勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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視野見分かる!
評判が高く観たいと思っていた一作。水曜日のサービスデーにやっとこさ観に行きました!
満席でしたし、会場の雰囲気もいい感じでした。新宿シネマカリテは久々に行きましたが、真ん中の座席を取ったつもりが、スクリーンが右にずれてて端の方になってしまいました、、、。
とにかく松岡茉優さんの演技力、というか表情の豊かさに脱帽。魅力的だけど、かといって可愛すぎない絶妙なラインこそ観客の共感を呼びやすいのだと思いました。
主人公ヨシカの心の声として語られる、人との会話はテンポが早く、今時の若者らしい感受性に溢れています。そして、喋る相手の反応がまた面白いこと。場内もクスクス笑いに溢れていていました。
視野見に関してはヨシカは難しいといっていましたが、私もできます!本当におんなじようなこと毎日しています!そこだけで、私のヨシカに対する思いれは絶好調に。
なので、中盤以降の二を真似た痛い飲み会や、東京でのタワマン飲みも痛くて痛くて観てられませんでした。結局イチは頭の中のイチでしかなかったけど、それでも、最後タワマンでイチと絶滅危惧種について喋れて良かったと私は思います。
だって、それすらできない片思いだってあるはずですから。
よく勇気を振り絞って声に出した!と褒めてやりたい。そう思えるくらいには感情移入出来た作品でした。
ヨシカ、あなたはきっと絶滅しないよ。
ザッツ・ビューティフル・・だよー
以前東京国際映画祭でのチケットを予約する際に、一番観たかった映画!!
しかし、当時はチケットは完売!!
そして一般公開日も12月と、結構東京国際映画祭の余韻がなくなった後の作品となってしまい、完全に観ることを諦めていた作品☆
もともと私の場合は、ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』で演技が好きだった女優松岡さんの初主演映画で気にはなって、タイトルも惹かれてからの観たい願望だった。
ただ、他に出演されてる人も知らない中で、公開日も、私の年1の映画祭熱が冷めた頃☆すっかり忘れていた!!
※今は、酔っているので、落ち着いたらレビュー書きます☆
ちなみに、
ヨシカへ。過去の自分へ。
平日の日中なのに、かなりの客入り。
なるほど評判になるのも納得の面白さだった。
そして、「松岡茉優という女優を最大限に活かすにはどんなキャラクターでどんなストーリーにしたらいいんだろう」という着想から作られた映画なんじゃないの?と思うほど、松岡茉優の魅力が溢れ出していた。
隣人に「後光が差してる」と言われたあとの彼女のリアクションの可愛いこと!
映画と彼女、互いにとってとても幸せなキャスティングだと思う。
…が、映画を観終えて数時間、私に残った感情は「怒り」だった。
私はヨシカが嫌いだ。
中高時代、丸一日学校にいて、誰とも一言も話さずに帰る日なんてザラだった。
まさに私は「透明」だった。
どうして私だけがこんな目に、と思ったし、クラスメイトを憎んでもいた。
それから20年。
その間にどれだけ恥と手汗をかいたことか。
初対面の人とのコミュニケーション。知り合いのいない飲み会。寄る辺ない立食パーティー。
みじめな目に遭っても、傷ついても、なんとか人並みの会話ができるようにトライした。
今でも私の内面にはコミュ障気質が残ってるけど、それでも傍から見れば人並みに見えるんじゃないかと思う。
