲劇だけではない。
ウソが写すのは、人の心そのものだから」
映画で伝えたいことを文字にするのって、どうなんだろうなぁ。
楽しかったけど…
全体を通して楽しめるミステリーだったが、お父ちゃんの殺害方法に疑問。
女性の手で絞殺するのは、不可能。
紐とか使ったリアリティがある殺害方法ならかなり良い作品だと思うが、詰めが甘い感じ。
嘘は真実の陰…
原作未読
阿部寛ファンなのにシリーズ未見
2018年の映画だけど時代背景は昭和まで遡る
仕事にかまけて家庭を顧みない父、鬱になる母、旦那名義で借金して蒸発する母、娘を溺愛して生きる父
これ、当時の家族構成の破綻の話しでもあるんだよね
主人公の母にたどり着く流れの話しの筈なのにメインはそこじゃない
話は暗いのに淀みなく進み、停滞しない
主人公の母に対する想い、犯人の父に対する想い
そしてその両者の繋がり
つまり主人公と犯人、そしてその親同士は晩年において深い繋がりがあった事
その対比的な人物関係も秀逸
しかし犯人が主人公に会いたがるかは疑問かな
その逆は動機として十分だと思うけど
も一つ粗探し的な事でいうと、幼馴染の年老いた父親をあの人混みの劇場で観て判るなんてないよ、位かな
犯人の子供時代における親との逃避行、離別からの密会もよく描けていたけど感情移入はしなかった
結局、犯人(娘)のおかげで父親は別人になりすまして日陰暮らししながら娘の人生を見守ってたわけで、そもそもワゴン車で娘がした不可抗力の殺人をよく投身自殺に仕立てあげれたよねって思うし、他の生き方もあっただろうに父親の視野狭窄っぷり
最後は焼け死ぬのはイヤだよね?って娘に絞殺されるという狂気の沙汰
となると主人公の母親との繋がりがかなり希薄に感じてしまったりもするのですが、なんだろうこの満腹感は
とても満足したのです(*^ω^*)
祈りの幕が下りる時
面白かった!!!でもそれと同時に頭使ったような…。中々理解が大変なストーリーだった。サスペンスの中でも特に難しい方だと思う。まあだからこそ面白いんだが。
親とそこまで仲良くない私には信じがたいくらい親子愛が強くて素敵を通り越してもはや怖かった。私だったら親より恋人に対しての方が愛が強いけどなぁ。
父と娘、母と息子、それぞれの親子に愛と祈りを
東野圭吾原作『新参者』シリーズ完結編。
原作は未読、TVドラマは未見、劇場版前作のみの鑑賞。
それでも劇場版前作はなかなか良かったが、今作はそれ以上!
良質ヒューマン・ミステリーを堪能させて貰った。
都内のアパートで、滋賀県在住の女性の絞殺死体が発見され、その部屋の住人も姿を消す。
捜査を進めると、被害者は同級生の女性舞台演出家に会っていた事が分かり…。
捜査線上に浮上した演出家の存在。
事件の真相なども全て、彼女の過去に関係する。
その哀しい過去。
それ故行われた殺人。
そして、親子愛…。
これはもう、『砂の器』だ。親子が各地を放浪する回想シーンなんてまさに。
東野圭吾は『真夏の方程式』でも『砂の器』を彷彿、本作ではさらにそれが色濃く反映され、人によってはまんまとか劣化とか感じるのも無理ないが、むしろリスペクトを感じた。
これだけでも充分見応えあったが、そこに、主人公・加賀の過去と思いがけない繋がりが…。
加賀が幼い頃失踪した母。
被害者と母の遺品に共通する日本橋界隈12の橋の名が記されたカレンダー。
母の晩年の恋人の存在。
加賀が日本橋署にこだわる理由。
加賀と演出家の関係…。
事件のキーは、自分なのか…?
