「そんなに悪いかなぁ~」ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー Kicoさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなに悪いかなぁ~
この映画が悪かったというよりは、ローグワンが秀逸過ぎたために期待値が上がっていたのではあるまいか。
加えてシリーズ屈指の人気キャラの前日譚ならなおのこと、「ケッセルランを12パーセク」位でハンソロを語った気になるな、と古参ファンは思うのかもしれないが、子供と二人で金曜ロードショーで観る分にはとっても楽しめた。
ドロイドとの共生に関する描写はさすがで、ダイバーシティ&インクルージョンの国アメリカは我々日本人の遥か先を行ったなと思えた良いエピソードだと思う。
薄っぺらいという意見をよく見るが、
進歩的な思想を持ち、自由を手に入れても悲しい結末で終わるL3。
かたや安定を手にいれても籠の中から抜け出せないキーラ。
この二人は対となって、現代女性の直面する困難さを訴えかけてくるようだったし、メッセージ性が全くないとは思わなかった。
でも、それがディズニー的であってスターウォーズでなくなってしまったという意見には実は共感出来る。
古きよき何かが失われた寂しさだろうか。うまく言葉に出来ないが武士やガンマンに通じる無骨でいとおしい何か。
(レイアの鬼気迫る表情は、本作の女性キャラとは全く違っている。)
しかしそれは旧三部作を愛でればよいかな。と自分に言い聞かせている。
時代はどんどん新しくなっているのだから。
私たちがそれに追い付けなくなり、その変化を楽しめなくなってしまったら、そちらの方がもっと寂しい。
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