そして、この年月の中で気がついた。
中高時代に壁を作っていたのは、クラスメイトじゃなくて私だった。
「どうせ私なんて」
「どうせ分かってもらえない」
「あの人たちはどうせ」
そうやって伝えることを諦めたら、周りの人に私がどんな人間か、何を考えているかなんて分かるわけがない。
「透明」になるのは当たり前だ。
そのくせ、本当はさびしくて、「誰も分かってくれない」とコミュニケーション不全を周囲のせいにして、被害者モードになる。
と同時に「どうせ私はコミュ障だから」と、より自分の中に閉じこもる。
…ああイライラする。
ヨシカは強引に、暴力的に、私に20年前の私を思い出させる。
(悲壮感たっぷりの「絶滅すべきですか?」も、私には「『そんなことないよ』待ち」に思えた)
明らかに「嫌な女」として描写されていた、イチに「連れてってよ〜」とか言う同級生の女、彼女だってもしかしたらイチのことがずっと好きだったかもしれない。
同窓会を知って、久しぶりにイチに会えると思って眠れないほどドキドキしてたかもしれない。
どんなメイクにしよう、どんな服にしようと悩みまくったかもしれない。
みんな同じなんだよ。
みんな傷ついて、それでも土俵に上がって戦ってるんだよ。
「あの人たち」と「自分」を隔ててるのは、ただ自分の心なんだよ。
彼女は自分の不幸には敏感だけど、幸福には鈍感だ。
まず、化粧っ気がなくて可愛い(←これ最強のやつ)。
そしてオシャレ。
だから10年前の恋に逃げ込んだままで何のアクションも起こさずに、社内の男に惚れられたりする。
さらに職場には気の置けない友人・くるみがいる。
人間関係に悩みを持つ人にとって、くるみの存在は本当に羨ましいだろう。
冗談の趣味が合って、何でも笑って話せる友人。
でもヨシカは「私には友達なんていない」と不幸がる。
これが友人にとってどれだけ悲しいことか、彼女は気づかない。
でも。
ラストシーンで二とキスする直前にヨシカが言った「勝手にふるえてろ」は、今までの自分に対しての言葉だったのかな。
自分の思いを伝えずに心の中で自己完結して、そのくせ外からのアクションを待ってばかりいた、今までの自分を突き放す言葉だったのかな。
もしそうだったら、「これから大変だけど、まあがんばれよ」と伝えたい。
ところで、二も後半はやたらかっこいい事言うようになるけど、出会ってから付き合うまでは途方もなく身勝手にしか見えなかった(前半はむしろこっちにイライラした)。
彼女の気持ちやパーソナリティを完全に無視し、「地味で可愛くていいお嫁さんになりそう」という自分の思い込みだけで突っ走り、女を振り回す男。
この先付き合って結婚したとして、二は「こんな女だと思わなかった」と何度も何度も思うだろう。
それは彼が「彼女はどんな人間なのか」を本気で知る努力をしなかったからだ。
……だからまあ、お似合いじゃないですかね!どっちもがんばれー(なげやり)
しっかし、他人との軋轢が生まれた時にきちんと話をせず、一方的にシャッターを下ろして関係を断ち切ったり、ありもしない嘘をついて周りを混乱させるようなメンヘラちゃん、私は恋愛相手としては一番の“地雷”だと思うんだけど、男性はヨシカを「可愛い」と思うのかなー。
…と、こんなに色々言いたくなってしまうのも、この映画にそれだけ惹き込まれたからで。
くるくると変わる松岡茉優の表情に笑ったり泣いたりしているうちに、自分の内面にあるいろんな感情を揺さぶられる、映し鏡のような映画なのかもしれない。
痛いのにたまらなく愛しい
松岡茉優の初主演映画。
妄想彼氏に思いを寄せてきたため男性と付き合ったことのない主人公が、会社の同僚に告白されて心が揺れる物語。
