劇場公開日 2018年8月24日

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「宣伝先行形の作品になっちゃいましたね。」検察側の罪人 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5宣伝先行形の作品になっちゃいましたね。

2018年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

一寸、ネタバレかしら。
原田監督、これは作品との闘いではなく、「睡魔」との戦い。
沖野と最上、最上と橘、沖野と橘の三者三様の人間関係が
回転軸となり、物語が展開する。
最初のスピード感ありありの流れが、つい私日自身襟を正した
くなる。
木村さんの演技は、やっぱり既視感が残念。
二宮さんの鬼気迫る「化ける」演技に関してだが、テレビ
「ブラックペアン」が先かこの作品どちらを先に観るべきだったの
だろうか。どちらが先が良かったのだろうか?
兵站認識不足で、大量の日本兵が餓死、自決に追い込まれた。
戦中最大の無計画な作戦で大量で無残な死屍累々を出した
「インパール作戦」を作品に絡めていくのは、話をより複雑化して
いるように思われる。原作は未読であり、無礼なことはあまり
述べられないが、なぜ、最上が三流検察官に成り下がってしまった
のか。そこを抉って欲しかった。
大倉孝二様、女装姿がはっきり拝見できませんでした。
残念、もっとはっきり堪能したかったです。
吉高様、さすがは NHKで鍛えられた芝居に及第点を
差し上げたい。あの髪型も良かった。
松重様、今回作品中一番良い出汁(演技をすることに余裕さ)が
出ていたかな。
なぜ、大御所「山崎努」を出す「意味」が判らなかった。要らん。
原田監督「駆け込み女と駆け出し男」ではあんなに素晴らしかったのに。
大変残念です。

突貫小僧