彼女の人生は間違いじゃないのレビュー・感想・評価
全57件中、41~57件目を表示
セリフにリアリティがない
役者が全員セリフを言わされてる感バリバリで何故か心に響いてこない
福島で普通に働く彼女の様子があまり描かれていないので対比としても弱いし
彼女以外の人物の話もすごく余分に感じられました
「人生」という言葉を題名につけた割には薄っぺらい印象ですね
モヤモヤを抱えつつも生き続けなければならない
2011年の東日本大震災から5年。
福島県いわき市は、津波と原発事故の二重の衝撃に見舞われ、いまだ復興途上。
市役所に勤めるみゆき(瀧内公美)は2年ほど前から週末東京に出てきて風俗業(デリヘル嬢)を行っている。
理由は明らかにされない。
しかし、母を津波で喪い、田畑を失った父親(光石研)は、定職に就かず(就けず)、補償金でパチンコをして一日を無為に過ごすしかない・・・
といったところから始まる物語で、さらに、同じ仮設住宅の隣家の亭主は震災前から原発に勤務しており、震災後のバッシングが酷く、その妻(安藤玉恵)は精神を病んでいる。
また、みゆきの同僚の広報課の職員・新田(柄本時生)は、家屋敷は助かったものの、父親の経営する水産加工工場は流され、その後、母親と祖母は信仰宗教に傾倒し、まだ小学生の弟の面倒をみなければならない情況になっている。
と、映画のタイトルは「彼女の」であるが、みゆきを中心にしているものの主要な登場人物は渡る。
さらに、震災直後に地元を離れてしまったみゆきの元恋人(篠原篤)が戻ってきて、みゆきに復縁を迫るというエピソードもある。
この映画が実に巧みで、観る側に共感(良い感情も悪い感情も)を呼ぶのは、主人公のみゆきがデリヘル嬢にならなければならなかった理由を明確に描いていない点である。
津波に浚われ、その後更地になってしまった多くの土地を前にして、どうしていいかわからない、呆然としてしまった気持ち。
それを引きずるみゆきの父親。
市役所の広報という、他者の矢面に立たされ、「がんばろう」という言葉のもとに、ずけずけと心の奥底まで踏みにじられてしまう新田。
ただただ「働く」という目的であり、かつては地場産業の牽引役を担っていたはずなのに、掌返しにあってしまう隣家の夫婦。
親友も津波で喪い、本当は「逃げてしまった」だけなのだが、それを認めるのがつらいが、それでも故郷に(愛する女性に)未練を持っている元恋人。
そして、みゆきは、津波が襲ってきた際、その彼とホテルで情交を行っていた。
生きることの延長線上にあった毎日が、ある日を境に、延長線上にないこと遭遇する。
そして、まさしく、生きることが途切れてしまった人々がいる。
にもかかわらず、生き続けなければならない。
その生はつらい。
しかし、生きている限りは、生き続けなければならない。
東京でのデリヘル嬢生活で、彼女を守るスタッフの三浦(高良健吾)がみゆきに言う台詞がある。
「オレ、この仕事好きなんだよね。人間の、良い面も悪い面も、両方みられて。生きてる、って感じがするんだよね」
たぶん、これがみゆきがデリヘル嬢になった理由だろう。
だが、そう決めつけてはつまらない。
この映画では明確に描かれていないのだから。
そして、そんなモヤモヤを抱えつつも、生き続けなければならない人生。
それは決して、間違いであるはずがない。
主人公がもうちょつと知名度のある美女だったら?
もう少し見ごたえあったかも知れないが蓮佛とか人気や容姿のよいタレントがメインで余計な話が広がり過ぎて焦点が不明確でエロなのか震災か物語のダラダラなB級感は拭えない!
瀧内は乳首を見せる必要があったのか?
まったくもって駄作です。
オープニングから、ダラダラとスタートします。
よって、2時間が長く感じます。
原作に縛られたのはいいわけです
駄作理由
1、瀧内は乳首を見せる必要があったのか?
→必要なし
2、瀧内の寄せてあげてのブラはまさにこの映画の本質をついている。
3、風俗=かわいそう とかという時代じゃないのでは?
4、登場人物が多いけど関わりが少ない
5、榎本と瀧内がカップルになるぐらいのサプライズがあるとおもたけど、なーんもなし
6、だらだらと、、、、
7、で結局何が言いたかったの?
