いつだってやめられる 10人の怒れる教授たちのレビュー・感想・評価
全3件を表示
3作目へのつなぎです
一作目が当たったので2、3作が作られました。本作は完結編への前振り映画のような内容。
前作の7人の学者さんたちは不遇な扱いを受けている被害者同盟のようなものでしたが、退屈なセリフ劇からアクション映画への転進なのでしょう、アクション担当の解剖医、メカトロニクスの武装担当に弁護士を加えて10人の大所帯になりました。
合法ドラッグと胸を張っていたのに逮捕とは理不尽な成り行き、学者さんたちが同業者の合法ドラッグの製造法を暴くのに協力すれば罪は帳消しという女刑事の甘言にのせられて奮闘するも刑務所に逆戻り。しかし、これで収まる先生方ではありません、脱獄、リベンジ篇に乞うご期待ということでした。続編を二つに分けるなど商売上手ですね。
続編の公開、望む!
不況のイタリア、緊縮財政の矛先は教育費用。
大学への援助金が激減し、多くの大学で、教授の馘首の嵐となった。
ピエトロ・ズィンニ(エドアルド・レオ)もそのひとりで、背に腹は代えられないということで、仲間とともに合法ドラッグの製造・販売に乗り出し、背kんを席巻していたが、あえなく逮捕されてしまった・・・
というのが前作までのお話で、今回は、その続き。
って、この作品、三部作の第2作。
それも、前作『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』が予想外にヒットしたので作られた、続編。
&ついでに3作目も作っちゃえ!という勢いで作られた作品なので、はじまりも収まりも悪いことこの上ない。
(3作目は『いつだってやめられる 名誉学位』というタイトルで本年のイタリア映画祭2018にて上映されました)
なにせ、主人公ピエトロは刑務所に収監されており、そこから「1年半前」といって映画は始まる。
巷では非合法ドラッグ以上に合法ドラッグが流通しており、それが社会的問題。
「合法」故に警察は介入できない。
なので、刑務所に収監されているピエトロらに、刑罰の帳消しと引き換えに、合法ドラッグ摘発に乗り出してもらおう、という趣向。
ちなみに、「合法」か「非合法」かの境界は、「この薬物は非合法です。化学組成は〇〇です」と法律で規定されているかどうか。
つまり、危険なドラッグであっても、成分が不明で、法律で規定されない限りは「合法」というわけ。
これは、たぶん、日本も同じ(だろうと思う)。
というわけで、プロの化学者の出番。
製造ルートを突き止め、成分の解明して、非合法として規定する・・・
さて映画は、前作からの「3人増えた」仲間のスカウトから始まり、次々と摘発していく様子を描いていくのだが、前半はややモタモタしている印象。
ここいらあたりがスッキリすると、もっと面白いのだけれど・・・
警察との取引で、30種類の合法ドラッグを摘発すれば、お役御免となるはずだったのが、もっとも巷で流行しているドラッグが摘発できていないので期間延長、となるあたりも笑わせるが、これが続編への布石。
黒幕が登場し(どうも前作からの因縁があるようだ)、組織壊滅・・・とはならず。
で、さらにその黒幕が世界的な悪だくみを計画しているところで、この映画はオシマイ。
えええ!って感じ。
映画冒頭で、そこから「1年半前」といっているが、まだ10か月ぐらいしか経過していない。
前作の内容はなんとなくわかったので、DVDが出れば観たいなぁ、というレベルなのだけれど、本作、続き、どうなるのか非常に興味津々。
続編も公開してほしい。
<追記>
イメージ的には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のPart2か、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』から観せられたようなもの。
ホント、続きが気になる・・・
一作目が早く見たい!
社会からはじき出された学者が、スマートドラッグ製造で一発逆転の人生を狙った映画『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』の続編。
合法成分から合成されるスマートドラッグ蔓延に手を焼いていた警察が『蛇の道は蛇』『毒を以て毒を制す』と思ったのか、スマートドラッグ製造の咎で収監されていたピエトロ達に、条件を達成したら釈放・犯罪歴抹消と言う条件で、スマートドラッグ摘発をを行わせることから、この回は始まります。話の始まりとなる前作はまだ見ていませんが、中々面白い話。
たしかにな、科学者の知恵を使えば、ドラッグ製造は簡単に出来るでしょうね。この映画の科学者ギャング団は、優秀だけと定職には付けないと言う、いわばポスドクと言う設定の様です。日本でも、非正規科学者の問題が出てきていて、それによる研究不正と言う事件も起きていますが、それを面白おかしく、描いたと言う事になるのでしょうか。
ちょっと気になるのが、パオロ警部の設定。あの若さで、しかも女性であるのに警部って、優秀なんですね。優秀であるが故の自信家でもあるようですが。やっぱりこの辺りも、一作目を見ることが必要なようです。
どの位の人が気が付いたかわかりませんが、どうやらこの映画、次の作品があるようです。エンドロールで、次作の宣伝がされていました。そうだよなぁ。この終わり方だと、話に決着がついていないもんなぁ。次作も、日本で公開されることを期待です。
全3件を表示