阿部寛は円熟の好演。
意外や初共演の松嶋菜々子。あるシーンである人物を追い詰める気迫は凄みたっぷりだが、その佇まい、やっぱ超綺麗だな。
豪華実力派の中、小日向文世の父性愛が泣かせる。
最初は人間関係入り込み、加賀の過去などもTVドラマを見てないと今一つ伝わるものも伝わって来ない。
演出・音楽・台詞回しなどで少々大袈裟でクドイ点もあったものの、見ていく内に話の面白さに引き込まれていく。
東京~滋賀~仙台を股に駆け、過去と現在が交錯し、謎も捜査も話も快テンポ。
事件の真相が明らかになる後半は、涙腺と感情を揺さぶる。
ネタバレチェックして事件の真相や結末を語っても良かったが(一応念の為チェック)、やはりこれは見て感じ取って貰いたい。
敢えて言えるなら、
親の愛は偉大と言うが、ここまで出来るものなのか。
我が子の将来を見守り、祈る為に、ここまで…。
子供もその受け止めた親の愛や祈りを返す為に…。
韓国サスペンス/ミステリーがKO級のインパクトならば、
これぞ東野圭吾ミステリーの醍醐味。
哀しくも感動的な邦画らしいヒューマン・ミステリー。
少し間延び
期待しすぎた。
阿部さんの板についた加賀恭一郎も松嶋菜々子さんの安定感もすばらしい作品ではあるけれど。
二時間弱を埋めるにはという間延びした箇所が所々あったようなきがする。
女の細腕で首を絞めるなんて非現実的なところももう少し工夫があってもよかった。
こういう行動に出るしかなかった事情がわかって納得。
親子の絆に泣いてばかり
ドラマも映画も今までのもの全作観てました!
小説は麒麟の翼くらいまでだったか、今作の原作は未読。
なので展開にずっとハラハラしてました。
もうほんと、松嶋さんと小日向さんの親子のシーンはずっと泣かされてました。子役の子もめっちゃ泣かせてくる。いい人たちなのに運命が残酷過ぎる。
そして201が胸糞悪過ぎる…
切ない
映画を観に行く前にTverでドラマを見てから行きました。
加賀さんのお母さんが去った理由も、松嶋ななこのお父さんが別人にならなければ行けなかった理由も切なすぎて悲しすぎます。
過去のシーンの中でもトンネルのシーンは泣かされました。子役の子がお父さん!と呼ぶシーンが良かった。
ラストは救いが無いように思いましたが、やっぱり新参者だからこれで良かったのかも。
鋼の絆
新参者はドラマは観てました。
東野圭吾さんの作品は好きな方で、このシリーズも好きな作品の一つです。
お馴染みのテーマ曲を久しぶりに聞いて懐かしさと、ここから本番かと思わずシートに座り直しました。
前半こそ普通の刑事ドラマの様な展開ですが物語の核心に触れるにつれ親子の強い絆に涙しました。
事件の裏側に人の想いが詰まっているのが新参者の醍醐味ですね。
浅居親子はただただひたすら可哀想だった。
何にも悪いことしてないのに母親のせいであんな運命を背負わされ、自分の為に人生を捨ててくれた優しいお父さんを自らの手にかけなくてはいけないなんて、なんて悲しい物語なんだ。。。
完結編と言うことで加賀恭一郎も絡む物語でしたが一つ欲を言うならば母親だけでなく父親とももっと打ち解けた感じで終わって欲しかったかな。
悲しくも親子の強い絆が描かれた物語でした。
まだまだ観ていたい作品だな。
感動の涙というより哀しい涙
前半のほうの字幕で説明していたり、エンドロールが短く感じたのは時間が2時間でおさめるのが難しい内容だったのかなと感じました。
松嶋菜々子さんの赤い壁の部屋でのシーン。阿部寛さんの言葉でどんどん動揺していくところの演技が凄かった。
トンネルのシーンで小日向さんがもう一度戻り抱きしめるシーンは涙が出ました。
あと、後半の松嶋菜々子さんが剣道教室で阿部寛さんを初めて見たときに、父が愛した人は素敵な人だったんだと確信したと言ったシーン。会いに行ったことを後悔していない、救われたというところが1番好きなシーンです。
周りの出演者の演技が凄かったせいか、春風亭昇太さんの演技が棒読みな感じに見えた気がしました。(笑)
改めて、 加賀シリーズは好きなシリーズなので終わるのは悲しいですね。
豪華俳優陣!