→日本共産党万歳?
→補助金停止しろ?
→風俗女はかわいそう?
最後に
瀧内は、下まで脱いで、勝負かけたつもりだけど
大失敗。
裸は大事にするべきだ。
ホント、本人の演技力のなさの問題なのか?それとも監督の問題か不明。
ふぇらが上手なんか言われてるけけど、上げて寄せてのブラを
外したとたん、”え?小っちゃえ”という声が聞こえそうだ。
だから、いいたいのは、
瀧内は乳首を見せる必要があったのか?
→
見せる必要なし。
演技力がないから、裸とふぇらで話題作りは、終わってるぞ。。。
廣木監督! 心を揺さぶられる作品をもっと残して下さい。
廣木監督作品を初めて拝見させて頂いた。
監督の東日本大震災への思いが、ギュッと詰まっていると感じた。
観ていて、初めて最初から興奮した作品だ。大変素晴らしい清々しい作品に出逢えたと思う。
ただ、最初の桜並木の場面が最後まで焼き付いて離れなかった。あれは何を言わんとしているのか?いまいち消化不良気味。みゆきが三浦の下で働きたいという熱意の見せ方が、気に入らなかった。女は○○になれば、何でも通用する?
光石さんの演技は好きだし(相変わらず良かった。素晴らしい。)、キャスティングに申し分なし。篠原さんも『恋人たち』からインパクトありの演技で良い。テレビドラマより映画にもっと力を入れてもらいたい。
大震災で、家族の繋がり、恋人同士の繋がり、夫婦の繋がりそして男と女の繋がりの希薄になってしまった点を具に描かれていた。特に、大震災が起きたことが、ただの天災でなく人災にまで昇華させてしまうことの悲惨さが身に染みた。
63歳の監督には、これからも人の心を揺さぶる作品をもっともっと残してほしい。
不条理な世の中を、もがき苦しみながらそれでも生きていく
東日本大震災から6年以上過ぎた今、もはや全国規模での報道は毎年3月11日に現地から福島の現状が申し訳程度に報告されるぐらいとなってしまいました。
あの震災が風化していくなんて当時は考えもしませんでしたが、毎年大きな自然災害が起きる現実の中、もはや風化は避けられない事実となってきましたね、おそらく福島県内ですら正直震災に関しては毎年地域によって温度差が開きつつあるのが実際のところなのではないでしょうかね?
今現地がどうなっているのか、正直私にはよく分かりません、もうかなり早い段階から前に向かって進んでいる者もいれば、いまだ前に進めずもがき苦しんでいる方も多くいらっしゃるのでしょうか・・・でも間違いなく言えるのは、癒えることのない喪失感、そして満たされぬ思いを心のどこかに抱えて生きていると言うことでしょう、あれだけのことが起きた訳ですから、そう簡単に消し去ることなんて出来ないのが当然です、そんな心情を見事に表現したこの作品は、本当に素晴らしかったと思いましたよ、まさしくこれこそ映画でしか表現できない震災へのアプローチだったのではないでしょうか。
これは福島出身の廣木隆一監督だったからこそ表現できた作品なんでしょうね、簡単には語れない、心の闇・・・主人公みゆきが何故市役所に勤務しながら週末は東京でデリヘリ嬢をしているのか、その答えを明確に示さない辺り、その重さが逆に伝わってきて、何気に素晴らしかったと思いました。
自分を傷つけたかった?生を実感したかった?ただ現実逃避したかった?お金に困窮してた?そんな言葉では簡単に量ることのできない心模様が、瀧内公美の演技からグッと伝わってくるものがあって、終始彼女の演技に魅せられてしまいました、心の渇き、迷い、様々な感情が伝わってきて、見てたら何だか泣けてきました。
彼女だけじゃなく、周辺の人物の描き方も秀逸でしたね、光石研が演じたみゆきの父親や柄本時生が演じた市役所職員が特に印象に残りましたが、まあ結局、誰の人生も間違いでは無いんですよね。
ただ震災で人生を狂わされただけ、ホント不条理だ、これは震災に限ったことでは無く、様々な状況で起こりうることだけに、誰の心にも響く物語になっていたのではないでしょうか。
そこでどう折り合いをつけ生きていくのか、その描き方が本当に素晴らしかった、そして光石研の演技には泣かされたなぁ~。
