ベースメント
劇場公開日:2017年7月21日
解説
アイドルグループ「仮面女子」の窪田美沙と、「ミス東スポグランプリ2015」に選ばれたグラビアアイドルで、「アイドル諜報機関LEVEL7」のメンバーとしても活動する璃乃が共演し、JKビジネスや危険ドラッグ、特殊詐欺といった現代社会の暗部を題材に描いた作品。風俗業界や不良グループ、都市伝説の真相などを取材するアングラ系のルポライター、猪俣陽一の事務所にある日、家出した女子中学生の七瀬星来がやってくる。猪俣は、情報提供者でもある元ヤクザの大河原幸次に頼まれ、星来を事務所に泊めることになるのだが、星来は何かの詐欺に加担している様子で……。
2016年製作/83分/日本
配給:MARCOT
スタッフ・キャスト
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男臭いアングラな映画だと思ったがポップでオシャレなノリ。
4つぐらいのエピソードが同時進行。どれも日本の闇を映したものだが、主役のルポライターがぶつくさ呟きながらも平然と受け止めているのが面白い。ゲーム実況というか、垣根を隔ててそのモノを映してるから、その対象のアングラ度に比してタッチは暗くはない。
終始、盛り上がるのを避けるかのように、オフビート感覚で軽快に突っ走る。ラストだけ主人公と対象の垣根が壊れる。そこでエンターテイメントになるかと思いきや、オフビート的なタッチは変わらずパンク的な演出処理になり、え?と唖然。
王道ミステリー&エンターテイメントを期待するのであれば、全く成立していない。インディーズだからこそ成し得た挑戦的な作風を個人的には楽しめたのだが評価は人それぞれだろうな。
社会の黒い部分に切り込むのかと思いきや、表面だけ取り繕ったチープなつくりで、リアリティもなければ恐さも黒さもない。
全体的に軽いつくりで、それならばそれでエンターテイメント要素があれば良いのだけれど、振り切った感じもない。
アイドルの女の子が出ていたらしいけど、それを押すようなつくりでもないし、何をみせたいのかよくわからなかった。