勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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2017年度ベストムービー!
松岡茉優さんは、今まではクールビューティなイメージでしたが、実際はもっと三枚目で面白い方でした。この作品が初主演作とのことですが、とても良い作品でした。これからも応援しています(舞台挨拶付き先行上映会にて鑑賞)。
ラブコメというフレームでは狭すぎる
TIFFにてワールドプレミアを鑑賞(2回)。
はっきり言って、今年一番の映画です。
モノローグ主体の原作だけど、相手をつけることで溢れる内面の言葉をいとも自然に、まるでヨシカの電卓を叩くスピードで散りばめていく。
そこにコミカルな音響効果と、さすが芸人下積み経験もある監督だと思わせる絶妙の「間」の演出、時折グッと鷲掴みにされるカメラワークにどんどん引き込まれていく。
そして、それらを全て、さらに輝かせて魅せてくれる松岡茉優という、もはや怪物。
「桐島」で松岡に合わせて台本が厚くなったというエピソード、その後のバラエティやラジオで培ったあらゆるものを乗せてブチ込んでくる力量。
これに打たれることがどれほど幸せな時間だったろうか。
TIFFコンペ選定人・矢田部氏が鑑賞後に号泣したように、男である自分も感動し余韻に溺れる作品。
こじらせ女子たちだけでなく、こじらせてない人や男性ものめり込むのは、救われたのはヨシカ"たち"だけでなく、ニ"ら"も救われたから。
ヒトだけが持つ、「好き」という曖昧で、だけど強く制御の利かない感情を真っ直ぐ投げた先に、求めた形ではなかったかもしれないが見えた光明は、きっと多くの人を救う。そしてヨシカの「勝手にふるえてろ」。
これは決してラブコメではない。
多様なコミュニケーションツールのおかげで過多なコミューンにしがらみを感じ、表現がヘタクソになったあらゆる現代人に救いの道を照らす作品。
これを観ないヤツらはいつまでも「勝手にふるえてろ」!
そして本日、3度目の鑑賞へ。
公開前なのに。
公開後は幾度となく観に行くのだろう。
映画を超えた面白さ
2017 TIFF コンペティション
すごく面白くて、不思議なヨシカ・松岡茉優に萌え萌えで、うざい二・渡辺大知になってみたくて、とにかく映画そっちのけの楽しさが満載でした。映画でも、Blu-ray・DVDでも、小説でも、どんな媒体でも楽しめる要素を感じた。別に映画じゃなくても…なんて野暮なことは言うつもりはないし、そんなことみじんも感じなかったわけで、劇場で大画面で集団的な泣き笑いを堪能すると同時に、まだ読んでいない綿矢りさの原作を読みたくなったし、いずれ出るであろうBlu-rayなどで復習しつつ松岡茉優を独り占めにしたい衝動に駆られたりしてみたまでだ。映画から始まる大いなる興味やインスパイアというものは絶大であったと感じたわけで、そういった意味でこの作品は映画を超えた面白さが秘められていると感じた。まぁ単純に爆笑できる楽しい作品なんだけど、いろいろ小難しいというか余計なことをたくさん言いたくなる作品だ。
東京国際映画祭観客賞受賞、松岡茉優さん東京ジェムストーン賞受賞おめでとうございます。
監督の大九さんが上映前の舞台挨拶で「ヨシカのような人に向けて作った」と言っていた。
残念ながら僕はヨシカのような人間ではなかった。どちらかと言うとイチ寄りの人間。
舞台挨拶で北村匠海さんは「イチは残酷な人間で他人への興味が薄い」と言っており僕もそちら側の人間だった。自分も似ているからそう感じてしまったのかもしれないが、イチは他人への興味が希薄であるにも関わらず、それを思い切って切り捨てることも出来ず、本当の自分をさらけ出せないこと、誰にも理解されないことに孤独を感じている人間だと思った。
上映後のQ&Aで最後のヨシカのセリフ「勝手にふるえてろ」はヨシカ自身に放った言葉だと監督は言っていたが、イチ側の目線で物語に浸っていた僕にはその言葉がイチに向けられた言葉のように感じた。人間関係の中で自分を抑え、誰にも理解されず孤独にふるえていたのはイチも同じだと思ったから。ヨシカのイチへの決別を意味していると僕は思い、突き放されたように感じた。「勝手にふるえてろ」というセリフはイチにこそ伝えられるべき言葉だったと思う。自分が理解されないのと同様に自分も自分のことを想う存在を知らず、その想いを踏みにじっているということを知るべきである。
イチはこれからも1人孤独にふるえることになるんだろう。イチと自分を重ねて観ていた僕には他人事には思えなかった。僕はもう、孤独にふるえているだけなのは嫌だ。
大九明子と松岡茉優の世界観!世界一!
