劇場公開日 2019年5月17日

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コレットのレビュー・感想・評価

全27件中、1~20件目を表示

3.5オードリーを見出したコレットのコスチューム劇

2019年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

文才に恵まれた妻が夫のゴーストライターを務める。信じがたい状況が罷り通っていた時代の鬱積と閉塞感を、キーラ・ナイトレイ演じるコレットが表現する。まさに、性差別撤廃が叫ばれる現代と過去との間に、大きな時間の隔たりはあるものの、状況そのものは未だ変わってない部分があることを、この映画は描こうとしている。そういう意味でタイムリーだが、翻って、夫の、男性側の内面にも同等に深く切り込めば、埋めがたい性差の溝をもっと垣間見せられただろうにとも思う。そんな不満をカバーするのは、コレットの意識改革に伴い変化していくコスチュームの存在だろう。フェミニンからエレガントへ、さらにジェンダーレスへとシフトしていく衣装が、ヒロインの内面の変化を如実に現して、見応え充分。あのオードリー・ヘプバーンを発見したマダム・コレットだからこそのコスチューム・プレイ。そう受け取ると面白いかもしれない。

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清藤秀人

4.020世紀前半のフランス女性の自立

2020年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

名前しか聞いたことのなかったフランス人の女性作家の伝記作品。
美しい風景、セットと品の良い映像。特にファッションが素敵。
主演女優をはじめとしてキャスト全員がぴったりとはまっていた。
女惚れのする女像。こんな女性がいたんだ、素直にカッコいい生き様だなぁと感動した。

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SpicaM

3.0ゴーストライター

2020年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 最近、なぜかゴーストライターものが多いな~と思いつつも、女性の権利が認められない時代だからこそこうなったのだと改めて知らされた。それでも夫の浮気なんかはコレットに容認されているし、自由社会の中の不自由といった感じ。

 パリでのクロディーヌの公演がちょっとした山。パリであってもやっぱり同性愛についてはまだ不寛容の時代だったのか、許せないならモノを投げつけるんじゃなくて途中退席してもらいたい。あのシーンでは夫のウィリーもちょっと見直したんだけど・・・

 せっかくのベルエポックも全て英語で喋っていたので雰囲気の良さが半減。セックスシーンが散りばめられて芸術性を高めていたのに、フランスっぽさが感じられなかった。ただ、多彩な衣装だけは良かった。

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kossy

4.0女という生き物を表現

2020年2月22日
PCから投稿

背景の雰囲気がとにかくいい。
それだけでかなり高得点ではあるものの、
実在した小説家の、まだ男女の格差残る時代で、
流されて、抗って、表現して生き延びた、
バイセクシャルのコレットは、
まさに勇気あるパイオニアだったと思う。

とにかく美しいので、ビアン同士のラブシーンもうっとりして観ていられる。
うっかり、こういう感じなら良いかもしれないとか思ったりもした。

ミッシーのようなタイプと、心が乾いているときに出会うと確実に恋に落ちる。
それが、たとえ一時だけと解っていても。
そういった描写にとくに共感もしました。

でも女性がフツーに自立して生きていけるのって、こういった人たちの懸命な努力があったからこそだなあと、
しみじみしました。

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茉恭(まゆき)

2.5私的には観なくても良かったかなあの映画

2019年10月15日
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鑑賞方法:映画館

観て良かったところ
1 当時の衣装が素敵
2 当時のパリの雰囲気が素敵
3 キーラ・ナイトレイが美しい
4 コレットがよい人生だったと振り返っていたところ

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アツコ

3.0英語なのが気になるけど

2019年8月26日
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鑑賞方法:映画館

女流作家ものと言えば、『フランケンシュタイン』の著書、メアリー・シェリーを描いた『メアリーの総て』が記憶に新しく、どうしても比較をしてしまうのだが、こちらもなかなか面白かった。

冒頭、娘時代のガブリエル・コレット(キーラ・ナイトレイ)が、やけに老けて見えるのを気にしなければ、その後物語が進むに連れて、髪型や衣装が変わっていく様や、時代背景と女性の地位など、興味深く観させてもらった。

ただ、フランスが舞台で、登場人物はほとんどがフランス人なのに、演じる俳優が英国人で、聞こえてくる話し言葉が英語というのは、なんだかなぁ。

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META坊

2.5Colette becomes Colette.