豪華俳優陣の迫真の演技は見応えがあります。
色々な伏線が最後に1つになりますが、殺人が絡みますし、結局、自分達の保身に走ってしまい、法を犯すので、感動の涙などは出てきません。
素晴らしい、名作です!
オープニングのエピソードに登場した女性。
まさか、加賀の母親とは。
押谷道子の事件と加賀の母親の過去が、カレンダーの書き込みで繋がったのも見事な流れだった。
浅居博美は加賀に幕を下ろしてほしかったんだろうな。
だから、剣道の指導という名目で会いに来た、
そして過去の犯罪をほのめかした。
松宮は、加賀のいない時でも、加賀を彷彿とさせる刑事の勘を発揮する。成長したな。
二度見ると全てのセリフの意味が納得できた。
でも、結局4度観てしまった。
松嶋菜々子さんは、いままで最高の演技だった。
細やかな表情で感情が表現されていた。
もちろん全ての出演者の方々が素晴らしかった!
菅野祐悟のサントラも素晴らしかった。
これからも捜査一課 加賀恭一郎で続編をお願いしたい。
ちなみに、
苗村先生が恋人なのに、突然蒸発しても浅居博美は気にならないものなのだろうか?
違和感だらけの非現実な映画
まず、幼少期のアサイヒロミの顔と松嶋菜々子さんが全然違う。映画だからアタリマエだと言われればそれまでだけど…違いすぎると感情移入出来ない。
いくらなんでも最後にお父さんを絞殺するところが納得出来ない。「もう疲れた」のも分かるけど、もし自分がアサイヒロミなら何が何でもお父さんを生かしたい。あんな辛い思いをさせて自分を守ってくれたお父さんを自分の手で殺せない。万が一殺してしまったら自首するか自殺するだろう。今までと同じ暮らしを変わらず続けられるわけがない。
加賀恭一郎がマザコンというのにも違和感がある。思春期に何も言わず書き置きだけで出て行った母のことを大人になっても素直に想い続けているのがまずおかしい。父ともあまりコミュニケーションとれてなさそうだし。何より1人っ子。もうちょっと捻くれていてもいいのでは。
邦画史、いや、世界の映画史に残る名作
いままで、三回見た普通ミステリーだと三回も見ると飽きてくるものだがいっこうに飽きない。毎回同じシーンで泣いてしまう。
特によかったのが、役者の演技。演技派俳優さんが一度に会して繰り広げられる演技は超一級。中でも、阿部寛さんが登場したときの主役感はすごかった。待ってました‼っと声をかけたくなった。
松嶋菜々子さんと小日向文世さんの演技もすごく胸に迫るものがあった。
演出の面では、最後、浅居博美が逮捕されるときに降りた幕が上がるのがこれからの浅居博美の人生の再スタートを意味してるみたいだと思った。
最後にちょっと面白いなと思ったのが、浅居博美のお父さんが明治座に幽霊になってでも見に行こうかなといっていたところ。実際、明治座の楽屋には幽霊が出ると役者や、舞台関係者の間には噂になっているので、原作にあるのかどうかはわかりませんが、うまく取り入れたなぁと思いました。
久しぶりに泣けました。
原作を読んで私にはちょっと話が複雑だなと思ってましたが、映画では説明くさくならずに分かりやすく作られてました。親子の絆の深さが全ての事件の動機にあり、そこに泣かされました。
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