「毒キノコ」The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
毒キノコ
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巨匠の娘というだけで色々なプレッシャーと立ち向かう姿勢は大変素晴らしいとは思う。過去作は未見だが、今回初めて鑑賞した。女流監督というと、キャスリン・ビグロー監督を思い出す。あの激しさをコッポラ監督は表現出来るのか、そんな思いで観たのだが・・・
結論から言うと、塩味的な出来映えだった。作品を創るという才能は流石親譲りだが、では観客に訴えるべきものはあるのかというと、少々薄いかなと。。。テーマとしては面白く、それに南北戦争時の生活様式、正に、カントリーマアムのあのお菓子のような世界が繰広げられているロケーションは興味深い演出であった。しかし、逃げ込んだ伍長の小賢しさや、女子供の嫉妬心の浅さに、ドラマ性が見えずらかったと感じる。男はもっと暴れても良いだろうし、女たちはもっと嫉妬と裏切りを他の女性にぶつけてもよいのではないだろうかと。ま、自分が伍長だとしても、やはりエル・ファニングのあの幻想的な容姿にはメロメロになってしまうけどねw
起伏のなだらかさを愛でる人ならば楽しめたかもしれないが、もう少し味付けが欲しかった作品である。
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