劇中のようにちょっとした言葉で人の心を傷つけそうで、そう簡単には語れない題材ではありますが、何か明日に向かって歩きだせる、きっかけとなるような希望の光が被災者全ての方に降り注いで欲しいなと心から願ってやみません。
そんな意味合いも含めた、終盤の映像は本当に素晴らしい映像描写でしたね、高速バスの中のシーンとか、とにかく映像表現が秀逸な作品でした。
まあとにかく重いテーマの映画でしたけど、どこか心が満たされないまま生きている方(私も含めて大半の方がそうかもですが)の心には、きっと刺さる作品になっていたのではないでしょうか。
切なかったが・・・
震災テーマなので、色々な思いがこみ上げる映画だった。ただ、他のレビューでも散見するとおり、主人公が心の隙間を風俗で昇華した理由が良く分からない。また、あれほどリアルな性描写は不要かと思った。震災関連映画と思って見に行ったカップル(死語)だったら、ボカシ(モザイクではない)部分は却ってビックリしただろう。撮影も、度々出てくるPOVは不要なのではと思いました。テーマは良いのに残念。
本当にフェラをしてるかのようなカラダを張った迫真の演技
人間の行動には、理由は無い。後付けで、こじつければいくらでも理由は付けることができるけど、その行動を取らせた真の理由など、分かるはずがない。それが人間らしさというものだ。
主人公がデリヘルでバイトする理由も、きっと本人も含め、誰にも分からない。
こじつければ、震災のトラウマ、と理由づければスッキリできるかもしれないが、それは早計。
主人公は公務員だし(非正規かもしれんが)、お金に困って仕方なく風俗に沈む、という分かりやすい状況でもない。
地震、津波、放射能、、、と、圧倒的な暴力を経験したこととはまったく無関係に、思わず意味も分からず、デリヘルに応募しちゃっただけかもしれない。
そこには、なにやら深遠な意味も単純な意味も無いような気がする。つまり、理由なんか、無い。
人間はすぐに、白黒つけたり、レッテルをつけたがる。つまり、「分かりやすい」理由を欲しては、安心したがる。
現に、おやじさんや、市役所の同僚の心と行為の分かりやすい変化に、観衆は安心し、涙ぐんでいたではないか。観衆は、その分かりやすいパターンをそもそも望んでいたはずだ。
しかし、そこに真実は無い気がする。
むしろ、決して理由づけできない(白黒ハッキリさせられない)主人公の意味不明な心や行為にこそ、真実がありそうだ。
この主人公を目の前にして、我々は面食らい、共感すら沸き起こらないが。
でも、よく身の回りを観察してみると、「えっ?なんで??」という感じの行動を取る女の子は結構いる。
そういうときに我々は、その行動の理由が明確に理解できないと、「変わったヤツ」とレッテルを貼って思考停止する。
そこで思考停止せずに、もう一歩踏み込んで、行動に理由なんか無いんだ、という寛容な気持ちで受け止めてあげる必要があるんだと思う。
本当にフェラをしているかのような(演技ではなく、本当にしてたのかもしれないが。。。)カラダを張った迫真の演技をみていて、強くそう思った。
映画館で観たが、静謐な感じを出そうとしたのか、生活音を中心に音量が全体的に小さくて、お菓子もポリポリできないレベル。その割に静謐な感じもイマイチ出てない。
また、映像に迫力もなく、わざわざ映画館でみるほどのコンテンツではない。ちょっとしたショートムービーにして、インターネットで流し、スマホで視聴するくらいがちょうど良いスケール感。
【よろしく道玄坂】
歌舞伎町発 いわき経由 道玄坂行き
震災の放射能汚染被害によって仮設暮らしを強いられた人々にとっては、我が家に「一生帰れないかもしれない…」との思いは、どうしても拭い去れ無い。毎日が不安との戦いでも有る。
反面、世間からは「保証金で遊んで暮らせてるんだから…」との見方をする人達は居る。
ただ1つ言える事は、【未来が見えない】とゆう事実。
おそらく仮設暮らしを強いられた多くの人達は、「国から見捨てられている」…とゆう感覚を少なからず持っているのでは?
