勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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松岡茉優に拍手
拗らせ妄想癖女子を描いた作品。
めちゃくちゃ拗らせている訳でもないが、絶対的に拗れている絶妙な拗らせ女子。
そんな拗らせ女子(作品ではヨシカ)から出てくる言葉や行動全てが刺さる。
拗らせ女子に理解がない、または拗らせ女子に固定概念(拗らせ女子はこう考える、こう行動する等)がある人にはあまり刺さらないかもしれないが、ハマる人はずっぽりハマる。
また、妄想癖があるのもとってもいい。
拗らせと妄想癖の二段で、一見ただの面倒臭い女の子だが、刺さる人には
あぁ分かる、そうするよね〜
となる場面が多数ある。
いわゆる、拗らせ妄想癖女子の日常を描いた作品なので、これを下手な俳優がやると途端につまらなくなる。おそらく見るに耐えない。
セリフが他のキャストより圧倒的に多く、
1つのセリフやワンカットでも下手に演技すると台無しになる作品だが、これはもう松岡茉優の演技力に拍手。
最初から最後まで、
演技してるなあ と感じる部分が全くなく
よくこの一見簡単そうで、しかしとっても難しい女の子を演じたな、と思う程。
お顔が端整なので、ふとした瞬間に
こんな美人なら拗らせないだろ と思うが
演技力が高いのですぐ気にならなくなり、作品の日常に溶け込んでいった。
松岡茉優でないと無理な作品だったのでは。
他のキャストさんの演技も良かったです。
少しでも気になるなら見るべき。
作品に共感しそうになくても、松岡茉優の演技を見るだけでもいいと思う。
初恋なんて美化されてて当たり前だし、100%理想の男と付き合う方が...
初恋なんて美化されてて当たり前だし、100%理想の男と付き合う方が珍しいわけで。
友達もいるし飲み会にも行くし自分の殻に閉じこもってるって程でもないし。
こじらせ女子風な雰囲気出してるけど案外普通だった。
映画としてはそんなに面白くなかった。
ふるえた。
妄想で作り上げた王子様か現実で好きになってくれた男性のどちらを愛するのか悶々とする話。
勝手にモテモテで困ってしまう女子の物語と思って観たら、あまりのヨシカの報われなさに震えた。
前半は個人的に共感しまくりで観るのが辛かった。精神的にズタボロにされた。
終盤からヨシカが笑ってしまうくらいに大暴走して、拗らせが過ぎたらこうなるのかと再度震えた。
演者さんの熱演や台詞回しも凄く良い。
本当に勝手にふるえてしまう作品です。
独特な世界観で引き込まれた
正直最初の方は、何がなんだか分からなくて理解が追い付かなかった。
しかし、みていく内に主人公のヨシカという不思議な人間の事をすべて理解する必要がないと割り切ってみることで、自分の中に落とし込めるようになった。
自分の中でも、すごく話したいと思う人が目の前にいたりする場面に出くわすが、なかなか勇気を振り絞って話すことができないこともある。
自分なんかが輪に入って、空気悪くなったらどうしようといったリスクを考えたりすることもある。
そんな心の内をこの映画で共感することができて、自分の中ではマッチした映画だった。
最後の「勝手にふるえてろ」の台詞は、相手に対して言ったというより、自分に対しての言葉だったのかなと個人的に感じた。
女性だったらだれもが共感出来ると思う
自分の中の自分と周りから見た自分は全然違って
上手く生きようとするほど空回りして
何回もイメトレしてるけど現実は思うようにいかなくて
なんかもう余韻語彙力
松岡茉優最高だった
たくみくんもかっこよかった
名画座の館主も悪くない
外出自粛のこの日は自宅で勝手に名画座館主の気分で二本立て上映。
特集は『日本映画三昧❗️勝手にほざいてろ‼️』
初日の二本目。
一本目は『ジョゼと虎と魚たち』でした。
若い頃の過剰なまでの自意識をこんなに上手に描いた映画は初めてです。
松岡茉優さんの演技と相まって、まさに青天の霹靂、驚天動地の光輝を放っていました。
主人公のキャラクターをセリフ以外の何気ない日常の所作から匂わせる演出も見事でした。
例えば、自意識過剰なタイプならよくありそう、と思わせてくれる几帳面さは、あの計算機の打ち方や仕事ぶりで。
脚本と俳優さんとの相性がこれほどマッチしているという意味では、ジェシカ・チャステインの『女神の見えざる手』と双璧を成す、と私は言い切ります。
打ちのめされた
ダメだ、面白すぎる。
どんでん返しの連続で、息つく暇もない。
最近見た邦画では、万引き家族、宮本から君へ、と同レベル、いやそれ以上の傑作だった。
途中、一時停止ボタンを押して、笑う時間を設けなければならなかった。
あと、あまりにも松岡さんの表情が良すぎ。
怒りを通り越して侮蔑の感情の時の彼女の目が、ほんとに死んでいて、惚れ惚れした。光を当てていない時の黒目がやばい。
そして何度も泣いた。
しかも感動した後の、裏切られる感じ。
さっきの涙は何だったのか、と。
宮本から君へ、を観ているので最後の2人の絡みはあそこまでではないが、総じて良い。
あれは流行ってるのか?