恋愛がメインなんだけど、実は主人公の生きづらさを描いた映画なんだと思う。自己評価が低いのに自意識は高いという痛い女子を見事に演じた松岡茉優がとにかく素晴らしい。痛いのにかわいくて応援したくなる。
でも、あの男でいいのか!?と思ってしまうのも確か。自分を大きく見せたい男をかわいいと感じるのが女性なんだろうか。
初主演でおみごとです♪
松岡茉優のくるくる変わる表情に釘付けで、この作品は彼女の演技力なしでは成り立たないなと。
痛い妄想の演出もやりすぎ感はなく、細部でなるほどと思う関連付けも楽しめました。
それにしても勤め先が昭和感漂い過ぎです。
名作
松岡茉優が良い。ストーリーのテンポも良く要所要所のセリフの小気味よさも効いていて見応えがあった。笑いのセンスもツボ。
訴えかけてくるテーマに心動かされつつ、気持ちよく観れました。人に支えられるってこういうことなんだなあ。
文句なしの怪作
本作は一応は恋愛をテーマとして扱っていますが、恋愛にかぎらず、孤独で辛い現実を妄想と脚色によって日々サバイブする全ての人に刺さる作りになっています。さほどミスリードな作りにはしておらず、冒頭から「ああ、これはヒロインの妄想なんだろうな」と分かる演出をしているにも関わらず、松岡茉優の巧みな演技によりいつの間にか良香(ヨシカ)の世界観に引き込まれ、どこまでが妄想で、どこからが現実なのか曖昧になっていく構成がお見事。脚本もご都合主義に寄せすぎず、絶妙なリアリティラインで展開されていて無理がなく、非常に完成度の高い作品に仕上がっています。
他の方も仰るように、とにかく松岡茉優さんの演技が素晴らしい本作。美人だったりブサイクだったり、良香の内面に合わせてガラっと顔そのものが変わってしまうのが凄い。「良く見ると美人とも言えるけれど、注視しないと目立たない女性」という、創作には良くある設定だけどリアルに再現するには難しい役を、絶妙なさじ加減で演じきっています。
松岡さんの演技が自然で巧すぎるために、同僚であり友人でもある来留美を演じた石橋杏奈さんの演技プランと若干噛み合わせが悪いのはご愛嬌。
個人的には、年末の大作(の割に凡庸な)映画ラッシュに食傷気味でしたので、久々に1800円払う価値のある映画に出会えたな・・という印象です。
綿矢りさらしいストーリーを松岡茉優がはまり役で好演! 本当にいたら...
綿矢りさらしいストーリーを松岡茉優がはまり役で好演!
本当にいたらかなり痛いカップルですが、面白い映画に仕上がっています。
高評価納得、是非見て貰いたい一本ですね。
最高、大好きすぎる映画に出会った
人生の救いになる、とてつもなく素晴らしい作品に出会えた…よかった…!
主人公のOLヨシカ(松岡茉優)は中学生からイチ(北村匠海)に一途に片思いをしている。しかもヨシカは学生時代イチのことを視野の端でぼんやり見る“視野見”で見ていた変わり者。そんなヨシカの前に会社の同期、二が現れ、告られる。ヨシカは脳内の彼氏か、現実の彼氏か、どちらをとるのか…!
という王道ラブコメみたいな感じだが、ただのラブコメでは終わらない。というより、便宜上のラブコメであり、全ての人の脳内を映しだしている。全ての人が味わう様々な事柄や誰しもが想像する「こうだったらいいな〜」をヨシカが代わりに行ってくれる。それだけでも爽快なムービーとして成立する。でも、ネタバレになるので詳しくは書けないが、現実は希望と絶望で満ちているということを訴えかけてきてくれている。精神的にどん底に落ちても希望はある。そんなことを表現するだけでなく観客にゴリ押ししてくる嬉しさ!
