検察側の罪人のレビュー・感想・評価
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【標準点なサスペンス×ドラマ映画】
・東京地方検察庁のエリート検事と新米検事がとある殺人事件の捜査をめぐってぶつかり合う様を描いたサスペンス×ドラマ映画。
・「正義とは」を問うような物語構成になっているように受取りましたが、哲学的な主張をきっちりと受け取ることができませんでした。安直な受取り方をしてしまうと浅く見えてしまうので、もっと深いものがあるのだろうと推測しますが、読解力の問題なのか、無理でした。。。理由を個人的に考察すると、終始、客観的な視点で見てしまう物語と演出だったから、なのかな、と。
・もちろん、木村拓哉さんと二宮和也さん、お二方の演技は素晴らしいものでした。ですが、物語をみる視点が常にうろうろするので、共感することがしづらい印象でした。一本の太い骨組みというよりは、細い骨組みに太い筋肉が沢山ついているイメージでしょうか。
・演技的には、木村さんのズレていく行動・演技が「汚れていく様」を魅せてくれたり、二宮さんの怒りのシーンは迫力のものだったりと、素晴らしかったと思います。一方で、二宮さんの役柄は「わかりやすい役柄」故に上手に見えてしまったのかな、とも思ってしまいました。その理由は、「上手い!」と感じた迫力あるシーンがある一方で、ラストシーンは「・・・」となってしまうからです。つまり、迫力あるシーンは台詞なども含めてわかりやすい表現ができるのですが、ラストシーンは「色んな意味を隠した演技」が必要で、それが伝わりづらかった。もちろん、これは演技だけでなく、物語構成や演出も含めての結果かと思いますが。
・総じて、出演者や映像美、演出、物語含めて「何かに突出した作品」というよりは標準的な作品、だと思いました。素敵な時間をありがとうございました。
#映画 #サスペンス #サスペンス映画 #ドラマ #ドラマ映画 #木村拓哉 #二宮和也 #ジャニーズ主演 #検察 #サスペンス×ドラマ
#全体3.0 #物語3.0 #演出3.0 #演技3.5 #映像3.0 #音楽3.0
最後の終わり方は?ん・・・😶?
娯楽映画として良(後半ネタバレ)
率直な感想として「面白かった」と「勿体ない映画だった」の2点。
なお、わたしは原作を読んでいない。
ジャニーズとは言え、役者として実力ある2人で、双方わたし好みではあったが、どちらの良さも出つつも消化不良。魅力高い2人とシナリオのせいも相まって、どちらにも感情移入し難い。俯瞰で観ることになり埋没感がなかった。
この作品は冤罪と言う重いテーマで臨んでいる割に、メッセージ性は全く感じなかった。
映画通は「伝わらなかった」とか、よくメッセージ性を求めるが、「映画」はなにも文学や社会・倫理等の世界だけに開いている訳ではないので、娯楽性があれば高評価して良いと思う。
ストーリーは犯人を追い詰める単純な「刑事(事件)モノ」ではなく、とある事件(事象)に対して、キャラクター達がどう想い、どう対処していくか見せる作品。刺激的なセリフもあり、ストーリーは良かった。
見せ場になるシーンはそこそこあったのだが、イマイチ盛り上げる気がないようで、割とフラットに淡々と進行していくので、物足りなく感じる人も多いかと思う。
ただオチだけがどうしても許せなく、人によっては全部台無しと思う人もいるかもしれない。
総評としては「39」なんかが好きな方は楽しめる作品で、この手のジャンルが好きならそれなりに評価できると思う。
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以降、ネタバレ感想
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原作があるので言っても詮無いことだが、沖野が辞職してから、同じ土俵に上がれないため、直接対決できなくなり、以降見せ方に工夫もなく、そのまま話しがサラッと流れる。
