ザ・サークルのレビュー・感想・評価
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SNSの恐ろしさ
人生の色々なことをサポートしてくれる代わりに、プライバシーの保護はされないサークル。そんなサークルと主人公を描いた作品。
予告編から面白そうで、楽しみにしてたけど、実際そうでもなかった。
最後のシーンとか、なんの解決もしないまま物語が終わっていく。
全体的に面白くない。ま、プライバシーの大切さが分かるくらいかな、いいところは。
ザ・サークル
2017年109本目の劇場鑑賞。
デイヴ・エガーズの同名ベストセラーを映画化したSFサスペンス・ドラマ。
憧れの巨大SNS企業“サークル”に就職したヒロインが、
すべての情報が共有されていく社会の闇に直面する恐怖を描く。
原作は未読。
SNSに対する不安をピンポイントで直撃するような内容でした。
テーマが身近なことも魅力でしたが、
出演陣が非常に豪華なのも見どころです。
サークル社の社内はまさにSNS上での評価がすべてというのがユニークでした。
本作で「透明化」という言葉がしきりに前に出てきますが、
既に個人情報は透明化されているというのが、
「スノーデン」を鑑賞した人なら分かると思います。
本作はメイの父親ビニー役のビル・パクストンの最後の作品でもあります。
観たかったのは、そこから一歩先の世界
人気を集めるSNSの光と陰
なかなか評判の悪い作品だけど(笑)、元 IT中の人、現 ブロガーでSNS中毒者としては、見逃せない作品
しかし、観てみると、評判が悪いのも納得した。
監視社会の恐ろしさを描くエンターテイメントなら「マイノリティ・リポート」を観た方が楽しいし、監視カメラを使った犯罪予防システムならドラマの「パーソン・オブ・インタレスト」で、散々描いていた。
きっとこれは Google の検索システム独占に対する危惧から生まれたんだろうけど
その恐ろしさをえぐる程の社会派的な視点もない
これからの世の中は、公的、私的に関わらず全てを「シェア」する世の中になるっていうのも、すでにそうなりつつあって、むしろ、それを映画で描くには遅すぎる
「ザ・サークル」のCEOが、「我々が常に望むのは一歩先だ」という割に、この作品の中に「一歩先」の世界は見当たらない。
国民全員にアカウント登録を義務付けるって話は「スマホもPCも持たない国民は国民じゃない」ってこと??
最初から破綻してる
つまり、何を描くにも中途半端で時代から遅れてる
そこが、ピンとこない点だった
かと言って、私としてはそんなにつまらないわけでもなかった
私もメイのように、朝起きればSNSを開き、寝る直前までSNSを見ているから、メイの気持ちもよく分かる部分が多かった
だからこそ、この先に待ち受けるリアルな未来と危険性を観たかったと思う
習近平の社会
監視社会への警鐘の映画であるが、アメリカのようなプライバシー重視社会ではたして映画のようなことになるかは疑問だ。それよりもこのシステムは習近平が目指す共産監視社会ではないのか。しかしエマ・ワトソンは女優としての魅力には欠ける。
エマ・ワトソンのキュートさを楽しむのみ
お話は気持ち悪い。
が、既に現代はこの映画の流れに乗ってる部分があるのかも。
依存症は怖いなと。
トムハンクスのプレゼンは某リンゴ社のあのお方のようだった。
終盤が今一つ。
プライバシーに関する人種
序盤からサークルで働く人間の様子に恐怖を感じた。洗脳された人間たちだと思った。主人公メイの友人アニーである。生き生きとしているのか、命の炎にガソリンぶっかけてるのかといった様子で、そのアニーの姿と一般的な生活をしてきたメイとの対比で異常さを感じさせる。同時期に公開されている「IT」のピエロより奥底からくる怖さだった。
