勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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拗らせた女による拗らせた女のための映画
胸が苦しくなるぐらい同意しかなくて、終始心からの共感と共感性羞恥の間を行ったり来たりしてしまった。
同窓会やタワマンでのあざとい女とか、良かれと思って秘密をバラす友達("職場の仲良いめの人"って表現のが正しいかもしれない)とか、首がもげそうなほど「いるいる~!」って頷ける登場人物を出せるのがすごい。
"ニ"もどこか気持ち悪くてでも憎めなくて……やっぱりなんかキモい!っていうどこかにいそうな男の感じを表現してる。
そしてなによりヨシカ。
この子の考え方、感情の動き、それが言動には出ない(あるいは出せない)ところ、全部が自分に重なった。
この映画は私みたいに拗らせた女じゃなきゃ描けないし、拗らせた女じゃなきゃ見てておもしろくないと思う。
でも逆に言うと、拗らせた女は絶対見るべき。
タイトルなし
松岡茉優の為の映画。ストーリー上、松岡がスクリーンに写る時間がとてつもなく長いが、それを鬱陶しく感じさせない演技は凄い。
原作は小説でそちらは拝見していませんが、主人公の内面を描写している作品なので映画化するとだいぶ印象は違うのかなぁと原作が気になりました。
テンポ良し、俳優良し、セリフ良し
テーマは明るい雰囲気ではないのに
テンポ、俳優、セリフの三拍子が揃っていて
単調なのに、刺激がある作品でした。
松岡茉優めちゃくちゃ頑張ってセリフ覚えたな
ってぐらい、早口かつ感情的で、楽しめた。
わがままだけれども、ひとつ言うとしたら
松岡茉優が美人過ぎてる、もうちょっと崩して欲しい。
あぁ、美人だな、あぁ可愛いなっていうシーンが多くて
もっと汚い顔、もっと女の顔、
もっともっともっと見たいなってなってしまった。
ミュージカルとリアリティの中間
職場のノリ、飲み会のノリ、プライベートのノリが違う人を見るたびに、「人間って面白い」という人と「他人って怖い」という人がいると思います。自分は後者なんですよね。
この作品では主人公のノリの変化を数パターン目まぐるしく変わる様を観ることになるんですが、ミュージカルを効果的に使うことで、彼女の脳内世界に入り込んでいけます。
冒頭でミュージカル口調かと思いきや、途中は「あ、こういうテンションの人いるかもな」というリアルな絡み方、かと思いきや後半で歌い出すという…。
心揺さぶられる
あらすじをよみ、興味が湧き鑑賞。
面白い映画だった。面白い。
テンポといい現実と妄想の対比といい、勢いに圧倒された。
自分と被る場面や心情が多く、私も一緒に苦しくなった。
あっという間に見終わった。
赤い付箋をつけてる女には気をつけろ!
なんじゃこりゃ!!
良い意味で圧倒された(笑)
綿矢りさの回りくどい脳内小説を、よくぞここまでリアルに再現したこと!
長回しの撮影と、細かな演出。
そして何より、松岡ちゃんの素晴らしい演技力があってこそ完成された映画。
特にこのヨシカの世界は、松岡ちゃんじゃないと上手くいかなかった可能性大!
あの悪魔的なマイナス思考と、自己中丸出しの行動力に、観ているこっちは興醒め…。
それでも、彼女の姿を追いかけてしまうのは、可愛さと、その真っ直ぐな思考能力の賜物。
次に何をするのか分からない、猪突猛進な性格が観る者を釘付けにさせる。
何か中毒的な者を感じさせるこの世界。
一という妄想王子と、二という現実の世界のバカ男。
どちらもかなり変わった男。
一はかっこいいけど、何考えてるか全然わかんないし、人としてデリカシーない。
なんでこんな男のこと10年も思い続けているのか…?
ヨシカのことをずっと好きでいる二のバカすぎる行動も、観ているこっちはドン引き…。
感情のままに行動しすぎて、ついていけない。
一にしても二にしても、ヤバい男を好きになるヨシカは、相当ヤバい女。
そもそも、ヨシカが変わってるから、もう全てが狂って見えるという(笑)
互いが狂った者同士だから、共感できるものがあるのかもしれないけど、どちらにしてもみんな最悪なやつばかり。
二とあそこまで進展できたのも、ある意味似た者同士だったかなのか?
