スパイダー・シティ
2012年製作/84分/アメリカ
原題または英題:Arachnoquake
スタッフ・キャスト
- 監督
- グリフ・ファースト
- 製作
- ダニエル・ルイス
- 製作総指揮
- ケネス・M・バディッシュ
- 脚本
- ポール・A・バーケット
-
エドワード・ファーロング
-
バグ・ホール
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トレイシー・ゴールド
-
イーサン・フィリップス
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オリビア・ハート
-
メーガン・アデル
2012年製作/84分/アメリカ
原題または英題:Arachnoquake
エドワード・ファーロング
バグ・ホール
トレイシー・ゴールド
イーサン・フィリップス
オリビア・ハート
メーガン・アデル
「6.4は虫の日!虫映画特集」洋画専門CS放送ザ・シネマで昆虫パニック映画5作品を放送
2020年5月31日スパイダー・パニック映画は乱作なので火を吐くアルビノ種とちょっと捻ったのでしょう、最初は手のひら位の大きさですが終盤になって巨大な女王蜘蛛登場、がぜん迫力を増しました、どうせなら最初から登場して欲しかった。女王蜘蛛を倒すと他の蜘蛛も死ぬのは何故か分かりません。おバカでドジな人間たち、笑いとお色気を塗すのはケーブルテレビのSyfyらしさですが雑味が多すぎてイラつきました。
自宅にて鑑賞。Syfyプレゼンツ、米国のTV用ムービーで日本劇場未公開、原題"Arachnoquake"。ルイジアナ州ニューオリンズの海抜より低い田舎町に地震発生後出現した火を吐く蜘蛛を巡るパニック・アクション。90分に満たない短さながら登場人物が多く、舞台も藪や川辺、町なかと何度も変わる割にテンポやリズム等、バランスが取れており、CGIも酷過ぎないので、サラッと観れた。ただ蜘蛛が奥側から手前に来る際のサイズや外観等、遠近感の表現や他にも画的に違和感を憶えるカットが多数あった。細かい綻びや矛盾を気にしなければ悪くない出来。60/100点。
・ピーピーと鳴き、目が退化したと云う蜘蛛は『ミスト('07)』に出てたのに似た印象(スーパー内での争乱も有)で、赤みを佩びた白地に黒のアクセントが附いた外観。この蜘蛛が炎を吹く理由や地震との兼ね合い等の説明がなされるものの、今一つ説得力に欠け、腑に落ちなかった。獲物の体内に寄生する場合と単純に殺してしまう際の差も判然とせず、解剖シーンでは凡そ昆虫か節足動物とは思えない肉々しさにも首を傾げてしまった。
・ボスキャラである“女王”が死ぬと、群生に統制がとれなくなってしまうと云うのなら判るが、まるで吸血鬼モノの如く、運命共同体で一斉に死ぬのは理解不能。仮にその設定を活かすなら、“女王”を守る大群が盾となり押し寄せ、駆除側の人間と壮絶な攻防が繰り広げられそうだが、全く触れられないのは、発想が無かった等でななく、予算の都合等、大人の事情なのかもしれない。尚、主要な撮影は僅か17日間で撮り終えたらしい。
・攫われてしまったO.ハートの“ペトラ”が残した銃、兄であるB.ホールの“ポール”は試しもせず早々と(元々自らが託した代物の筈なのに)見切りをつけ、手渡されたのに乗り換えたのは何故なのか判らない。クライマックスを迎える後半では、軍が乗り出す中、市民の最前線での暴走が許されてしまうのも(屁理屈かもしれないが)リアリティに欠ける。逃げ惑う中で、写し出される人々の衣裳や汚れ、傷の具合等もシーン毎にコロコロ変わってしまうのもご愛敬。
・中盤以降フラグが立ち捲る“ロイ”のE.フィリップスは元F1レーサーのG.ベルガーを想起させる顔つきで、足を引き摺る演技がベタだった。小柄ながら貫禄があるアバタ面の“バイユーの主”を名乗る“ジャン・ジャック”のD.ローデスは身体つきと雰囲気からE.ジョンを彷彿させた。我国ではキャスト陣で一番馴染みがある人が多かろう“チャーリー・ブラックウェル”のE.ファーロング、ジャンバラヤの件りは笑えなかったものの一貫した存在感は健在で、何より久し振りに見たその体型に驚かされた。ゾンビの権化である御大を想起する風貌のG.ジェームス演じる“グラハム・ポレチュカ(グランプス)”、自らの噺が後にと定番の流れではあるものの沖縄にグレープフルーツ大のタランチュラがいるとは初耳だった。
・鑑賞日:2019年2月8日(金)
出演者が全員アホすぎてしらけてしまった。
蜘蛛が炎を吐くという寒過ぎる設定に開いた口が塞がらなくなった。
ラストはエイリアンとキングコングを彷彿させようとしているのか?
次回作を匂わせる終わりかたも、正直意味無い。