それだけに、同じ境遇の辛さからお互い助け合い。寄り添いながらの生活が描かれる。
”何が何でも助ける”
主人公の女性は、「生きて行かなければいけない!」との思いから、週末都会に出掛けては或る仕事をこなす。
怖くて震えていた仔犬の様な自分を労ってくれた言葉を信じて。
国から「見放されているのでは?」 と思っては居ても、「いや、そうでは無かった。」と思い直す存在が、カメラマン役の蓮佛美沙子が撮った写真。
一歩前に進む勇気を父親役の光石研はその写真から受け取るのだ。
主人公役の瀧内公美が良い。
脆く崩れそうになるのを必死になって保つている繊細な女性を、懸命に演じていた。
父親役の光石研はいつも素晴らしいのだが。今回の生活感が有る役どころは、これまででもベストアクトに入る程。影の主役と言って良いだろう。
誰もが明日の見えない闇に苦しんでいるのだが。映画の中で1番それを感じているのが、市役所勤めの柄本時生。
映画本編が良かっただけに、彼と蓮佛美沙子とのその後が気になってしまう。
原作は監督廣木隆一自身。
近年今ひとつの作品が続いていただけに、今後は自分のやりたい作品だけに専念して欲しいと切に願う次第。
(2017年7月19日 ヒューマントラストシネマ渋谷/シアター1)
苦しいけどちゃんと今を生きる
それぞれきっかけはあるにせよ、自分たちで気付き少しでも前進するために動き出すことが出来て良かったのかな。ただやはり被災地は今も色んな方面で苦しんでいる人が多いんだと改めて感じました。
それぞれ悩みを抱えていて、被災者同士でも程度の違いがあってそこで起こる対立もあり、いつの間にか加害者扱いをされる人もいる。除染作業をされている隣人の旦那さんが私たちが悪いんですかねーという一言が印象的でした。
デリヘルのところはとにかく模写がリアル。しかも時間も結構長く撮り方やアングルもAV目線のようで驚きました。結局なぜ彼女がデリヘル嬢をやっているのかは語られませんでしたが、待機室や車の中で見せる表情を見ていると彼女にとっては現実を忘れ自分らしくいられる居場所だったのかなと感じました。
みゆきを演じられた滝内公美さん、虚無感、喪失感等の感情を見事に表現されていたように感じます。とにかく裸のシーンが多いし、それ以上にデリヘル嬢という役柄がしっかり描かれている為、際どすぎる模写ばかりですが本当に体当りで素晴らしかったです。脇を固める方々が安定感のある方ばかりなのもよかった。
東京の学生が卒論の研究材料として取材するシーン。まるで感情を無視したかのような聞き方、会話している内容も一般的なものばかりなのにそれをメモってるシーンがバカっぽすぎてイラッとしちゃいました。それぐらい内側から見たらバカにした関わり方をしている人がいるという抽象でしょうか。
最後に風俗嬢に対する態度がひどい人が多いですよね。結局2人目で出てきた客も最後に過去の風俗嬢を軽視した発言もありましたし。風俗嬢の方にちゃんと感謝出来る人がたくさんいて欲しいです。
願わくば
福島の方たちが抱えている現実、それはどこにでも起こり得る。どうしてなんて考えたってしようがない。運命だったとしか言いようがない。
空がずーっと白んでいて、現実じゃないような、フワフワさせられた。
主人公の気持ちが分からなかった。本人も分からないのだろうけれど。あと、泣きの演技がわざとらしかったかな、、ので星3つ。
言い訳寄り
主人公がデリヘルで働く理由は?まさか震災と結びつけたいのか?
主人公の父親然り、震災を言い訳にして逃げている人をちゃんとみせるのは良かったけれど、コメディ作品じゃないしとっくに立ち上がっている人の描写が少ないのはいかんでしょ。
彼女の人生は間違いじゃないって…自分に言い聞かせている彼女を肯定してあげる話ってことか?