こうして、ヨシカの妄想の世界と現実の世界が入り乱れ続けた世界に最後まで混乱したけれど、ラスト10分に全てが集約されている感じ(笑)
松岡ちゃんのあのムスッとした表情が、たまらなく愛おしく感じてしまったラストは一体何故なのか?
そして、あのラストの長回し隠されたものは、愛情をも超越した感情の爆発でした。
ボッカーン!
…勝手にふるえてろ。
終わり。
淡い、、、!!
凄くいそうな女子を見事に演じ切っていました!
脳内彼氏の一と現実彼氏の二、選べずモヤモヤしたり過去の思い出に浸ったりとリアルでおもしろいです!
松岡茉優の演技ざさらにうまいのでリアルさが増してました笑
松岡茉優の生態を観るだけの映画!!
最初は独特の映画だとか変化球かと思いましたが、いつまで経っても一向に面白く感じませんでした。内容は特に無く、松岡茉優の生態を眺めるだけの映画のように思います。モー娘。のステージにも出しゃばって登場しましたが、中盤突如始まる松岡茉優の歌が下手過ぎるのもキツいです。
絶滅する事なんてないっ!
個人評価:3.8
主人公の女性の深層心理をまるごと詰めんだような物語。ストーリーが進むのではなく、彼女の気持ちが進んでいく。原作も監督も女性が作り手ならではの作品。男の監督がメガホンをとっていれば、こんなにも繊細には撮れないだろう。
松岡茉優の初主演作として、まさにピッタリな作品。
非モテ女子の異常な日常。
ウィキメディアで絶滅動物の項目読んでニヤニヤしてるオタク女子が主人公。
彼女にはかなり共感できて、妄想全開のオタライフも笑いながら見ることができました。
まーネガティブで拗らせすぎですけどね。
ただ、非モテキャラのくせに無駄に積極的なニが好きになれませんでした。
悪いやつじゃないんだけど、そのわりにグイグイなのが生理的に不快で。
でもこういう奴いるんですよね、妙にリアル。
ミュージカルのような日常(?)が崩壊していく中盤は本当に辛すぎた。
でもそれを経てからはニの見方が全く変わるんですよね。
痛痛しすぎるストレートさがほんとに刺さる。
一種のセルフセラピー的な映画でした。
泣いて笑って色々あって、過去に囚われていた自分に向き合って、殻を破って前を向いて歩き出す、そんな映画。
たまにはこういう映画も良いかも。
勝手にふるえてろ
松岡茉優かわいー٩(๑•ε •๑)۶♡
服装も似合ってるし、一人暮らしでの何気ない姿も、最後の「きりしまくん…」ってのも全部とにかく可愛かった!
夢見る女の子ってあんな感じなのかーってなった。笑
口下手なよしかが最後に激しい口論を終え、「勝手にふるえてろ」と言う最後のシーンは全身鳥肌だった、
いいなぁ。
息をつかせない
ペラペラととめどなく喋ったかと思えば、生気のない顔で日常を過ごしてみたり、ヨシカというキャラクターに心から魅了されました。
全体的にみたら、むしろ夢想的とも言えるような描き方ですが、その人間や生活があまりにリアルでクラクラしました。めちゃくちゃ面白かったです。
ヤケになり、暴走し始めるシーンがとても良かっです。フレディがちょっと可哀想で、笑えました。
面白かったけど
シネマイクスピアリさんのキネマイクスピアリにて鑑賞。
面白いんです。それから、見せ方なんかも上手いなって思いました。
だから、楽しめたんですけど、なんかわかる様なわからない様な消化不良な感じがしたんです。
なので、序盤から鑑賞後までモヤモヤした気持ち悪さみたいなのが付きまとってくるんです。
例えば、名前を知らない人の特徴をよく観察しているヨシカが、イチに名前を覚えられていない事なんかも、この映画のテーマの一つにもなっている気がするのですが、上手く解釈できなくて。
そういった数々のモヤモヤを、映画全般から感じちゃいました。
多分、私の人生経験値や映画鑑賞スキルがもう少し高ければ、もっと楽しめたんだと思います。
それでも、面白い映画だとは思いましたよ。
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