2019年7月3日
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鑑賞方法:映画館

純情な田舎娘が自立して行く、って感じでもなく、創作意欲に燃えた天才の目覚め、ってのでもなく。コレット、結構いいタマです。やります。野太いし、積極的だし、エロいし、美人さんです。結局、偉人伝だわぁ、現代受けするレズや性同一性障害も有りの。

でも、軽っ。

「日本のいちばん長い日」を観た後だからか?なんか、もっと内腹にえぐり込んで来る様な左フックを予想していたのに、女の子の指ビンタ程度だった。いや、もっと、ぶってーーー!

要するに、物足りなかった、かなり!

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bloodtrail

4.0キーラ・ナイトレイらしい役

2019年6月30日
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久しぶりのキーラ・ナイトレイ。私、この人、好きなのよね〜と思いながら、観に行きました。あまり事前情報を入れずに観たので、エンドロールの時に、初めて、実話だと知りました。
フランスの女性作家ということでしたが、多分、あの時代の女性にしては、破天荒な人なんでしょうね。でも、そこが、キーラ・ナイトレイ にぴったりな役かと…。田舎娘から、都会の洗礼された女性へ変化する様は、衣装だけじゃなく、きちんと演じられていたと思います。
最初から思ってたんだけど、何故、この旦那と結婚したのだろう?とてもクズ男だったし、14歳も年上って…。この時代では、14歳年上とか、当たり前のことだったのかしら?それとも田舎育ちの娘だから、簡単に騙すことが出来たのかしら?私には、コレットのことを、裏切らないゴーストライターとして育てるべく結婚したように感じられました。でも、破天荒ゆえに、自由に生きることができて幸せだったんじゃないかな…とも思いました。
不思議だったのは、PG12 だったこと。麻薬のシーンがあるわけでもなし、そんなに激しいラブシーンがあるわけでもない。ってなると、同性愛がいけないんですかね…。まあ、R指定ではないので、その線が一番強いのかな…。

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らぶにゃん

3.0キーラナイトレイの安定した演技

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

作家コレットが有名になるまでをメインとしたストーリーで、実は、旦那のゴーストライターだったところから、一人の女性として自立して生きていく話。当時のパリの状況も見応えあり。
女性が、旦那の付属物としてしか生きていけなかった時代に新しい女性像として生き抜いた強さを感じる。

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七星 亜李

2.5ちょっと残念な感想

2019年6月15日
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鑑賞方法:映画館

 田舎の少女の成長物語はオルコットの「若草物語」やモンゴメリの「赤毛のアン」などがあり、世の共感を得てベストセラーになっている。サリンジャーの「The Catcher in the Rye」と同じで、自分と似たような感性の主人公が生き生きと描かれる様子を読めば即ち自分自身が肯定されている気がするのだ。コレットの「クロディーヌ」も同様であっただろうと思う。
 本作品ではそういう牧歌的な小説とは乖離した、作者の自由奔放な生き様が描かれる。逆に言えば、パリでの都会生活が故に長閑な田舎暮らしを表現できたのかもしれない。それほど都会の生活は損得勘定に塗れ欺瞞に満ちたものだったのだ。
 そして「クロディーヌ」の好評で自信をつけた彼女は封建的な価値観と虚栄の社会に反旗を翻す。それは「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラの生き方にも似て、退屈な男性社会に風穴をあけるものだった。
 終始、挑戦的で挑発的な彼女の生き方が描かれるが、自分の欲望に忠実な振る舞いばかりを見せられると、最後には主人公が少し嫌いになってしまった。それは多分優しさの欠如であり、葛藤の欠如であると思う。コレットの魂が見えてこないのだ。どうしてこうなってしまったのか。
 作中でコレットが書く文章はフランス語である。しかし映画はすべて英語だ。配偶者の浮気には寛容な筈のフランス人が嫉妬を露わにするシーンに首を傾げてしまった。
 ウエストモアランド監督は「アリスのままで」ではジュリアン・ムーアの豊かな表情を通じて若年性アルツハイマー病の苦悩を見せてくれたが、本作品では結局フランス人女流作家の我儘ぶりを見せられただけだ。
 コレットは仮にも物書きである。もう少し複雑で奥行きのある精神の持ち主だったのではないかと思う。ちょっと残念な感想になってしまった。

