「もしかしたら「親友」っていう表現の方が近い二人。」gifted ギフテッド テツさんの映画レビュー(感想・評価)
もしかしたら「親友」っていう表現の方が近い二人。
数学について天才的な頭脳を持つ7歳の女の子と、それを知りつつもこの子には普通の子供と同じように一切特別扱いのない教育を受けさせようと、周りと奮闘する叔父との絆の物語。
姪の教育に真っ向からぶつかる独身モテ男役を演じるクリス・エバンスと、大人びた雰囲気を持ちながらも子供っぽい部分は崩さない7歳の天才児役のマッケナ・グレイスの掛け合いが観ていて本当に微笑ましい。まるでただの実在する"親子"を彷彿させます。
子供は自分の間違いを指摘され謝る。
親側も自分の非を認めて子供に謝る。
お互い間違いを犯し、お互いに許し合う。
もしかしたら「親友」っていう表現の方が近い二人なのかもしれない。
でもこうして共に弱さを認め合って初めて親子として共に成長できるんだろうなーと、観ていて感じました。
映画館全体で一緒になって笑いと涙を共有できる最近では数少ない作品です。
暖かく、良い匂いのする良作でした。
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