勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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【愛しくて、痛々しすぎるヨシカの懸命に強がって生きる姿がかなり沁みた作品】
松岡茉優という稀有な才能を持った若き女優の存在を初めて知った作品。
2019年11月現在、確固たる地位を築いているのは、映画好きならば誰もが知っている事。
コメディ要素をふんだんに織り込みつつ、イチ(北村匠海)に寄せる一途な思いを貫くヨシカを演じる松岡茉優のコメディエンヌの資質も含めた類稀なる演者としての魅力に瞠目した作品。
大九明子監督が采配を振るう作品自体も非常に面白い。
<2017年12月28日 劇場にて鑑賞>
周りに愛されているかわいい女の子。からの衝撃の展開。
ええ〜〜、そうくるか。という怒濤の展開。
うん、でしょうね。という気持ちもあるといえばある。
二のイラッと感はすごくある。
ちょっとした動きがもう、うざああああ、思わせる。
二の役者さんの演技がうまいんだと思う。
松岡茉優ちゃん、全然腐女子感がないんですが。
清潔感があってさわやか。
めちゃめちゃかわいい。
個人的にはもっとモブになりうるくらいのもっさりした女の子を主人公にしてほしかった。
主人公がたまにぶっとんでて現実離れした行動を起こすので現実感はうすいかも。
小説がベースなので普段の会話でそういう言葉は使わないんじゃないかなという違和感が多少ある。
現実を取り入れるともう少しこうじゃないかなと思うことがちょいちょいあった。
イタい女は最強で最高にカワイイ! (※脳内補正済)
メンヘラ女子。こじらせ女子が承認欲求を満たすことにより
更なる苦悩を抱え、やがて妄想の世界から、
自らの内面の殻を破って、現実社会に幸せを見出していく物語。
自分の名前を呼んでくれるヒトと共に…
共感! 共感しかない!! その強度、悪魔的!!!
ジェットコースターのようなスピードを伴い
摩擦とうねりを加えながら終始、感情のメーターが上がったり下がったり!
作品とわたしとの自意識、アイデンティティーが共鳴して
こころが“勝手にふるえて”ました!!
撮影法やカメラワークの違いで見せたいシーンを際立たせる
技巧的な演出、そして編集。
音楽使いもいい! 小物・小ネタ使いも印を踏まえた周到さ!
そして何よりも松岡茉優さんの振り幅のあるメリハリの効いた演技!
彼女は“目”で演技できる素晴らしい女優さんだなという印象を持ちました。
さらに、個性的な脇のキャスト陣が作品に清涼感にも似た優しさと救いを
もたらしてくれていましたが…
後半、今まで親しげに、楽しげに、喜々とした会話がすべて妄想だったなんて…
あのヒトたちが 、 虚構が生み出した脳内トランキナイザー要因だったなんて…
主人公.良香の内面が、こころの声が、剥き出しになって
鑑賞者であるわたしの面(おもて)を打つ。 ヒリヒリする。 鳥肌が立つ。
そんな歌唱シーンを自分用に文字起こしをしときます。
「あぁ… わたしの名前でちゃんと呼んで…」
この ヒトの 名前を 「わたしは知らない」
この ヒトの 名前も わたしは知らない
だって わたしは このヒトと 「話をしたことがないんだもの…」
お人形さんみたいだから 話してみたかったんだけど
キレイな髪だから 触ってみたかったんだけど
そんなの怖くて出来ません だって迷惑でしょう
嫌悪感たっぷりの目でわたしを睨み殺すのでしょう
「絶滅すべきでしょうか?」 絶滅すべきでしょうか
このヒトの名前もわたしは知らない こんな特徴的なヒト
誰だって話してみたくなるでしょうけど そんな勇気ありません
こんな所で朝も晩も 釣りをしているおじさん
すごく気になるけど 話をしたことない
これ以上近づいたことだってない
この距離がわたしと世の中の限界 おじさんもわたしも透明だ
「誰にも… 見えてないみたい… フフッ…」
絶滅すべきでしょうか
ねえ アンモナイト 生き抜く術を教えてよ
どんだけねじくれたら 生きやすくなるの
日常は異常 異常巻きの日常
松岡茉優
これは松岡茉優を堪能する映画。
普通に綺麗な顔とか、芸達者な所とか、元々持ってるだろう負の部分とか。
他の人じゃできない。
ある番組で、土屋太鳳と同じオーディションになった時、彼女が受かって自分は落ちた、というエピソードを話していたが、この作品に関して言えば何度やっても松岡茉優だろう。
妄想、してたね、懐かしい。
ホントにあらゆる想像力を総動員して。
でも社会経験乏しいから今思えば貧弱だったと思う。
逆にその反面、経験無いから飛躍することもできるという良さもあった。
今じゃ想像力が欠落してしまって、映画で疑似体験をしている日々。
いろんな事を知らない素晴らしさ。
なんか思い出した。
ただのラブコメではないラブコメ
松岡茉優の超はまり役
原作読了後に鑑賞。
原作の、ヨシカの独白とゆうか独り言と妄想を映像でうまく落とし込んでてそこが良いなと思った。
そして松岡茉優の役へ半端ないハマり方コメディエンヌとしての才能を遺憾なく発揮してて、チャーミングかつリアルなインキャっぷりを発揮しててとてもとても最高でした!
ヨシカの人間として女性としての浅ましさ、と一途とゆうか夢見がちなピュアネスさも完璧。
そして、そこまですごく良いんだけど
なんだかなぁ〜もう一息映画として惜しい。
ヨシカ以外のイチとニのビジュアルのなんかもうひと押しナチュラルにならなかったのか…
二は原作読んでいたときから、悪いやつではないけど生理的に気持ち悪い感じが映像で見るとさらに個人的にですが、気持ち悪かった(まぁそれは映画として俳優としても正解なのかもしれないけど)
そして、90年代後半から2000年代初頭ぐらいの邦画好きにとってはイマイチ映画として惜しいなぁって思ってしまった。松岡茉優の名演技だけで持ってる感もあったかなぁ
悪くはないんだけど、あんまり心に残らない。
拗らせた女による拗らせた女のための映画
胸が苦しくなるぐらい同意しかなくて、終始心からの共感と共感性羞恥の間を行ったり来たりしてしまった。
同窓会やタワマンでのあざとい女とか、良かれと思って秘密をバラす友達("職場の仲良いめの人"って表現のが正しいかもしれない)とか、首がもげそうなほど「いるいる~!」って頷ける登場人物を出せるのがすごい。
"ニ"もどこか気持ち悪くてでも憎めなくて……やっぱりなんかキモい!っていうどこかにいそうな男の感じを表現してる。
そしてなによりヨシカ。
この子の考え方、感情の動き、それが言動には出ない(あるいは出せない)ところ、全部が自分に重なった。
この映画は私みたいに拗らせた女じゃなきゃ描けないし、拗らせた女じゃなきゃ見てておもしろくないと思う。
でも逆に言うと、拗らせた女は絶対見るべき。
タイトルなし
テンポ良し、俳優良し、セリフ良し
ミュージカルとリアリティの中間
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