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耶馬英彦

4.5私こそが生けるクロディーヌ

2019年6月13日
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鑑賞方法:映画館

夫が本の版権を譲渡してしまったとき、コレットは「あれは私たちの子供だったじゃない、あなたはそれを殺したのよ」「私はあの中に感じたことすべてをつめこんだのよ」というようなことを言う。本はコレットそのものであり、コレット自身なのだ。だからこそ、コレットは言う「私こそが生けるクロディーヌよ」と

文学では、作者は死んだ、とロランバルトが宣言してから、作者と作品を切り離してテクストを読むテクスト論が広く流行することになる。しかし映画コレットを見ると、彼女の作品は作者自身が多く投影されており、テクスト論で解釈するのはもったいないように思う。コレットの作品は彼女の人生と照らし合わせて読みたい。そうしたら、彼女の声が、叫びが、葛藤が、聞こえてくるような気がしている、

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imymei

3.5衣装にその時代に惚れ惚れ

2019年6月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

まだ女性たちに制約だらけだった時代に、コルセットを外して自由な装いを行なっていたことも自由な生き方に通じると思う。その衣装がとてもステキでずっとそれに釘付けでした。
夫に搾取されていた妻、といえば簡単だけど彼女はそれだけではなく精神的には自由に生きていてステキ!夫の束縛もそれを楽しんでいるようにも思えて。ずっと精神的には対等に感じた。
個人的にはクリムトが好きなのでその時代を切り取った映画ということも興味深かった!社交界ってこういう感じだったのか、、とまた惚れ惚れ。

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もりゆ

4.0なぜ彼女はこんなにも輝いているのか

2019年6月7日
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鑑賞方法:映画館

とても魅力的なコレットに惹きつけられ、彼女の生き方にときめいた作品だった

フランスの女性作家コレットの半生を描いた作品

田舎町で育った彼女は、年上の人気作家ウィリーと結婚。

しかし、浪費家のウィリーは生活に困り、コレットの文才を見込んで、
彼女に「クロディーヌ」シリーズを書かせると、それが大ヒットし、コレットはウィリーのゴーストライターとしての道を歩み始める

そのウィリーは、とても魅力的な人だけど、夫にするには最低の人だった

パーティ好きで、浪費家で浮気性

しかし、コレットはそんなウィリーに腹を立てながらも、独自の人生を歩み始める

そもそも、ゴーストライターとして「クロディーヌ」シリーズを書き始めたことが、彼女の新たな人生の扉を開くきっかけになった

そこから、彼女は自分の情熱のおもむくままに歩み始めるのだ

そうして彼女の人生はイキイキと輝き始める

そのコレットは、常に新しいことにチャレンジし、「こうすべきである」という枠に囚われずに生きていて、その姿がとても素敵だった

彼女は100年以上も前に生きた人だけど、そんな彼女の生き方は、現代女性たちのお手本になるものだと思う

それぐらい進歩的な考え方をしていたコレットだから、多くの人から叩かれたりもしたけれど、それでも堂々と生きる彼女はとても魅力的だった

そんな彼女の生き方を観て、
本当に幸せな人生とは、何かに情熱を持ち、その情熱の向かう方向へと進んで行くことなのではと思った

さて、私の情熱は、今、どこにあるのか

そう自分に問いかけることも大切なのことだと思った

これは、ぜひ、たくさんの女性に観て欲しい作品だった

コレットを観て、夫にも、仕事にも、大衆にも、何ものにも囚われない生き方を女性たちに知って欲しいと思った

コレットを演じているキーラ・ナイトレイも素敵なので、キーラ・ナイトレイ好きにもオススメの作品。

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とえ

3.5光るものに集まる

2019年6月6日
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鑑賞方法:映画館

コレット、火のように光り輝く女性。

ウィリーはその火の傍でちらちら踊る影だったのだろう。ウィリーの才能も認めるべきではある、彼の審美眼・慧眼の鋭さを誰も否定し得ないはずだ。それを忘れさせるほどの才能がコレットにあった。不勉強につき未読だが、彼女の作品を読んでみたいものだ。

確かに、彼は彼女を見い出し、彼女を育てた。基本的には彼女に味方していたし、彼女を愛していた。しかし、彼女が成熟すると、彼は不要になってしまった。二人の間に横たわる過ぎし日々、重ねてきた時間だけが彼らを繋いでいたのに、彼はそれを金に変えてしまった。