その点、観客の様々な感情を振り回しまくるような演出も気づかないくらいうまい。登場人物、特に二とヨシカに感情移入しすぎてきつかった。ストーリー自体かなりテンポよく進んで行くため飽きるどころかジェットコースターに乗っているような感覚で楽しかった。
それは、もちろん演出もあるが、松岡茉優の演技力というか松岡茉優ワールドの力量のおかげでもあろう。このヨシカという役は彼女にしかなし得ない、ここまでの映画はできないというほど。それを支える俳優陣もすごかった。
所々で出てくる釣りをしているおじさん、コンビニ店員、隣人のオカリナ吹き、バスでいつも隣になるおばさんとの会話もかなり良い(途中で明らかになることもまたとてつもなく良い)
ありがたいことに大ヒット御礼の、松岡茉優さんや渡辺大知さん、監督もいらっしゃる舞台挨拶付きで鑑賞できた。松岡茉優が、「現実では叫べないのも映画なので全部ヨシカが叫んでくれます。辛くなった時に見てもらえると元気になれると思います」のようなことを言っていたが、まさにその通りだった。
邦画嫌いな人にこそ見てほしい、いや、全人類に見てほしい作品!
あまり期待していなかった分、とにかく気に入ってしまいました。
痛々しい、苦しい、いとおしい、
松岡茉由当たってます。
前半のコミカルで、かわいらしくて、明るい、ある意味本当のよしかと、後半の自分に閉じこもって、とげとげして、孤独を嘆くのに自分から孤独になる現実のよしか。演じわけが自然で、どちらもよしかなのに違いがくっきり。
夢と現実を合致させようと奔走したよしかの姿は、痛々しくて、見ていられなかった。痛くて苦しかったけど一皮向けたよしかをみてほっとしたなあ。
自分の周りの人って、意地悪なときもあるけど、ほんとはほとんどやさしいのかもね。
自分の中身のきたなくて、見たくなくて、見せたくない、自分大好きなところを爆発させて、二に飛び込む?押し倒す?場面に涙が止まらなかったのはなぜでしょう。
この映画、かなり出来はいい方なのだが出来が良かったおかげで見てられ...
この映画、かなり出来はいい方なのだが出来が良かったおかげで見てられなくなった。
まず何より目を引くのは松岡茉優の妄想空間、現実空間、そして全てをぶち壊しにかかるどうにでもなれな終盤での演技。の中学時代からの夢見ごごちな所から抜け出せないでいる妄想空間と窮屈な思いをしながら細々と生きている現実空間での色々な面倒くささ(男女問わずあんなやつ面倒くさすぎて共感は出来るがとても感情移入はしたがらないであろう)役を見事に演じきっている、流石である。
それと演出面でもかなり練りこまれていて日本でこんなナイーブな演出出来る人がまだ出てくるのかと驚いてしまった。これからもこの監督のはチェックしていきたい。
だが、役者と演出がとてもちゃんと振り切ってやっている分、とてもこの映画は痛々しくて、下手なホラーよりスクリーンから顔を逸らしたくなった。通常この手の恋愛or青春拗らせ系映画の設定は育ち盛りであろうティーンの年代に設定される事が大体(去年のスウィート17モンスター)であるが、この映画だと拗らせているのは現在進行形で職についてる人であるから余計に痛々しさ倍増である。他の登場人物も細かくポカしたり色々影を落としていたり完璧なる人物ではないので(相変わらず画面を持ってく片桐はいりはやはり期待を裏切らなかったが )余計に主人公が拗らせていったりしてしまったりとても出来が良かったおかげで中々心労に来る映画であった
控えめに言って最高でした。
ただの、松岡茉優の映画にならないかと不安だったけれども、とても良い意味で裏切られた。
松岡茉優はこういう、変な役も全力の役も暗い役もすごく合う。全力で演技しているところがこの映画のストーリーに非常にマッチして最高。
彼氏役の二人が松岡茉優の感情をかき回していくが、ところどころコメディ要素があったり、泣かせに来たりと、忙しい映画笑
ただ、最近のキャピキャピした女の子のためのラブストーリーではなく、とても誇張してはいるが、これがリアルな女の子のラブストーリーなのではないだろうか。
