キングス・オブ・サマーのレビュー・感想・評価
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ひと夏の経験を通して少年たちは人間的に成長し・・・、 というよう...
ひと夏の経験を通して少年たちは人間的に成長し・・・、
というような要素は全く感じることができなかった。
親に反発し、盗品で家を作り、自分の想い人のガールフレンドが友人を好きになってしまったので、人間関係を破壊する。
主人公は典型的な利己主義者(エゴイスト)である。
egoisticな人物を描くことで、逆説的に問題提議しているのであれば賛同できたかもしれないが、脚本家にはそのような意図は全くないのだろう。
印象的な映像シーンがあったことが多少の救いであった。
『クソガキ』が『馬鹿な男』に『変身!』
アニマルトレーナーが活躍しているのだろうが、それが丸出しの映画。
要は『クソガキ』が『馬鹿な男』に変化しただけの話。
成長ではない。それは、主人公の父親を見れば分かる。まぁ、それを今の男社会に対するアイロニーとして描いているのなら、許せるが、そうは見えない。
つまり、主人公にとって、女の子(ケリー?)はクモ女な訳でしょ?!
この映像を『男の成長』と見るなんて、なんか疑問がわくが。総じて、
空気の読めない『悪ふざけ』にしか見えないが。
内容よりも映像の美しさの映画かも
大人と分かち合えない、大人になりたい、干渉されたくない、そんな思春期を迎えた3人の少年が家を飛び出し、森の中に家を建てて暮らし始めるという青春・夏映画です。
特に大事件が起きるわけでもなく、青春物としては地味目かもしれません。ジョーとケリーの「恋」もそれほど燃え上がった風でもなく、パトリックとの三角関係も多少、気まずくなる程度。両親との軋轢も特別なものではありません。ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
けれど、少年時代にはこんなことを経験して、こんな風なことを感じて大人になっていくんだろうなあ…というのが、無理なく自然に伝わってきて、監督の見せ方がうまいのかなと。
森の自然はみずみずしくて美しかったです。映画を観ている最中、「セミの声がうるさくて映画の音が聞こえないやん」と思って、窓(自分ちの)をしめようと、映像を一時停止したら……なんと、セミは映画の中で鳴いていたのでした!リアル。
冒頭シーン。錆びた配管のようなものを叩きながら、ビアジオがへんてこな踊りをするシーンがよかったです。リズム感あって。
主人公のジョー、美形ですね。ライアン・ゴズリングに少し似てて。
夏の日の全て
一夏の恋 家出 思い出
どうしようもないくらいのガキっぽさ
なんでもやれる気がする、どこまでもいける気がする若さ
あーあの頃の僕らの話だ。
みんなの中のそれぞれの冒険の話だ。
でも悲しいのはそのエンディング。
これはあの頃の話なんだな。もう戻らないあの頃の話なんだな。
この映画を見れば何度でもあの頃に戻れるけど。
でも、思い出だから愛おしい?
戻らなくちゃ。
大丈夫、得たものは一生ついてくるから。
森は生きている
細かいカットの連なりがこの瞬間全てが価値のあるものだと主張する。
たまに寄るちょっとしたズームがたまらなかったり、最後の男の子の好きなことをしているカットもたまらなく愛しい。
思春期ムービーの傑作でした。
大人はファック!女はビッチ!ってのもね、わかりやすいしねってことで。
不吉なモノポリー
夏、青春、恋、葛藤、モノポリー
大人になりたいジョーと友人達との物語
ふつふつと日々何かを抱えるジョーと
友人パトリック
ジョーはケリーに恋をし、
父親の新しい彼女"クモ女"と父親
大好きだったゲームモノポリーに
限界を迎える
パトリックは母親の謎の言動と、
父親の壁を叩く音
謎のじんましんに悩まされる
そんな中家を飛び出し
パーティへと繰り出すふたり
ジョーはそのとき森へと迷い込み、
謎の少年ビアジオと見つけた場所に
自分たちだけの家を作る計画を思いつく
3人の家づくり、
3人だけの家づくりが始まる
家の中にはすべり台、
玄関は建設中の簡易トイレのドア
自分達だけの家が出来上がり
家出が決行される
時給自足プラス道路沿いのチキンとで
生活を賄っていく3人
日々の生活との違いを感じながらも
楽しく、大人のような
自立した日々を過ごしていく
そこへジョーが想いを寄せるケリーが
自分たちの家へやってくる
そこである事件が起き、
3人の友情が崩れ始め
3人の冒険は、
ジョーひとりの冒険になってしまう
初めての失恋、喧嘩、葛藤を経験し、
そんな中でなんとか生き抜いていくジョー
目の前のきらめき、ワクワク、ドキドキが
色褪せていった
そうしてビアジオのヘビ事件を機に
日常に戻るジョー
父親とちょっぴり向き合い、分かり合い
親友パトリックとも元の関係に
夏の大冒険を機に
ちょっぴり成長した3人
大人に憧れる時期が必ず訪れる10代
大人に反抗して、大人と分かり合えなくて、
大人になりたくて、自由になりたくて
眩しいくらい真っ直ぐで素直
でもゆっくり大人になればいい
この先成長していったとしても
この冒険を通して得たものは一生もの
夏にぴったり、キャストのキャラの濃さに
ちょっぴりズレてる感じが良かった
ビアジオのダンスシーンは当分
頭から離れない気がする
可愛いなーって思いながら親的立場で見てしまう笑… やはりスタンドバ...
