劇場公開日 2018年1月27日

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「話が良いのは原作の力。わざわざ映画にする事での魅力はナシ。」祈りの幕が下りる時 beshさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0話が良いのは原作の力。わざわざ映画にする事での魅力はナシ。

2018年2月11日
iPhoneアプリから投稿

原作が面白いのは言うに及ばず。映画として退屈極まりない。序盤のテロップやナレーションで説明を重ねる演出に辟易とし、まったく入り込めないまま終盤の怒涛の泣きメロ演出に突入。久しぶりにこんなに嫌悪感を抱く映画を観た。観客の想像の余白をコテコテに埋める監督の手腕は、テレビドラマのヒットメーカーだからこそなのか。問題は、なぜこんなに評価が高いのかということ。観るべき映画は山ほどあるのに不思議でならない。ドラマ半沢ファン層にしっかりとリーチし、取り込み、うるさい映画ファン層を近寄らせない、東宝のマーケティングが功を奏したからなのか。日本でヒット作をつくるには年間で映画を1〜2本観るかどうかのお客さんをいかに呼び込むかが鍵だという。その意味では成功なのだろう。そして、この監督もドラマのヒットメーカーから映画のヒットメーカーへと階段を登り、日本を代表する監督として重宝されていくのだろうか。しかし、同時期にも、根っこから映画を志し、映画ならではの表現を追求し続けている監督作が上映している中、そうした気骨のある映画に光が当たらない日本の現状を憂う。

ポコだるま
スペースカウボーイさんのコメント
2018年2月12日

映画産業も商売ですから
莫大な予算をかけて作ってますから。

スペースカウボーイ