ボブという名の猫 幸せのハイタッチのレビュー・感想・評価
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シンプルイズベストな良作。
夜な夜なYouTubeの
ネコ動画に癒されている私。
家の事情でネコが飼えない私。
予告のボブの可愛さにメロメロになり
まんまと劇場まで足を運びました。
結果。
分かりやすいストーリー展開。
登場人物の少なさ。
良くも悪くも「シンプルイズベスト」
な映画だった。
少々辛口で言わせてもらうと。
ボブの可愛さがなかったら
見にこなかっだ映画だし
正直、そこまで奇をてらった
面白いストーリーでもなかった。
ちょいちょいでてくる
「ネズミ」もよくわからない演出。
無理やりのトムとジェリー感を
出したかったのか?
ただ、個人的に涙腺を刺激してくれる
いくつかもシーンもあった。
自分が男なもんで
ベタな流れだとわかっていても
特に「父子の軋轢からの和解」
の流れには弱い。
終盤。
薬物から脱出できたジェームズが
父親に会いにいくシーン。
やな感じの義理の母の
「誰と話してるの?」の問いかけに
「息子と話しているんだ。」と返事話する父親。
少し震える声。でも堂々とした声で。
個人的には1番涙腺を刺激された。
セカンドチャンスだろうが
サードチャンスだろうが。
前を向いて進んでいる限り
何回でもチャンスが訪れる。
この映画は、そう締めくくっている。
私もそう信じたい。
ボブにつられて
劇場まで来てよかった^_^
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
2017年84本目の劇場鑑賞。
原作は未読。
どん底のストリート・ミュージシャンと一匹の野良猫の驚きと感動の実話を綴った世界的ベストセラーを映画化したハートウォーミング・ストーリー。
イギリスに蔓延する薬物問題を背景にしながら、
そこから抜け出すために奮闘するジェームズとその相棒の猫のボブの話です。
久しぶりに心が温まる映画を観た気がします。
猫のボブ役にはボブ本人が起用され、
映画初出演とは思えない見事な演技を披露しているのは驚いた。
ただ猫がかわいい映画ではなく、
イギリスの貧困やドラッグ問題も浮き彫りにしてる本作です。
ジェームズとボブのハイタッチをするのが可愛かった。
ことわざで、
「犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる」というのがありますが、
この映画を見る限りボブは忘れることはないみたいです。
猫は鉄板!麻薬離脱機関が凄い!
実話ベースで鉄板的な良い話です。
でも、アメリカ映画の様に過剰演出はあまりないので
号泣したい方にはちょっと物足りないかもしれないけど
猫が好きなのでとりあえず観とこう!!
という方の期待は裏切りません。
それと動物が可哀想な目に合うのもダメ!
という方も安心して観られます。
ボブ本猫がそのまま本猫役で出てます。
ボブ、めっちゃ賢い!!
かなりの役者猫!!
そこだけでも見ものです。
ただ、この映画の主人公の人生が
まだこの先、長いので
ボブがいなくなったらどうなるか?
映画よりそっちの方が心配です(苦笑)
猫もいいけど、それよりも
麻薬からの離脱を助けてくれる機関があることが興味深かった!
