「翻弄」コレット U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
翻弄
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社会的に虐げられていた時代の女流作家の物語。
当然の事ながら、コレットという主人公も、彼女の著書であるクロディーヌシリーズも知らない。キーナ・ナイトレイを観たくていったようなもんだ。相変わらずお美しい。
女性に脚光など当たるわけがない時代背景があり、おそらくなら選挙権なんかもないのだろう。処女作を執筆する彼女からは野心も情熱も感じなかった。思いつくまま筆を走らせてるような印象だった。
それを読む文豪気取りの旦那様。
痛烈なダメ出しを出すのだが、それも妻の才能を認めたくない故なのかもしれない。
事ある毎に、この構図が突きつけられる。
支配する男性
尽力する女性
そして、栄誉は全て男性のもの。
そこから堕落していくのも男性。
内助の功を軽々飛び越え、もはや搾取だ。
生きにくい時代だと、今だからこそ思うのだが、それに疑問を抱くような風潮でもなかったのであろう。
そんな時代であったからなのか、稀有な才能を持ってはいても、運命の分岐点での選択に明確なビジョンがあったように思わなかった。
ただ、それでも環境を変えていくのは「努力の伴う挑戦」なんだなと思える。
彼女はそうやって時代をも変えていったのだろう…。
予告でオードリーを見出したとのエピソードがあったのだけど、オードリー居たのかな?
あの初代コレットがオードリーだとすると、それはそれで目から鱗ではある。
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