いつも心はジャイアント
劇場公開日:2017年8月19日
解説
難病を患いながらも懸命に生きる青年の姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。頭の骨が変形する難病を患う青年リカルドには父がなく、精神を病んだ母は自分とは別の施設で過ごしている。また、特異な見た目のせいで差別を受け続けてきたことで、いつしか自分が巨人になった不思議な世界を空想するようになっていた。そんなある日、ふとしたきっかけでペタンクという球技を知ったリカルドは、練習仲間との触れ合いを通じて変化していく。ペタンクの大会で優勝すれば、いまは会えない母にも元気を与え、一緒に暮らすことができると考えたリカルドは、ペタンクに打ち込んでいく。スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で作品賞を含む3部門を受賞。
2016年製作/90分/G/スウェーデン・デンマーク合作
原題:Jatten
配給:ブロードメディア・スタジオ
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2018年7月25日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
視野が歪んでいるにも関わらず、決勝戦での奇跡的プレー。 ちょっと非現実的過ぎません?と思いつつ、そのようにして非現実的なことを現実に成し遂げた人々がいることを思い出しました。
妄想遊びはリアルに感じることで無意識にこれが現実!?と思わせて、その妄想を無意識が現実化させていくということを最近聞きました。
それを意識させる内容で興味深かったです。
ただ途中で寝そうになりました。
切なくも美しい絵本を読んだ後のような印象が残る。
非常に独創的で。
リカルドの純粋な心が絵本のような映像に表される。
感動ものやお涙物ではない所がこの作品のすごい所だと思う。
孤独な主人公、
空想の中の美しい自然の風景、
スウェーデンの行き届いた福祉施設
ペタンクの仲間たち 日本だとこういう風にはいかないのでは?
等が印象的
2018年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ヨーロッパの巨匠といえば、芸術的ですが暗いイメージが多いですが、昔の巨匠ってネット無かったので自国のものしか見てなかったので。。やはり新しい世代の人は、アメリカのもアジアのも、全てのジャンルや新しいものを見ているので表現が豊かです。初長編監督作品でこれなんですから 将来巨匠決定です!それで5点。
全体の色彩のトーンはヨーロッパの映画らしく、自然でリアリティのあるドキュメンタリー風、音楽もハリウッドと違う、牧歌的なリズム感。巨人の場面では、美しい風景とファンタジーが現実に混じっていく展開が感動的でした。特に自転車のところ🚲泣。
社会的弱者の主人公は、ちょっと外に出るだけで、色々な災難に見舞われます。現代医療の冷たさ、酔っ払い攻撃、スポーツ競技の戦いのズルさ、辛い事ばかり起こるのです。
美しく健康である事が善で、醜くて病気は悪でしょうか?映画の中での虐められ方は極端ですが。そういう間違った考えが皆にも自分にもあるんでは無いかと考えさせられました。
社会の現実と批判を描いています。
しかし想像力によって、果敢に行動して、味方になってくれる仲間との友情と、現実では難しい 純粋な愛を求めて昇華して行く🏃という感動的なお話です。
北欧のブームはこれから確実にきますね。オリンピックまでは強いアメリカ的な感じですが、その後未来に求められるのは、哲学的で現実主義で、牧歌的かつ想像的、テクノロジーがより環境や人間にフィットする事が主流になるでしょう。人口がめちゃ少ないのに良い国ですし。日本は目指すしかないです。高税金 相続税なし。
毎日映画をみているので、沢山の映画を見ていますが、レビューしたいと思い立ったのはこの映画が初めてです。世界を渡り歩かないと この映画の社会批判の描き方わからないだろうな。グローバルな問題や社会を直に知らない考えない日本人にはちょっと理解出来ないかも。
この映画は現代のエレファントマンとも例えられますが、普通 製作者が避ける、批判も受ける 社会のタブーを描いているので、監督や製作の勇気を感じます。
この作品がスウェーデンで賞を沢山とった事がまた素晴らしいですね。北欧の映画界の権力者はハリウッドや日本とは違って哲学者ですよ。金や有名人かどうかでなく、内容や音楽や映像の美しさが重要という事です。
作品は、デウス エクス マキナという手法を使った、シェイクスピアの様な展開です。そういった意味では、キリスト教的な 全ての悲劇を背負い、超人的な力が登場するというところ。 アジアにはあまり考えが無い。 禅は、今全てが在るという感じかな、仏教系アジア人には ビビっと来る場所が違うかも。
2017年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
いい大人が、醜いからと他人を露骨に見下したり、いじめたり…悲しい。