「監督の思惑」検察側の罪人 コパさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の思惑
この2人が主演、という時点で映画は年に2、3本の話題作のみ、ニュースはワイドショーのネタしか知らない、といった客層が一気に増えることは誰でも想像が付きます。
が、しかし流石は原田監督、毎度お馴染みですが一切説明する気はありません。肝心のインパール作戦も「無謀な作戦で沢山の日本兵が死にました」とだけで、どれ程の酷い作戦だったのかの具体的な説明はなし。
終わり方もライトな観客層を突き放すような幕切れ。結局物語の背景にある大きな悪事は語られません。アパホテルの社長だの、大量の社会ネタが入っているので、「ここから入って自分で調べてね」といったことなんだろうなぁ、と思います。
また例によって「登場人物に共感できませんでした」てレビューが散見されますが、共感できない他者の人生を見ることに映画体験の意味があるとは思わないのかな?「共感して泣けます」て映画ばっかりになったら考えただけでゾッとする。
と、かく言う私の祖父もインパール作戦の生き残りでしたので、キムタクと松重さんの役に共感した分で星は少しオマケです(笑)
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