一人の女性の生き方をみせるだけなら良かったのに、震災と絡めて安っぽくなってしまった感じ。
まだ終わっていない。
主人公は、市役所に勤務し、休日にはバスで東京に行き、デリヘル嬢として働く女性です。母は津波に流され行方不明で、父の本業は農業ですが、避難しているということもあり、仕事をせず賠償金でパチンコをする日々を送っています。この映画を観終わって、真っ先に思ったことは、まだ東日本大震災の復興が終わっていないということです。
元彼が主人公に言います。「友人が津波で流されて、遺体で見つかった。」主人公は言います。「まだ遺体が見つかっただけでも良かったじゃない。」
また、別のシーンでは、父は海の中にいるであろう妻を案じて、「寒いだろう」と言いながら、涙を流し、服を海に投げ込みます。この映画の中で一番悲しかったシーンです。一刻も早く行方不明となっている方が見つかり、遺族のみなさんに安心して欲しいと思いました。今も行方不明者の数は、2,554人います。(3/11現在、警察庁調べ)
映画の中では、自宅に帰るにも、短時間の許可を受けて避難区域の中に入るシーンがありました。その家に辿り着くと、部屋の中も荒れ果てており、掃除をする時間も十分取れないため、荒れることに任せています。放射能の悪い影響が早くなくなって欲しいと思いました。現在、約93,000人の人が自分の家で生活できずに、暮らしています。(6/16現在、復興庁調べ)
また、ある日、主人公が父に「いい加減にしてよ、賠償金すべてパチンコで使ってしまう気。」と言いました。被災したことで、生活のリズムが狂い、希望を失っている人もいるのかと思いました。主人公も自分を取り戻すためもがいているシーンが多くありました。東日本大震災から6年が経過し、被災した地域から離れて住んでいる私は、日々、東日本大震災で避難している方を目にすることがありませんので、記憶が薄れてしまっていました。東日本大震災で被害に遭われた地域が復興するまでは忘れてはいけないと思いました。
今回の映画は復興がまだ終わっていないということを認識させてくれる素晴らしい映画でした。東日本大震災の被災者だけでなく、最近の九州豪雨の被災者に至るまで、全ての被災者が希望を失わずに生活していけることをお祈りしています。
拙文をお読みいただきありがとうございました。
皆が震災のトラウマを引きずってる訳ではありません
【良かった点】
父親のドラマがなかなか感動的でした。
妻を失ったまま燻ってパチンコをする日々、そこから人と関わりあって前に進む気力を取り戻すまでの過程がとても分かりやすく、海の上でアレをするシーンはもう涙するしかありません。ここは必見です。
【気になった点】
おそらく、世に出るタイミングがあと三年ほど早くあれば……と思いました。
というのも先日私用があって福島県いわき市まで行って来たのですが、そこにはちゃんと今を生きる気力に満ち溢れた人も居たからです。
本作は福島(とりわけ、いわき市を名指しで)の人々を群像劇の形で描いて居ますが、その全ての方が震災と津波の傷跡を心に残したままの存在として描かれて居ます。
群像劇として描くのなら、ちゃんと傷を克服した人をラストシーンの前にも描いて欲しかったですね。立場の違う人を描けるのが群像劇の特徴なのですから、その全てが右に倣えで「今も苦しんでいるんだ!」と感傷的に描かれるのは違和感があります。
あとは主人公がデリヘル嬢をしていることの明白な理由が説明されていなかったような……東京に来るのは分かるんです。震災に遭った地元から離れたいからでしょうし。でも身体を売ってるのは……なにかの自罰行為でしょうかね。思い詰めてる感はしましたし。
みゆきの葛藤がよくわからなかった
父親の葛藤はわかりやすいくらい描かれているが、
みゆきの葛藤がよくわからなかった。
そのため、映画のタイトルの意味も理解出来なかった。
みゆきがデリへルに飛び込んだのはなぜ?
みゆきの日常である、市役所の仕事のシーンが全くないのはなぜ?平日の日常があって、週末の非日常があるのでは?
そして、犬を飼うことにしたのはなぜ?
行間を読め。ということかもしれないが、
もう少し描写がないとわからない。
期待して見たため、残念だった。
苦しくてももがいて耐えて 未来を考えたり、嫌になって忘れてみたり、...
苦しくてももがいて耐えて
未来を考えたり、嫌になって忘れてみたり、それぞれのキャラクターの葛藤がよく現れていました。
観ていて苦しくなるシーンもありましたが、それも良さではあると思います。
スカッとするというよりはずっしりする映画です。
とても興味深く、難しい映画でした
とても難しい映画でした。
主人公がとても難しい役どころと性格で感情移入するのが難しく初見では入り込むことはできなかったです。
代わりに、お父さんや役場の青年の心情はわかりやすくどうにもならないジレンマが苦く痛々しくて泣きました。
どういう映画、と答えることができない映画でした。
派手さはないけれど、じんわりとしみこむような苦々しさに、見るたびに違う印象を受けるような映画ではないかと思いました。
公開後、あらためて映画館に足を運びたいと思います。
全57件中、41~57件目を表示