とにかく、見終わるのが、惜しかった。
あっという間の2時間。
そんな映画体験だった。
なんとなく園子温監督の愛のむき出しも思い出した。
原作も読んでみようと思う。
トイレットペーパー、最高!!
初めて星5を付けちゃいました!!!
何となーく気になって、ひまひまな休日に鑑賞。
こんなに脇の方々が素晴らしいとは知らずに、、、
こんなに最高とは!!!
松岡茉優ちゃん、まあ好きよりの普通だったけど
だいぶ好きよりになりました!←(何様笑)
何がって、描写が全部斬新、新しい!
通りいっぺんじゃ無くて、本当に監督が好きなことやってる感じで、私がふるえました!
何が良かったって、挙げきらない!
久しぶりに参りましたー!
面白かったです!!!
哀切さがない
やたらキッチュなアパートとか、何故か主人公と仲が良い近隣住民たちとか。もう最初からこの映画はどこからどこまでが現実か曖昧な、こじらせ女子の幻想の世界。で、それの何が面白いの?という感じ。誰にでもあるこじらせであったとしても、その妄想を見せられる事が面白いとも思えないし、後半町の人たちが赤の他人だと分かった所でまぁそうだよねとしかならない。脳内をぶっ飛んだ面白さで活写するユーモアのセンスも感じない。美術や手法含めての世界観が10年古い感じがする。
誰とも関わりが持てない、好きだった相手に名前すら記憶されないというクラスターの女子の生態をリアリズムで描写した方が絶対面白いでしょと思ってしまう。甘いのはそんな女だけど勤めてる会社では自分の恋愛観を理解してくれるちゃんとした友達がいるという箇所もそうで、学生時代と社会人の間にこの女に特に変化があったわけでもなさそうなのに、そんなに上手くいくものか?と。
頭の中を映画にすれば面白いのか?逆にリアリズムだけを映画にすれば面白いのか?そんな事が自問されている感じがしない。他人の妄想に付き合わされるだけの映画。結末もどうしてこんなに甘くなるのか。会社も辞めて、男も去って、それでも何か新しく始まるとかでいい気がする。
松岡茉優オンパレード
「十数年振りに観る恋愛邦画」と思って見始めたけど、これ恋愛映画じゃなかった。松岡茉優映画だったわ。
松岡茉優を余すところなく表現する映画。普段、邦画はあまり観ないのだけれど、彼女の演技が凄いとは風の噂で聴いていたので、今回鑑賞に至ったのですが、やはりスゴイですね。観てて「ふるえ」ました。
ヨシカが愛する絶滅種と同様に絶滅に舵を切るのか、子孫を残していくのかが、イチを中心とした妄想世界にとどまるのか、ニとの現実の関係を取るのか、とリンクしていて面白い。松岡茉優に当てがきされたのでは?と思ってしまうような良い作品ですね。
あぁ、邦画も観ないとなと思わされました。
イチー!
はじめて見る感じの恋愛映画。わりと変わっている主人公だが結構共感できる部分も多い。似ている作品を探してもなかなかないのでは?
映画好きが好きそう。面白い。という感じだった。
私は結構王道の青春恋愛映画が好きなので少し物足りなさを感じたがこの映画はそういうキラキラした部分ばかりを求めていたのではないのだろう。
私は北村匠海くん目当てでこの作品を見たので断然イチ派で、、でも結末にはわりと納得できた。ただ今の私はやっぱりキュンキュンした部分を求めてしまう方なので、もう少し大人になったらまた見たいかも。
ニは黒猫チェルシーの人らしいが、なぜDISH//のボーカルと黒猫チェルシーのボーカルを抜擢したんだろう??笑
DISH//のファンなのでDISH//の曲を使ってほしかった気もちょっとだけするけど、主題歌のベイビーユー1年以上リピって聴いてる!
イチはかっこいい笑
やっぱり北村匠海かっこいい。笑
この2人が最高!!
