コレットのレビュー・感想・評価
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服のデザインを堪能
フランスの女流小説家シドニー=ガブリエル・コレットの、最初の夫との結婚~決別と、自著名でのデビューまでを描いた映画。
1892~1906年の15年間だけなので、生涯に渡る都合3回の結婚や、「性の解放」宣言、ヘプバーンデビュー作『ジジ』については一切触れず。
そのかわり、コレットのバイセクシャルっぷり~同性愛のベッドシーンは余さず描写。
夫については、史実どおり、商売女~ファンの女の子まで身の回りの女とのあらゆる浮気を扱っていた。
しかし夫もバイセクシャルで、ゴーストライターとして書かせていた、若い男や事務所の事務員たちを次々と掘っていた件は扱いなかったのはわざとなのか?
本作一番の見どころは、コレットの衣装。
流行に敏感なパリを舞台に、何十種類もの服が出てきて素晴らしい。
かなり、時代考証にしっかりした人を入れているように思えました。
それと、コレット役のキーラ・ナイトレイ!
凛とした姿にほれぼれします。
う〜ん…
面白くなかった。予告を見て、これは映画館で見ておかなければ!と出かけたが、なんだか期待はずれだった。ドキドキも、ワクワクも、切なさもなく、登場人物に魅了されることもなく、なんだか肩透かしを食らった感じ。
彼女の文才は認めるが、生き方には感銘を受けることがなかった。どっぷりフレンチなのに、ガチガチのキングスイングリッシュなのも、パリの世界観を崩してしまってるし…
このところ、やたらと伝記物ばかり続けて見ているが、なんだか目新しさも、感動もなく飽き気味です
翻弄
社会的に虐げられていた時代の女流作家の物語。
当然の事ながら、コレットという主人公も、彼女の著書であるクロディーヌシリーズも知らない。キーナ・ナイトレイを観たくていったようなもんだ。相変わらずお美しい。
女性に脚光など当たるわけがない時代背景があり、おそらくなら選挙権なんかもないのだろう。処女作を執筆する彼女からは野心も情熱も感じなかった。思いつくまま筆を走らせてるような印象だった。
それを読む文豪気取りの旦那様。
痛烈なダメ出しを出すのだが、それも妻の才能を認めたくない故なのかもしれない。
事ある毎に、この構図が突きつけられる。
支配する男性
尽力する女性
そして、栄誉は全て男性のもの。
そこから堕落していくのも男性。
内助の功を軽々飛び越え、もはや搾取だ。
生きにくい時代だと、今だからこそ思うのだが、それに疑問を抱くような風潮でもなかったのであろう。
そんな時代であったからなのか、稀有な才能を持ってはいても、運命の分岐点での選択に明確なビジョンがあったように思わなかった。
ただ、それでも環境を変えていくのは「努力の伴う挑戦」なんだなと思える。
彼女はそうやって時代をも変えていったのだろう…。
予告でオードリーを見出したとのエピソードがあったのだけど、オードリー居たのかな?
あの初代コレットがオードリーだとすると、それはそれで目から鱗ではある。
おしゃれ女子必見
フライヤーのカンカン帽写真からして期待していましたが、お見事でした!