可愛いなーって思いながら親的立場で見てしまう笑…
やはりスタンドバイミーは超えられないかな?
こんな夏休みを過ごしてみたかったって感じ。
主人公の子、とってもよかったよー!
ニック・ロビンソンくんのアイドル映画
脚本・映像・音楽、総てアイドル映画の様な仕上がり。
誰もが経験する成長期の両親との摩擦。
それにより少年達は森に、自分達だけの世界である“家”を建てるのですが…
それがスローのイメージシーンと共にあっという間に、立派な家が建っちゃう⁈ この作品でそこ、端折っちゃあダメでしょ!て言う調子で全体的にそんなシーンの連続、うわべだけの『スタンドバイミー』的な作品でした。
最近、急成長中の主演のニック・ロビンソンくんのイケメンぶりだけが見所でした。
よかった
家出をして森にDIYで家を作って暮らすというワクワクする展開だったのだが、あんまりワクワクしなかった。もっとDIYを詳細に描写して欲しかったし、自給自足をもっとして欲しかった。もっとワクワクしたかった。自分が高校生でDIYで家を作って森で自給自足ができたらなんと素晴らしいだろうと思うけど、その素晴らしさがあまり描かれていなかった。
主人公の友達が足を怪我していて、多分本当に撮影の直前に怪我していたのだろうけど、不自然で痛々しかった。
眩しい一夏の逃避行
15歳男子達による、ウザい親からのなかなかぶっ飛んだ逃避行。
もう笑えて笑えて、あまりにも楽しかった。
ヤンチャな単純ボーイのジョー、ガタイの良い箱入り息子のパトリック、変人ナイスキャラのビアジオ、モテ女ケリー、それぞれの家族
みんな一人一人キャラが立ってて分かりやすかったし、繰り広げられる掛け合いがいちいち面白い。
冒頭の3人による廃管太鼓と奇妙なダンスでもう心掴まれる。
森の奥に家を建てて、狩りと採取で生き抜こう!これで俺たち大人だね!なんてもう本当、ハッピー野郎だな〜なんて思いつつ
家なんてそんな簡単に建てらんねーよ!なんてツッコミもほどほどに、あまりにも清々しく眩しい彼らのヤンチャぶりに心踊り惹き込まれてしまう。
ありがちな失恋と親友との喧嘩もハラハラしつつ面白く観られた。
シリアスな展開も笑える要素がたくさんあってしんみりしないでいられるのが安心感あった。
わざと無精髭を生やして大人ぶるジョーがなんだか可愛い。
ニック・ロビンソンの甘く幼めの顔立ちに全然似合ってないのがまた良い笑
街の親と森の子供を対照的に映す演出や、美しい森の映像、音楽と共に軽いノリでテンポ良く進むストーリーが楽しかった。
友達も家族も好きな人も抱きしめたくなる映画だった。
こっから髑髏島へ!?
物語が進むにつれて主人公の見た目が逞しく男前に特に目元がR・ゴズリングに似ている。
音楽が良くてサントラが欲しい!!
MGMTの"The Youth"が映像に映まくりな効果絶大で長い排水管みたいなのを叩く音に踊り狂うビアジオがナイスキャラ過ぎて木と擬態化したりエンディングロール後の意味無い登場と愛着が。
家族愛や思春期の恋愛に友情などを中心に描きながら監督の悪ふざけが随所に見られ感傷的にならない撮り方が心地よい。
何かが変わったようなでもあまり変わらない日常に戻る普通さに和む。
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