かなり拗らせて生きてきちゃった松岡茉優演じるヨシカと二を演じる渡辺大知。
2人ともかなりクセが強くて、現実と思って見てた映像は全て妄想だったり、二もなんか言動もなんか周りくどかったり、しつこいし、スマートじゃなくてキモい。
中学の頃から大好きだったイチが自分の名前を覚えてなかっただけで撃沈。だったら、話も合ったんだし、そこから名前覚えてもらって仲良くすればいいのにって、普通の感覚なら思ってしまうけど、ヨシカはそうはいかないんだな。谷底に突き落とされた勢いでネガティブモードに入ってくから、観てる方は面白い。
本当に見事にお2人が演じ切っていて、感動さえ覚えました。結局、この2人似たような境遇を歩んできてるのかな。とにかく、何も考えずにこの歪んだヨシカの世界に浸ってほしい…そんな作品でした。
自由からの迷走
『勝手にふるえてろ』(2017)
主人公、江藤良香(役、松岡茉優)の当惑やいらだちの原因は、現代日本社会の性の自由奔放さ、または規範の一致していない男女の交際から結婚の間。恋愛事情にある。簡単に言えば社会のせい。賢い時代には、女性のほうに貞操感覚を与えていたのだった。ところが1960年代頃から、結婚に無関係の男女であっても肉体関係を持つのを何の不思議とも思わないどころか、結婚もしていないのに肉体関係を持つことを、それが複数であっても、むしろ1980年代などはそれを行っていない人たちのほうが身分の狭いような社会風潮の最盛期であった。だからヨシカは会社の人たちが自分を処女呼ばわりしている妄想で嫌な気持ちになったり、キレてしまったのだ。作家の綿矢りさの原作は読んでないから、私と同世代らしい女性脚本家の脚色が入っているのかどうかわからないが、そんな社会風潮の汚れた中でも、鏡のごとく純情な男がストーカーなどという言葉で消されてしまうような近似値で現れて来るのだが、恋人未満から恋人から夫婦に至るまでの間で、精神的に同意に至るのだろうが、原作は知らないが、この映画では、同意した時点で、その前に心底の双方の告白があるのだが、抱き合いキスシーンで終わるのだが。その前に婚外妊娠の嘘をついて会社を休んだヨシカに、大雨の中、結ばれると形容されてきた男、霧島(役、渡辺大知)が
心配になってずぶぬれになってやってくる。霧島はヨシカの妊娠の嘘から、誰の子なのかと怒っていたのだったが、ヨシカが嘘だと言い、言い合いの最後で「結ばれ」て映画は終える。ところで、この結ばれるという段階がどこまでを言うのかが、現代日本社会の錯誤の問題になる。日本人には、フリーセックスをなんとも思わない男女と、結婚のごとく肉体関係と精神的関係に永遠を憧れる男女が混在してしまっている。それで複雑な小説が出来上がり、漫画が出来上がり、映画が出来上がる。自由ゆえに苦労して、その前に大勢の人たちは、勢いに失敗したり、幾つもの迷路に阻まれるうちにやる気を無くす。少子化になるのは当然である。金持ちが有利なのも同じ理屈だ。
最後まで見たら★3かな
冒頭からしばらく、ヨシカの妄想とも現実ともつかない世界が進んでいく。
(前半は松岡茉優の無駄遣い感と、ミュージカルテイストが突然挟まってきて、心が折れそうになる)
ヨシカの10年越しの好きな人、イチには
死ぬ前に本気出してあの手この手で関わろうとして、完全にイタイ人に。
『あの時友達になりたかった』
『…誰だっけ?』…
10年前の出来事を大事に思っていたのはヨシカだけで、名前すら覚えられていない。
対してヨシカに猛烈にアタックしてくる二には全く興味がなくて相手にしてないヨシカ。
ヨシカが感じる、二のイタさは
イチが感じるヨシカのイタさだけれど、
目の前のイチにまっすぐで同じ設定だと気づかないのか、
二に対するヨシカの態度がそのままイチのヨシカに対する反応なのだ。
引っ込みがつかなくなって嘘をついたのに、やっぱり誰かに求められたいと思う気持ちは、
普段クールに毒舌吐くヨシカの素直さで、純粋にかわいい。
二を演じた渡辺大知のキャラクターがとてもイタくてばかげていて、最後の最後の手の動きがとても愛おしくてよかった
松岡茉優独壇場
ほぼ松岡茉優しか映っていない。
いや言い方違うな。
松岡茉優が映ってないシーンが無い。
すごい。
これが現実ではないかと思いながら観ていて、それはまあ想定内だけど、そのネタバラシをミュージカルでやってしまうという力技!
「童貞拗らせ男子」に、
「処女拗らせ女子」の存在を知らしめた、エポックメイキングな作品。
世界の片隅の話。
一度見たら充分
松岡茉優をどうして好きになれないか、思い出した。
彼女を初めて観たのがCMで、「部長、NTTなんたらでしょう」とか言いながら
偉そうに上司に話しかけてたシーンを不快に思ったからだわ。
その後、躍進し、今は人気女優の一人。
大してかわいくもないし。演技力があるのかなぁ。俺はそう思えないけど。
内容は、ひきこもりと内気の間に居る、正直、めんどくさい女の話。
申し訳ないが、グッとくるところが全然なかった。
もう観ない。
【愛しくて、痛々しすぎるヨシカの懸命に強がって生きる姿がかなり沁みた作品】
松岡茉優という稀有な才能を持った若き女優の存在を初めて知った作品。
2019年11月現在、確固たる地位を築いているのは、映画好きならば誰もが知っている事。
コメディ要素をふんだんに織り込みつつ、イチ(北村匠海)に寄せる一途な思いを貫くヨシカを演じる松岡茉優のコメディエンヌの資質も含めた類稀なる演者としての魅力に瞠目した作品。
大九明子監督が采配を振るう作品自体も非常に面白い。
<2017年12月28日 劇場にて鑑賞>
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