ファッションに興味ある女子ならキーナ・ライトレイの衣装を見ているだけでいいでしょう。男装で登場したシーンは素敵でしたよ。
わずか130年前、ベルエッポックの時代…女性はズボンを履く事を許されなかった。コルセットを身につけ、常に男性の後ろ控え、添え物として扱われていた。
田舎育ちだけれど、感性の鋭いコレットは14歳年上のウィリーと結婚してパリに上京します。作家といってもゴーストライターに頼るばかりだし、家計は火の車なのに見栄を張って借金しまくるウィリー。コレットの文才に気付いたウィリーは、コレットを自分のゴーストライターにして『学校のクロディーヌ』を世に出し、大ヒットを果たします。シリーズ化して儲けを企み、コレットを監禁してまで書くことを強要します。クロディーヌの版権を相談なく売り飛ばされたコレットは自暴自棄になったのか?アメリカ女性と関係をもつのですが、彼女はなんとウィリーとも関係して完璧な三角関係になってしまう。その後コレットは舞台に立ち演者として自分の思う道を進んでいく。
女性が自由気ままに生きられなかった時代に、自分の思うまま生きた逞しい女性のお話し。
エレノア・トムリンソンがとても美しかった。
先駆者となる様な
この時代の作家の先駆者となる様な女性は、皆同じ様な境遇や体験があるのかな。女性女性しているというよりは男まさりだし、女性に走ったり。それぐらいでないとなかなか成功できないのでしょうね。
【田舎娘が自立した女性作家になるまでの、キーラ・ナイトレイの豊饒な演技に魅了された作品。】
最初の夫役を演じたドミニク・ウェストも、自らを遥かに上回る「コレット」の才能に気付き、愛憎織り交ぜながら、彼女と接し、最後には捨てられる哀れな姿を見事に演じている。
とても面白かったが、もし「コレット」をテーマに次作があるなら
1.主演は是非、”マリオン・コティヤール”で、言語は勿論フランス語で。
2.「コレット」として世に認められた後の更に波乱な人生をテーマに描いて欲しい。
という勝手な想いを記して感想とする。
<2019年5月18日 伏見ミリオン座にて鑑賞>
ブラボー!!
容姿端麗、文才に恵まれてるだけでなく
実に潔ぎ良く自分に真っ直ぐなコレットの人生に魅了されました!
キーラ・ナイトレイはまさにコレットそのもの!!
是非!女性の皆さんに観ていただきたい
気持ちが上がる素敵な作品です!
英語映画、しかもイギリス英語、あほか~
この映画の作者が、メリーポピンズの作者だと誤認していた自分がいた。あまりにも自分自身が蒙昧すぎるので情けなくなってしまうのだが、それだと☆1をつける資格がないようだが、フランスというよりは、パリ好きの日本人からすれば、到底受け付けられない“ブーイング”覚悟でいうが、ある国でフランス人が言っていた言葉で、同じフランス人がパリジャンほど鼻持ならない奴らはいないと言っていたことを思い出す。この映画でもそんなところが散見するが、そんなことを鑑みて、イギリス英語を使っているところが、イギリス人が、かのレベッカと同じ人間として最低な方たちを示し、現在と過去を通し、残忍な過去をあからさまにしている、横道をそれるが、EU離脱をあいまいにしている三枚の舌の国民性がわかる。しかし、イギリスが蒸気機関を発明するまでは、その当時、フランスと言えば文化の中心地でポーランド出身の女性初で彼女の娘も受賞しているNobel Prize.....
理屈好きな女性がいつも口癖のように叫ぶ、女性は素晴らしいという方たちが、日本のテレビ番組で超が付くほどのリベラルなおばさんが声高々に行っているのは滑稽に映るのだが....。
彼女を搾取していて一方的に小説を売るように描くのは製作者の勝手かもしれないが、彼女の置かれた環境が、作風に影響を与えた良いものとして描き切れなかったのかが疑問に残る。
世界中で読まれている映画雑誌Little White Liesのコメント「深刻さを微塵に感じさせない魅力的な女性の真実の自伝。」また映画サイトMuch Ado About Cinemaのコメント「映画は、遊び心があり、若い女の子が自分の女性らしさを探求し、家父長制との闘いを通して、シナリオ自体が、誠実で正直な、辛抱強い、明白なフェミニスト時代の作品である。」
amazon.comではプライムビデオで配信されていてる。同じソフトを使っているamazon.jpは、アハッ...ア八ッ そんなことはしない。
やはり、個人的に理解不能となる........!
フランス映画だと思っていたら・・・
フランス作品だと思い込み、フランス語で展開するものと思っていたところ、全編英語でした。主人公のコレットは、とても大昔の人とは思えず、いまどきの感性の持ち主。フランス文学に興味が湧きました。
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