重要な場面が印象的に描かれる。一つは、メイが独りで起こしたカヌーの事故をサークルの製品で救われる。というのをきっかけに、メイのサークルの方針についての疑心が解かれ、すべてが見えるようにするという考えを自ら勧めていく展開となる。
もう一つは、すべてが見える、誰もが見つかるという製品の発表会におけるメイの友人マーサーの死である。これにより、メイが我に返り物語は終息に向かう。
一つ目の場面では、海で、波が激しくなり、霧が濃くなり、間から船が現れるところがスピード感がありショッキングに感じた。その後のトム・ハンクスの「こいつは使える」というような目つきは恐ろしかった。ここを機にエマワトソンの表情も変わっていく。洗脳前後である。
二つ目の場面では、マーサーの居場所がすぐさま特定されカーチェイスに発展する。会場の期待の空気も、現場の展開も高揚して、絶対良くないことが起きることを予感させる。とても印象的であり、物語の転換場面になっており、気持ちよくさせられる。
洗脳に関しては、先日「クリーピー偽りの隣人」を見たきっかけから北九州洗脳事件を調べたおかげで、素直でまじめなメイが命を救われたことで会社に負い目を感じたところで饒舌に言いくるめられて洗脳完了という流れが非常に腑に落ちた。
入社してしばらくで、週末何してたの・つながらなくちゃみたいなこととか訊いてきたアジアっぽい女性と南米っぽい男性の洗脳感は酷かった。
情報社会におけるプライバシーという題材の中で、家族や友情がとても良い働きをしていた。メイの両親は父親の病気の症状から保険、SEX、メイがメイでいられるところとしても新鮮であり重要な役割があった。すこし調べたところ、両親役の俳優さんが両名とも今年亡くなっていて驚いた。エンドロール「for bill」という意味は父親役の俳優さんへという意味。母親役の俳優さんは公開後に亡くなっている。
友人アニーそしてマーサーはメイの生き方に変化を与えてくれる。良くも悪くも。メイが一件で疲弊しアニーが帰郷しビデオ電話する場面、電話ありがとうっと言える友人との関係、テクノロジーとコミュニケーションの在り方のバランスを考えた。顔を見て話せるだけで通じるものがある。すべてを知る必要があるだろうか。
物語の終わり方としては、問題提起で終わってたかもしれない。SNSの良い在り方を提示することはしない。問題提起に価値を感じたのは間違いない。創設者のひとりでサークルの暴走に暗躍するタイにもっと表に出る形で活躍してほしかったという思い残りがある。
サークルのモチーフはグーグルはじめ、アップルやマイクロソフトを足し合わせたようなIT企業。作中でも明示される独占禁止法への抵触の危惧。独裁は早くて楽かもしれないが、対立し戦う状況こそ健全だろう。サークルの赤いロゴの旗が映るところが日本の日の丸国旗に見えて、何の暗示だと思った。
SECRET ARE LIES
原作未読。多分、原作とはラストのオチが違うとの想像の元、ネットを漁っていたらやはり違う模様。とはいえ、ネタバレは探せなかったので、読者感想を読むとどうも映画とは逆にバッドエンドらしい。やはりなぁとピンと来たのはそれ程今作品、オチが鼻につくというか、『やってやったぜ!』感のカタルシスのてんこ盛りになっていたからである。小説の具体的なラストが不明なので比較しようもないが、ストーリー展開としては、ハリウッド的ハッピーエンドにはして欲しくない、もっと後味の悪いドンヨリ感を今作品には求めたいのだが・・・まぁ、ビッグバジェットでは無理か。。。
トムハンクスの演技は流石と言うほかない、現代のCEOが板に付いた演技だが、主演のエマワトソン・・・もうハーマイオニーにしかみえない(泣) どうしても子役上がりしかも、世界的作品に出演してしてしまうとイメージの固定化はちょっとやそっとじゃ拭いきれない。しかもシリーズ物だから作品のため、なるべく成長をしないような手段を講じたのか、元々なのか、細くて小さいから益々日本の安達祐実的な立ち位置を思い起こしてしまう。だから今作も何だか子供が父ちゃんの職場見学ってイメージが拭えないのは残念。