日本には無いと思う。
映画を通して他国のこういうところを
もっと行政は参考にしてほしい。
楽しめました。
自由と隷属の狭間
ロンドンもニューヨークや東京と同じく、格差とホームレスと麻薬の街だ。世界中の他の大都市も同様である。
資本主義の発達した地域では、企業や個人が不特定多数の不特定な欲求を満たし、それによって対価を得ることで経済が成り立っている。最も多くの欲求を満たした者が最も多くの対価を獲得し、勝ち組と呼ばれるようになる。他者の欲求を満たすことは感謝されることであり、対価を得るだけでなく承認欲求も同時に満たすことができる。人類が資本主義に行き着いたのは、ある意味、必然である。
しかし一方、企業や組織で働く者は、対価を得るために人格を投げ出さなければならない。承認欲求を満たしながら生きていけるのはごく一部の人たちに限られるのだ。大抵の人はそれが経済の仕組みであり、社会構造であることを知って耐えているが、耐えきれないでドロップアウトする人もいる。ホームレスが生まれ、ジャンキーが生まれる。
本作品の主人公もその一人だ。ギターを弾いて気ままに生きるが、住む場所と食べ物には不自由している。職にありつけば衣食住は手に入るが自由を失う。自由を失っても、他人が提供してくれる様々なサービスを享受することができるから、なんとか自分を誤魔化して職に就くのだ。
野良猫の存在でジャンキーのホームレス生活から救われていく主人公だが、それが幸せとは限らない。浮き沈みの激しい社会の中でいつまた沈んでいくかわからない。そしてそれが不幸とも限らない。
映画を観終えた観客は現実の世界に戻り、自由と隷属の狭間で綱渡りをしている自分自身を発見することになる。
誰の隣にいるかは自分で決める
猫スゲー
「感動の実話を映画化!」なので、クオリティは担保されているであろうと踏んで観に行き、まさにその通りの良心的な作品でした。
過剰な泣かせ演出がないのがなんとも誠実で好感が持てました。
虚無を生きている主人公が自分の人生にとって意味あるモノを見つけ、再生していくプロットは本当に王道で目新しさゼロですが、王道が故にグッときますね。そしてこの映画のそれはネコなので、まぁ観ていて癒される。
ボブと一緒にバスキングしたりビッグイシュー売ったりしていると人気者になるんですが、スクリーンからボブの愛らしさがこれでもか!と伝えられているため、ボブと一緒ならそりゃ人気出るわ、と納得。再生を果たす人間の偉大さよりも、ネコが持つ掟破りのパワーを思い知らされました。
最後に父親と和解するシーンが最も感動しました。再開したベティが、メイクを薄くしてさっぱりと美しくなっていたのも、なんとも良かった。あと、ヤクを抜いた後の明るい日差しの川沿いのシーンは、ジェームズの再生を祝福するかのように感じられて、特別に美しかった。
観終わった後に、あーだこーだといろいろ考えさせられることがなく、実はとても期待していた音楽もピンと来なかったため、観応えはいまひとつでした。しかしながら、手堅く丁寧な作品なのでシミジミと優しい気持ちになれたなぁ、との感想です。
とにかく、ネコちゃんパワーはスゲーです。
ボブのお陰?
よかった〜♪
心温まる作品
ボブにやられる
日本やハリウッドだと動物ものは妙にドラマチックにしてうるさくなりがちだが本作は違った。演出は抑制が効いていてオーソドックスそのもの。映画ファンではない猫好きにも気を配っている。ボブの視点からのシーンも多い。カメラがボブと一緒に床の上を走る。この映画はよくある人間と動物のふれあいの物語りではない。ジェームスとボブのバディムービーだ。ジェームスはボブを保護したが、ボブのおかげで人生をやり直すことになる。これが実話というのが清々しい。御涙頂戴の話しではない。ボブは終始堂々としているしね。
ロンドンの街をボブの視点で見せてくれるのは楽しい。スタッフは皆ボブを愛しているね。
ボブは実際のボブが演じて?いるが、彼がただ者でないのは、ジェームス役のルーク・トレッダウェイをはじめとする廻りの人達がいつも一緒にいる人間ではないにも関わらず、見事に主役を張っていること。ウチのキジトラは他人が来たらすぐ隠れちまう。
もうひとりの主役ルークも良い。虚ろで寂しげな風情がジェームスの置かれた立場をうまく表現している。
思わず原作を買って読んでみたが、実際のジェームスは映画のジェームスよりも猫に関してずっと詳しい。映画では隣の彼女がその部分の役割。まあその方がドラマに膨らみが出るかな。
ボブに星ひとつ追加!