クライマックスは展開だけで進み、主役を2枚重ねておいて、その盛り上がりも見せ場もなくなる。
なので観てる側の感情の置き所がなく、極端な言い方をすると「へぇ、そうなんだ」と人の話を聞いてる感覚。ストーリー自体は良かっただけに残念と言うか、勿体ないと思った。
ディレクションが好みと合わなかったとか、色々思うところはあるのだが、木村拓哉と二宮和也を同時にキャスティングした以上は妥当とも思えるし、やはりキャスティング自体が作品を潰してるんだと感じる。原作のあるこの映画では無理だが、この2人を生かすなら、真正面からバチバチ熱く戦わせる単純な映画なら良かっただろう。
オチは酷かった。松倉を殺す経緯どころか、ヒントすらが描かれていないので、「なんでよ」とツッコミしかできなかった。全く持って理解不能、途中寝てて飛ばしたかと思うほどだった。
よく「視聴者の想像に」なんて話もあるが、それには乱暴すぎる。もう行間を読むってレベルじゃなく、一小節書けるボリュームだ。
わたしが納得できない理由は以下。
パターン①最上が依頼した
⇒これだと最上の「人殺しは依頼しない」発言に矛盾しており、簡単に手のひらを返せる
人物ではないので、気が変わったのなら相当のシーンがあって然るべき。
ちなみに最上は「奴は人じゃない」なんて詭弁を弄すなんて思っていない。
パターン②諏訪部の独断
⇒これもあってはならないと思っている。諏訪部は己が同情で他人を救うことはなく、
あくまで最上の手腕と人間性に惚れ、彼の顛末を見たがっていたはず。
諏訪部が最上に感情移入してしまったのなら、少なくともそれを垣間見せるべき。
パターン③その他
⇒諏訪部の部下(雇った?)が動いたのか、もう意味不明で視聴者置いてきぼり。
これこそあってはならない。
オチが非常に不満だったため、悪いところばかり書いてしまったし、ケチを付けられる場面は他にも多々あるのが、全体的には良かったといえる。
・ジャンルが好みであったこと。
・キャスト陣の魅力・演技が素晴らしかった。
特に沖野の「キレ」シーンは最高に良かった。沖野自体も松倉も橘も。
整合性だとか、テーマだとか、いわば芸術点みたいなことを望むと微妙だが、娯楽映画としては十分満足できた。
終始、淡々としている。
声も小さくて聞こえづらくて大音量にしていたら、ニノの怒りの大声のシーンで部屋中に響き渡った。笑
SMAPの木村拓哉と嵐の二宮くんが同じ画面にいるのは不思議な感じ。
幼なじみが自殺してお葬式に行ったときの異様な?宗教的なシーン、
主人公最上の奥さんと、娘が奇抜な感じなこと、
沖野が依頼した弁護士夫婦のキャラ設定、諏訪部の謎のバーなど、
なんか不思議な設定が回収されないまま終わった。
重要なシーンなのかなと思わせて、とくになにもないので、必要だったのかな?と思う。
検事の犯罪もそんなやり方で大丈夫っていうくらい荒い。
諏訪部が最上をなぜ信頼しているのかもいまいちわからない。
リアルさがなく感情移入できずに終わる。
最後もよくわからず。。。
無理な展開もあるがトータルは楽しめた
原作は未読。
老夫婦殺害の事件、過去の女子高校生殺人事件、国会議員の疑惑が絡んでいくという展開。なんの情報も入れずに観たので、キムタクが演じる検察官の行動に驚いた。
あんなに大きなリスクを背負うなら、女子高校生を殺したやつを殺すほうが簡単なのにと思った。案の定、有罪をでっち上げられなくなったらやつの殺しを依頼してしまうし。そしてキムタクの友人である国会議員の死。彼の妻たちが超右翼で戦争を推進するような社会にしてはならないから、自分を見逃してくれって言い出す始末。微妙に違和感が残ってしまう。
でも、トータルの印象は悪くない。国会議員の飛び降りシーンは結構すごかった。
ジャニーズ二頭出し
キムタクとニノに☆一つずつ
タイトルなし
映画にはヤクザぽさがないとダメな気がする
山田洋二は「安心を売る。彼が頼りにする大衆は「安心」を買う。そこには嘲笑が溢れかえっている。
危険な考えだとか想像もしなかった毒がないとつまらんのではないか?