ストーリーはもう何度も何度も焼き尽くされたテーマだし、所謂『近視眼的警告』なのだが、漁っていたネットのブログにも記載していたので確信であるが、マットな映像で、空中にウィンドウが開き、ラインみたいにメッセージがポッポッ浮かび上がるSFXを施してあり、そのメッセージには世界中の言語が登場するが、日本語は一切出てこない。これは一体何を意味するのか、実はそっちのほうが自分にはディストピアだったりする。それとも日本だけ鎖国しているのかな?w
ちなみに、エンドロールの『ビルに捧ぐ』は、エマワトソンの父親役の俳優さんが亡くなったらしいとのこと 合掌
楽しい皇居ランニングが悪夢に⁉️
皇居ランニングを経験したことのある方ならお分かりいただけると思うのですが、三宅坂を下り、桜田門の警視庁前を緩やかに左カーブしながら通過、東京駅、丸の内のビル群を右手に見ながら走っているあたりでは『あ、あのビル、シンゴジラの熱線で切り裂かれたビルだ』などと能天気に楽しめてたのですが、この映画を観たあとはとても怖かったです。
二重橋の前あたりでスマホを持った外国人観光客やランナーの応援団の人たちが一斉にあいつを捕まえろ‼️と襲ってきそうな錯覚を覚えました。犯罪者でなくても何らかの意図で標的にされたら‥‥、と想像するとゾッとしますね。
エマ・ワトソンがかわいい
だけの映画。
エマ・ワトソンの無料チャットに世界中のオタクが参加する、というだけの話。
でも、なぜか日本人は参加していなかったような気が…
中国語とアラビア語は目にしたのに日本語でのSNSの投稿が見当たらなかったのは、やはり資本関係なのか、と勝手に推測…
ネット社会に通じている韓国の言語も出てこなかったことも違和感。
もしかしたら見落としていたかもしれないけど…
暴論
少し頭をおかしくして言うと、この映画はエヴァンゲリオンだ。巨大SNS企業「サークル」が目指す、全てがシェアされ「透明化」した世界は、正にサード・インパクト後の状態であり、全てがLCL化し一体となるように全世界と繋がることで「完全化」する。しかしこれは近未来ではなく現代に正に起きている事象であるため、その世界はジョージ・オーウェル『1984』のビッグ・ブラザーのような監視世界という側面もある。…などと意味不明な誇大妄想を広げたくなるくらい面白いテーマなのに、映画自体のストーリーは尻窄みで、視点も偏っていて残念。もっと面白くできそうなのに。
気持ち悪い
主人公のエマ・ワトソンが、どんどんサークルの世界にはまっていくのが気持ち悪かった。向上心と勤勉さ、そして虚栄心。その辺を上手〜く突付いて、やがては自ら率先してビッグブラザー的考えを推し進める人間を作り出す。洗脳とか、能力開発セミナーとか、そういう感じ。
あんなことになっても、彼女はまだSNSを肯定的に捉えているというのに、問題の根深さを感じた。
それにしても、一日中彼女の行動を見てる人達って、暇なのかなあ。。。
そこまで悪くは
エマ×トムタッグ作ということで製作時から気になってた作品。しかし、美女と野獣の大ヒットから続かずアメリカ国内では沈没と見る前から不安でした。
内容は今の社会のSNSの怖さみたいなのを描いているが全く無知なので興味はわきませんでした。トム自体の出演も多くなかったが、普通の人を演じているエマ・ワトソンが本当にかわいい笑
エマ好きなら人にはオススメです
怖い
ユーザーのあらゆるデータを蓄積し、世界ナンバーワンのシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していく。彼女の行動によって姿を隠していた友人が死に、サークルに疑問を持ったメイはベーリーたちをシーチェンジさせる。ラストは、その会社のCEOとCOOにもカメラを付けさせて終わり。
期待してたよりは...