普通世に出れば、社会に交われば、人は疲れ擦り切れてしまうものだ。コレットには驚くべきことにそれがない。彼女が世間や他人に迎合することは決してない。尊ぶべき彼女の美徳はそこにあるように思う。いつまでも透明でいられる心。

バイセクシュアルである(レズビアン寄り?)、というのは彼女を修飾する言葉としてもはや小さすぎる。性に対して肯定的で真摯な女性だった、とでも言うべきだろう。彼女が異性だけを相手にしたとして、彼女の印象が変わるだろうか。そして彼女が同性だけを相手にしたとして。自分の欲求や感情に対して真摯であること、そういった態度が彼女を形作っている。

「私は生けるクロディール」の台詞が三度、それぞれ別人から出ること。コレットの小説の一節が読み上げられるシーンが幾つかあるが、少ないそのシーン同士の繋がりで、彼女の文章の癖や、成長が読み取れること(私の思い過ごしだろうか…少なくとも若い日の彼女は、「sweet」という形容詞が好きなようだ)。

ディテールも良かった。丁寧な映画だった。キーラ・ナイトレイは美しかった。

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sui

4.0美しやキーラナイトレイ

2019年6月3日
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鑑賞方法:映画館

女性の方々必見映画な感じですがわたしは男性ですので男性視点なんです。女性にカッコつける男性はやはりモテる気がします。この作品を観ながら最近の女流作家さんの名前が頭に浮かんできた。本谷有希子さん。西川美和さん。この二人を大好きな男性はかなり多いと思う。男性は男性から逃れてはいけない気もしたが
女性は男性より強いんだなぁと改めて思いながら
女性に優しくなれる男性になりたいとやや瞼重く感じながらキーラナイトレイの過去作を振り返りたくなった。

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G・・HT3

3.5やっぱり違和感

2019年6月1日
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鑑賞方法:映画館

作品自体は良かったのだけれどフランス、パリが舞台でフランス人が英語喋ってるのはなぁ

自分が自分らしくあることを見出していくコレットがとても素敵だし、ベル・エポックと呼ばれる時代の香りやファッションを観ているだけでも楽しめた。

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moto

4.0とても良い映画

2019年5月30日
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鑑賞方法:映画館

偏見の強い時代に、コレットが一人の女性として自立していく物語が良かったです。

脚本がよく出来ており、わかりやすいストーリーであったのに加え、俳優さんたちの演技も安心して観ていられました。

オススメの映画です。

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stoneage

3.0服のデザインを堪能

2019年5月30日
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鑑賞方法:映画館

フランスの女流小説家シドニー=ガブリエル・コレットの、最初の夫との結婚~決別と、自著名でのデビューまでを描いた映画。

1892~1906年の15年間だけなので、生涯に渡る都合3回の結婚や、「性の解放」宣言、ヘプバーンデビュー作『ジジ』については一切触れず。

そのかわり、コレットのバイセクシャルっぷり~同性愛のベッドシーンは余さず描写。

夫については、史実どおり、商売女~ファンの女の子まで身の回りの女とのあらゆる浮気を扱っていた。
しかし夫もバイセクシャルで、ゴーストライターとして書かせていた、若い男や事務所の事務員たちを次々と掘っていた件は扱いなかったのはわざとなのか?

本作一番の見どころは、コレットの衣装。
流行に敏感なパリを舞台に、何十種類もの服が出てきて素晴らしい。
かなり、時代考証にしっかりした人を入れているように思えました。

それと、コレット役のキーラ・ナイトレイ!
凛とした姿にほれぼれします。

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コージィ日本犬

2.5う〜ん…

2019年5月29日
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鑑賞方法:映画館

面白くなかった。予告を見て、これは映画館で見ておかなければ!と出かけたが、なんだか期待はずれだった。ドキドキも、ワクワクも、切なさもなく、登場人物に魅了されることもなく、なんだか肩透かしを食らった感じ。
彼女の文才は認めるが、生き方には感銘を受けることがなかった。どっぷりフレンチなのに、ガチガチのキングスイングリッシュなのも、パリの世界観を崩してしまってるし…
このところ、やたらと伝記物ばかり続けて見ているが、なんだか目新しさも、感動もなく飽き気味です

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ルナルナ

4.0キーラナイトレイが素晴らしい!

2019年5月23日
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鑑賞方法:映画館

キーラナイトレイが素晴らしい!

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blue