終わった人のレビュー・感想・評価
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千百円
定年か
生きている間は終われない
俺も...
原作よりは良かった
原作は妻が世間知らずのお嬢様設定であったり退職金や年金が世間とかけ離れた額であったため、さすが反発をくらいそうなので伏せてあったが、年金はたしか500万という設定だったと思う、国民の平均所得からかけ離れた金額である、これでは不満が生じようがなく物語にならない、この辺は原作者の世間知らずが分かる。仕事がしたいと言う設定だが出向した会社で形だけの役員になった段階で仕事上では、もう終わった人なのである。妻とのいざこざも既に夫婦が終わっていた結果であり、将来に期待をもたらすのなら離婚の方が良かったであろう。原作の出来がいまひとつなのだがコメディタッチの映画にしたのは良かったと思う、これがシリアスだったら気分の悪い映画になっていただろう。
原作読んでたので、きっとそのままのエンディングはなさそうでした。ち...
たぶん、多くの男性にとって人ごとではない。
伊坂幸太郎さんの「死神の精度」に出てくる死神だったら、「定年がくるなんて勤める時からわかっているのに、なぜその時になってから悩んだり、慌てたりするんだ?」とか「故郷に帰るのが恥ずかしくて出来なかった、と言うがお前が恥ずかしいと誰かに迷惑がかかるとでも言うのか?」とか聞くだろうか、と思ってしまった。
夫が何十年もかけて築いてきた自分のプライドや存立基盤が、自分自身を磨きあげてきた結果でなく、実は出身大学の世間的評価や会社での出世競争や肩書きのような実体を伴わない怪しいものだったわけですね。
それに比べると、家庭を維持することや子育てという実体(生活)そのものと向き合ってきた妻の逞しいこと。
程度の違いはあっても(エリートでなくても)、見栄とか沽券とか体面とかに縛られて、大事なもの(妻や子供や友達)ときちんと向き合い、理解する努力をしてこなかった人(自分のことですが)には身につまされる作品です。
スペック
思い出と戦っても勝てない
映画『終わった人』を観てきました。観客もほとんど年配の人ばかりでしたね。西舘牧子の原作が出版されたときに読んでいます。
とてもタイムリーな話しだと思います。随所で、頷く部分ありましたが、ただ、本書で描かれているのは、退職した直後の部分だけで、これから親の介護や自分自身の体が動かなくなるのに直面するわけで、後半生の前半部分だけと言っていいでしょう。
ジジババの社交場と化したジムでの素直に仲間になれない部分や、妻との軋轢、娘からの鋭い指摘など思い当たるところも多々あります。カルチャースクールで知り合った若い女の子との、心ときめく経験なども描かれています。ただそれも含めて、所詮一流企業で成功した人物の話で(本人は、そうは思っていないようだが)、最後に9千万円という借金を背負うのだが、老後のためにためたお金を使うことになるのだが、そんなお金もない庶民には少しかけ離れた話に思える。
物語の最後で、卒婚した舘ひろしと黒木瞳が桜の季節に再会するシーンはいいですね。また
「思い出と戦っても勝てない」という印象的な言葉が出てきます。
意外に面白い
意外と面白かった。第2の人生物語。
脚本内館牧子とリングの中田秀夫監督の異色タッグ作品。定年退職したある男性の物語。
周り客の年齢層が高く、終わるにはまだ早い若い側の私にとっては最初失敗かな?と思いましたが、年齢層共通の笑い部分がありかなり楽しませて頂きました。
かなり周りの爆笑に巻き込まれた感有りますがw
タイトルは「終わった人」ですが、映画的にはかなり第2の人生が終わっておりませんでしたw。
館さん白髪染めるとまだ若いっす。
脇を固める俳優さん達はメリハリあって良かった。
今井美樹の歌も良かった。
定年退職は趣味もあまり持たず仕事一本で頑張って来た方にとっては別名「生前葬儀」wらしいですけど、これは希望が見える映画。
昨今退職後人生を検討の方、鑑賞どうぞ。
良い意味でいかにも日本的な映画
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