ストーリーは正直あんまりおもしろくない...というかラストが腑に落ちませんでした。(私の理解力の問題かもしれませんが。)
エマ・ワトソンやトム・ハンクスなどの有名な俳優さんたちを起用する必要があったのかなぁと思いますし、よく出演オファーを受けたな、、という感じです。
でもエマはほぼずっとスクリーンに映っているので、エマのファンの方には目の保養としてオススメです笑 逆にトム・ハンクスはそこまで出てこないので、トムのファンの方は期待しすぎない方がよろしいかと...。
エッガースは”鬼門”。目の付けどころはいいがオチが弱い
「美女と野獣」(2017)の後の、エマ・ワトソンが主演、共演がトム・ハンクスということで、当然、期待度も高くなるが。
原作はデイヴ・エッガース(Dave Eggers)の小説。エッガースは”鬼門”である。目の付けどころはいいがオチが弱い。実に惜しい出来の作品である。
エッガース作品は「王様のためのホログラム」(2017)をはじめ、映画化すると、ことごとくコケる。マット・デイモン×ガス・バン・サントの名コンビも、「プロミスト・ランド」(2014)でエッガースに挑戦したが、興行的には予算回収に失敗している。
それでもトム・ハンクスだけは懲りない。その「王様のためのホログラム」(2017)の主演に続いての、本作出演である。他にもトム・ハンクスが製作、名作絵本を映画化した「かいじゅうたちのいるところ」(2010)にエッガースが脚本参加していたが・・・言わずもがな。
エッガース小説は、ブラックジョークを交えて、社会問題にシニカルに斬り込んだ知的な作風で、問題意識の高いハリウッドセレブと共鳴するのかもしれない。「王様のためのホログラム」というタイトルは、"いまや米国は偉大でもない"ということを、アラブの王様に米国製品を売り込みに行く米国人という設定と、"ホログラム"という言葉で暗喩していた。
主人公のメイ(エマ・ワトソン)が就職した、世界的なSNS企業"サークル"は、誰もがうらやむ超優良企業。給与や職場環境、福利厚生もこのうえなく、スポーツ施設や社内クラブ活動も充実している。業務終了後に中庭でパーティが開かれたり、有名ミュージシャンが芝生でライブ演奏をしていたりもする(これはまさにGoogle本社がモデル)。
しかし圧倒的な世界シェアを誇る"サークル"は、メールやSNSだけでなく、クレジット情報や購入履歴、家族や友人の情報、あらゆる個人情報を集め、ネット上のアイデンティティを構築しようとしていた。そこに24時間、個人や社会を監視できるシステム"シーチェンジ"が登場する。その"シーチェンジ"のモデルユーザーに、メイは選ばれる。
本作「ザ・サークル」は、"Facebook"や"twitter"を始めとしたSNSや、"Google"などによる情報管理テクノロジーが加速化し、プライバシーのない超管理社会が生まれてくるという恐怖を描いている。
ソーシャルメディアでつながりすぎた人々は、それなしでは生きていけない。個人情報を共有しあうことで、隠し事がなくなり、平和が生まれるという幻想を作り出す。
主演エマ・ワトソンはフェミニズム活動家として有名だが、演じるメイの、凛としたスピーチシーンが印象的で、彼女の強い意思表現らしさを垣間見る。
サークル社の社是は、"秘密は嘘。分かち合いは思いやり。プライバシーは盗み"。これはジョージ・オーウェルの小説「1984」でのスローガン、"戦争は平和。自由は隷属。無知は力。"的な二重語法と同じである。こういうところがエッガースの言葉遊びで、知性に憧れるハリウッドセレブをクラクラさせるのかも。
しかしエッガースのオチに期待してはいけない。要は、"なんでも行き過ぎは良くない"、ということなのだが、実に尻すぼみ。映画のオチは行き過ぎのほうが面白いと思うのだが…。
原作を無視してでも、翻案できなかったのだろうか? 実にもったいない。
(2017/11/10 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:松浦美奈)
SNSをよく知る?
そこまでSNS世代でない私(アラサー)からすると、ひぇーまじー?と思っちゃいますが、今の大学高校生は、SNS無しでは生きていけない、あってあたりまえ!な世の中ですもんねー。怖い怖い。
ストーリーはこーなるだろうね、通りに進みますが、まぁ、中高生向けに簡単に作られてて良いかと。
頭使わずに観られる映画。面白かったです。
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