まず、「私がヨシカだ!」と強く思える作品であると思う。"松岡茉優"という役者がピッタリとくる"江藤ヨシカ"という人物。「自分もこのような人生だ!」、「自分も経験したことある!」など、「自分こそがヨシカだ!」と思う箇所が何度もある。序盤のヨシカのアパートでの帰宅後の生活がずっと定点カメラで面白さを感じた。そして、それと共に時間の経過を感じられる場面だった。そして、視野見ということが作り出す妄想世界。恋愛未経験のヨシカのバスやバーガーショップやマッサージ、釣りおじさん、コンビニ店員さん、駅員さん等、様々なヨシカの脳内妄想が繰り広げられていて、その世界がすごくギャップがあり、語りかけの止まらないもので(前の人と話が繋がってることで)暗示している。そしてその妄想が破れ、自分の想いを聞いてくれる脳内人間がいなくなったことで生じたミュージカル風ヨシカ。「絶滅すべきでしょうか~ねぇアンモナイト。生き抜く術を教えてよ」というフレーズ。ヨシカの好きな絶滅した生物になぞらえていてすごく納得した。松岡茉優さんの美声がすごく美しい歌に仕上げていたと思う。そしてとても聞き応えのある歌だったと思う。他にも、岡里奈のオカリナや、まさかのコンビニ店員彼氏登場などといった、予想だにしない出来事が続き、見事にオーディエンスを驚かせていたというのが大九監督のすばらしさだと思った。
(ヨシカ)の爆裂トーーーーク!!!!
一や二とヨシカとの恋愛状況も、アンモナイトや付箋でユーモアに表されていて素晴らしかった。一に10年コースで恋をしていて、しかし自尊心を傷つけたくなく何もできずにいる。しかし妄想によって距離を詰めはするが、想いが届かないというのがとても儚い!同情できるというか、自分も同じ経験がある!
あとね、ヨシカの表情が豊かだね。隠しきれない笑いや恋、嫌気などが表情からよく見受けられた。
Rena Murasakidaniの発音がめっちゃ面白い!我もシンプソンズやるよ!必ず一つは物事と真逆なことする!
松岡茉優さん可愛かったです。ヨシカに抱きつきたかったです。笑
この映画は、歯磨きやうがいのシーンが多くて、なにか日常感を感じることが多かった。
豊洲のタワーマンションでイチに振られた?後のシーンの、二との卓球のシーンが、卓球映画みたいで面白かった。
松岡茉優の、序盤のオフィスでの、来留美とヨシカがWe will Rock you?に合わせて机叩いて、フレディこと課長との会話が一番印象的でした。おもしろい!!最高!!シャッ!
ヨシカのギャップやテンションの高低。見てて面白いです。しゃべり尽くす茉優!
「勝手にふるえてろ」というヨシカの最後のセリフ。これはTIFF上映後のQ&Aで監督はヨシカに向けた言葉と言っていたが、一や二、ヨシカ、妄想の中の人々。誰にでも向けられ、考えられる言葉だったと思う。僕的にはヨシカへの言葉というのに賛成だが、それ以外の人達への言葉としても理解できた。
ラブホ街で二がヨシカに告白している後ろで「一回だけ~!先っちょだけ!」と必死な男と、「...はい!」って言ってラブホに満面の笑みでルンルンで入っていった二人組が最高!
あと、豊洲でのヨシカの二に対しての「何ですか~」と体育祭の閉会式のヨシカは特にかわいかったです。
TIFF観客賞にふさわしい作品です!!
目指せ!日本アカデミー賞!!
獲れる!日本アカデミー賞!!
ヨシカのラストシーンの恋愛の世界に入る時、初めて恋愛という世界に入り、震えてる自分に言うセリフがとても素晴らしいです。最後に題名がきて、とても印象に残りました。
『勝手にふるえてろ』
《Pick Up People》
「コンビニの店員」
ヨシカが告白された後のアドリブが一番印象的。多くのユニークなキャラクターが登場するなか、オカリナとの関係も意外性があり、面白かった。
【2017年】
10/30(月) TOHOシネマズ六本木にて
東京国際映画祭 舞台挨拶 世界初上映!
ワールドプレミア
松岡茉優、渡辺大和、石橋杏奈、北村匠海、大九明子登壇。
11/01(水) TOHOシネマズ六本木にて
東京国際映画祭 Q&A
大九明子監督登壇。
12/02(土) センチュリーシネマ名古屋にて
松岡茉優登壇。
12/04(月) 神楽座にて
大九明子監督登壇。
12/05(火) ユナイテッドシネマ豊洲にて
公開前舞台挨拶
松岡茉優、渡辺大知、北村匠海、石橋杏奈、古舘寛治、片桐はいり、大九明子監督登壇
12/25(月) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
12/31(日) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
2017年最終上映 2017年499本目
【2018年】
1/1(月) TOHOシネマズ流山おおたかの森にて
1/2(火) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
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