映画ってのは・・・・
タイトル通り検察の犯罪を描く映画だ。そのつもりで観た。
正義などというものは今じゃ無知で平凡であることのようだ。そして、心がゴキブリほいほい捕捉され外に出られなくなってしまっている。
そんな世間をあざ笑うかのようにこの映画は検察が犯罪を犯す。それは巨悪に向かうための手段だと息巻く嘗ての全共闘の闘士のようだ、そしてそれに刃向かう元部下は理想に燃え立つルール通りの正義の旗を振りかざすあやふやな若者。
時代は変わっているかのように思うけれど、この国は何も変わってはいない。
強いものへの交渉テクニックは相手の寛大さを引き出すことだけ。姑息な手段一辺倒では何をどう変えていいのかもわからない。
そんな声が聞こえてきた映画だった。
映画で安心を買いたいのならこの映画は観ない方が良い。
えぇ
キムタクと二宮の初共演。
あの原田眞人がジャニーズ映画
もったいない
2人の検事の頭脳合戦を期待していたのだけれど…
違っていましたね。面白くないとは言いませんが、ホントにムダな描写は多いなとは思う。その最たるものは葬儀のときの黒づくめの集団パフォーマンス。マイナーですけど"牙狼"の作品に出てくるホラーに見えた。
戦時期のインパール作戦の話はもっと掘り下げて欲しかった。その方が諏訪部(松重豊さん)が最上(木村拓哉さん)を献身的にサポートする理由に説得力が増すしね。
最上の家庭がほぼ破綻してるのは、エリート検事が必ずよりよい家庭を築いてる訳ではなく、心に隙間があるという事が描かれて、これはいいと思う。
最上と沖野(二宮和也さん)、どちらの正義が正しいかというと真実を追求する沖野が倫理的にも正しいとは思う。が、心情的には断然最上。故に、2人の鬼畜、松倉(酒向芳さん)と弓岡(大倉孝二さん)がちゃんと(?)葬られているのは溜飲が下がりました。特に松倉のは現在問題視されてる高齢者運転を殺害方法にするのは、言葉は悪いですが変に感心してしまいました。
沖野が松倉の慰労会みたいのに出向いて、謝罪しに行くのも、え?ってなりましたし。冤罪にしてしまったというのと、オフレコでの激しく罵倒した事への謝罪なんだろうけど、23年前だかの陰惨な事件の犯人は松倉って分かってんのに…と感じながら観てました。そのあたりの葛藤をニノは上手く演じてはいましたが。
話題としては、キムタクとニノの競演という事でしたが、私はキムタクに軍配かな…。特別ファンというわけではないですが、いわゆる「キムタクは何をやってもキムタク」というのには当てはまらなかったと思う。殺人を犯す前後の緊張感とか泥臭さは以前までのキムタクにはなかったと思う。
でも、圧倒的な存在感を放つ諏訪部役の松重豊さんが見所でもあります。最早、バイプレーヤーというよりは大物演技派俳優といった方がふさわしい。それだけに、出演者の並び順は一番最後であるべきなのに、ほんの数分しか出てない山崎努氏なのはどうなんだろ?って。特別出演扱いにして真ん中に置くとか最後一個前に置くとかね。山崎努氏は確かに名優です。でも、そこは変に忖度しないでほしかった。他の人からみればそんなんどーでもええわって思うんだろうだけど。
最後に…上手いか下手かは別として、どうしても受け付けないという女優さんがあなたにも居ないだろうか?私の場合、ファンの方には申し訳ないが吉高由◯子がそれにあたる。
キンキンした声と知性、品性が感じられないから今回のように事務官とか賢い役だと、それだけで違和感を感じてしまう。評価がそれほど高くないのは、最初に述べたムダなシーンが云々というのもありますが、こっちが主な要因です。
最後の最後に、ラストの沖野の叫ぶシーンですが、多くのレビューにある通り、私も要らなかったと思います。
最上が上から見下ろして、沖野が思い詰めた表情で去って行く画づらで十分良かったです。
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