台湾萬歳

劇場公開日:

台湾萬歳

解説

「台湾人生」「台湾アイデンティティー」で、歴史のうねりの中で変わりゆく台湾の姿を描いた酒井充子監督が、時代が変わっても海や大地に向き合いって生きてきた人々を描き、前2作とあわせた台湾3部作の最終章として撮り上げたドキュメンタリー。人口約1万5000人の人びとが暮らす台東縣成功鎮。台湾の南東部に位置し、太平洋と山脈に囲まれたこの地域は、1932年の漁港竣工以降、日本人や漢民族系の人たちが多く移住し、漁業と農業の街が作られていった。カジキの突きん棒漁は、日本人移民が持ち込み、この漁法がいまも続けられている。「祈り」「命への感謝」「家族」を生活の中心に据え、まっすぐに生きる人びとの姿を描いていく。

2017年製作/93分/日本
配給:太秦
劇場公開日:2017年7月22日

スタッフ・キャスト

監督
エグゼクティブプロデューサー
菊池笛人
統括プロデューサー
小林三四郎
プロデューサー
小関智和
陳韋辰
撮影
松根広隆
録音
川上拓也
整音
川上拓也
編集
川上拓也
音楽
廣木光一
制作
今村花
タイトル
帳月馨
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(C)「台湾萬歳」マクザム/太秦

映画レビュー

2.5監督の舞台挨拶を聞いて腑に落ちる。

2017年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

知的

監督の舞台挨拶があり、この日しか上映してないので行ってみた。 台湾の南東部の田舎で、先住民族と漢民族が半分ずつの割合でくらす成功鎮という町が主な舞台。 昔ながらの文化、そして日本統治時代のこと、先住民族の文化を淡々と描く。 日本がかつて統治していたのを美化することもなく、そして統治されていた立場の人からの話もあり、戦争は起こしてはいけないということを間接的に伝えようとしている。 最後の台湾がいろんな国に統治されていて標的にされていたのを「宝島」と表現していた。 まさに世界の国々に振り回された台湾。 そして田舎にいながら世界につながっているという視点から描こうとしたと監督が話していて、それを聞かないとじいちゃんが毎日のように畑に行って何をする訳でもないようなシーンがある意味は分かりづらい。 そこが自分の居場所であり、そこからの広がりだとは思うが、歴史的説明とともに何か説明を加える必要があるだろう。 これは監督の意図を聞きながらでないと星の数が出せない。→逆に作品だけで判断できないというのは、作品としてはビミョーなのかもしれない。

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キッスィ

4.0三部作の中で一番生活感に満ちています

2017年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これまでの2作品とは趣向を変え、成功鎮という小さな町(あと少し山に近い集落)登場する人たちの日常や伝統の継承を、台湾の自然とのかかわりを交えていたのが大変印象的。 親日台湾に躍らされ慣れきった人にはつまらないだろうが。 監督には老兵の話も撮って欲しいな。もう難しいだろうけど。

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土偶

3.5蹂躙され続けた歴史の後で

2017年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本、国民党、共産党。日本人、漢族。台湾に元から住む民族の人達のアイデンティティは、外部からの強制と共生することから始まる。台湾の人達には、日本(人)に親近感を感じる人が多いと言われるが、明治の台湾領有はしょせん植民地化だったことも見えた。 それらを含め、日常を大切に丁寧に追いかけた佳作だと思う。

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こばりん