明日へ歩き出す物語
あんまり猫は好きじゃあないんですよw
ツンツンした猫よりは賢くて従順な犬の方がいいよなーっと(かなりの偏見ですが、、、w)
しかしながらかなりの数の猫の映画があるという事は世界中で猫が愛されているという訳で、この作品をみると少し納得できる点もあるのです。
今作は非常にテンポもよく103分らしいのだがもっとあったんじゃね?と言うくらい長く感じたし入ってみてしまった。
実話と言う事でふーんと思いながら観ていたが作品の中心にあるのは猫と薬物の2点。
薬物依存者と言うのを非常にしっかりと描き、主人公のジェームズがしっかりと猫のボブと前を向いて歩いていく姿に感動した。
音楽も非常に良く、それに合わせたロンドンの街並みもマッチしていて観ていて非常に楽しかった。
カメラワークはボブ目線で何度も表現され、最初は「これいりますか?」と思ったけど、ただただ自然に見れてしまうのが不思議。
人間は誰かの支え無しでは生きては行けないが、それは彼にとっては猫だったと言う事。
しかし言葉も発さないし、表情だって特になし。それでも気持ちが通じてる感じがするのだからなんだかジーンとくる。
作中のラストにジェームズ本人がこっそり出ていたのも面白かった。
是非沢山の人に観て欲しい。
希望と勇気が持てる作品だった。
実話ならではの。
単なるネコ映画じゃなく、良質な音楽映画でもある
イギリスで大ブームを巻き起こした、野良猫"ボブ"とホームレスのミュージシャンの奇跡の物語。原作はジェームズ・ボーエン本人が著した「ボブという名のストリート・キャット」と、その続編「ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険」。
ノンフィクション書籍になったとたん、本国イギリスで100万部、世界30カ国ではシリーズ2冊が計1,000万部を越えた世界的ベストセラ―となった。日本でもフジテレビの「奇跡体験! アンビリバボー」で2013年に再現ドラマ化されている。
ロンドンでプロミュージシャンを目指していたジェームズは、夢を実現できないばかりか、ホームレス状態で薬物依存の生活を送っていた。そんな彼のもとに迷い込んできた野良猫。足をケガしていた猫を、ジェームズは動物病院に連れていき、なけなしの金をはたいて看病する。
"ボブ"ど名付けた猫と行動するうちに愛着がわき、それと同時に、"茶毛の猫を連れたストリート・ミュージシャン"という形で注目を集めるようになる。しかしそこから起きるトラブルの連続。苦難に遭っても二人の絆はますます強くなっていき、ついにジェームズは"ボブ"のため薬物依存からも脱却しようと奮起する。
本の大ヒットのおかげで、ホームレスを卒業し億万長者になったジェームズは、日本でいうなら「ホームレス中学生」(2008)みたいなミラクルな話だ。お笑い芸人の(ほとんど)フィクションだったハナシと違うのは、ジェームズと"ボブ"の当時の活動は、多くのファンによる目撃談やSNS動画などで記録されており、リアルなノンフィクションである。
この映画がひと味違うのは、主人公がストリート・ミュージシャンであることを利用して、主人公の境遇とシンクロする歌詞のオリジナル楽曲を全編で用意していること。
ここはジェームズ本人の曲を使うわけではなく(だって売れないミュージシャンだったわけだし)、UKのフォークバンド"ノア・アンド・ザ・ホエール(Noah And The Whale)" のチャーリー・フィンクのオリジナル楽曲を、主演のルーク・トレッダウェイが弾き語りで唄う。「Don’t Give Up」、「Satellite Moments」、「You Need This in Your Life」、「Somewhere on the Avenue」など、シンプルだけれど、力強いメッセージ性があって心に訴えかけてくる。さらに歌曲以外の映画音楽も、オーストラリアの作曲家デヴィッド・ハーシュフェルダーが担当している。
原作をなぞった単なるサクセスストーリーではなく、ちょっとした音楽映画に昇華させているのだ。鑑賞後、サウンドトラック・アルバムを聴きたくなる。
もちろん猫好きには、ストレートにグッとくる映画になっている。なんといってもヤバいのは、本人というかボブ(猫)自らが出演していること。
邦題にも使われている、ジェームズと"ハイタッチ"する様子や、愛らしい仕草がたくさん見られる。エンドクレジットを見ると5~6匹の猫が使われているようだが、猫好きが観れば、どのシーンがボブ本人かわかるのだろうか?
(2017/8/27 /新宿ピカデリー/シネスコ/字幕:横井和子)
素晴らしい映画です!!!
猫をパートナーに持つ人は勿論、そうでない人でも十分楽しめる内容だと思います!
物語のテーマ「セカンドチャンス」や「心の繋がり(愛情)」というものは、多くの人が共感できるテーマだと思います。
上映時間は103分で、演出が行き届いており、まとまっていて飽きさせないです。俳優陣や音楽も良かったです。
何より猫のボブをボブ本人(本猫)が演じていて、その魅力溢れる姿がこの奇跡の物語(実話)に説得力を持たせていると思う。心があたたかくなる映画なので、是非多くの方に見てもらいたいです!
全149件中、121~140件目を表示