狭い世界に生きながら、自分の憧れを捨てられずに生きてきた女の子が少しずつ本当の世界を知りながら本当の恋に気づいていくストーリーが非常に泣けるし、笑えるし。
ドリンクもあまり進まないくらい、のめり込み見ていました。なかなか、スクリーン数が多くないですが、機会があればぜひ見るべき。
とりあえず、松岡茉優のアップシーンが多い。その都度、透明感が突き抜けていく。その都度、表情に感情が溢れる。
個人的には、空耳アワーネタが最高に笑った笑
しかもめっちゃ最近のジャンパー作品笑
これはまた見たい作品でした。
イタかわいい松岡茉優
テンポ良いし魅せどころも分かりやすくて楽しかったです!皆さん書いてますが何より松岡茉優のイタ可愛さ。松岡茉優のためのキャラではないか?と思うくらい。
個人的にはニのウザさもかなり良い味出してて好きでした。こーいう人居ますよね〜惜しいっていうか最終的にはウザいというか、でもまぁ憎めないかなレベルの範囲には入ってくるかた。笑
そんなニだから、イタいよしかと結局お似合い!結果も納得感あって良かったです。
妄想モノの、よくあるぜーんぶ妄想でしたじゃなくて良かった〜
ポスタの煽りはミスリードだよね。
(1/6)映画館で鑑賞。
松岡茉優みたさで観たが観てよかった。
■妄想彼氏になんか揺れていない。
最初から、周りのひととの会話シーンが嘘くさいなと思っていたら、案の定、妄想で。
世界観が反転すると同時に、そこで「あれあれ?」と気づく。
つまり、周りのひととの会話は妄想しているのに、
『なぜ、脳内彼氏との付き合っている妄想シーンが今まで一切登場しないのか?』
彼氏がいるといいながら、その絵は全くなく、自慰シーンですら、過去の思い出しのみ。
そして、「あ、そうか!」と。
この女は、(本能丸出しの)恋をしないように、恋愛で傷つかないように
恋に恋する振り(設定)にして、恋から距離をとっている。
イチは、恋に堕ちないための装置でしかなく、実際にはイチには恋をしていない。(妄想すらしていない)
だから、イチとニの間で揺れているように見せかけて、
実際は、恋をすることに踏み出せずに震えている自分と踏み出したいという自分の間で揺れている。
ニに告白されただけで、あんなにルンルンするなんて、本能丸出して、これまで守ってきた私のキャラ設定の操どないするねんっていう話。
喜んでいる時点で、イチに、『実は』恋していないことは、本人も薄々気づいており、
イチに近づこうとする行動も、どこか、イチという装置(呪い)を壊すため、イチにフラれるため(否定されるため)の行動に見えてくる。(エレベータ前で相手が引くような非道い仕打ちを見せたり、皿を片付けるという嫌な女を演じたり、LINEで連絡をとらなかったりといったフラれる要素)
そして、最後に扉(メタファだよね)に押し入られたとき、
本能が勝ち、今までの自分を否定し、タイトルにつながると。
■好きなシーン
全体的に、松岡茉優のコメディ演技にはやられた。
出前のお寿司を食べる際、お寿司の蓋に醤油を入れて食べているシーンはよかった。
そのあと、ケータイのアドレス帳に、出前の寿司屋が登録されているのにも笑った。
■気になった点
恋愛している女をバカにしたり、男に非道いあだ名をつけてバカにする態度をとるようになった
きっかけの説明が弱いと思った。(なぜイチをずっと好きでい続けたのかの説明にもつながる)
会話が基本的に1対1で、3人以上の会話がない点。(日本の小説、漫画には多いけどね)
こじらせ女子見参〜
今から8年も前にこのような夢想型自己チュウ女子の生態を世に知らしめた原作者の目の付け所には感服ですが、この役柄を期待に違わず本作で見事に演じてくれた松岡茉優は凄過ぎます。おじさんの私には主人公ヨシカのやること為すことが全てが興味津々でした。この作品を観たら世の草食系男子は益々怖気付いてしまうかも知れませんね。勿論冗談ですが...
『フランシス・ハ』を思い出した。
なりたい自分と実際の自分の落差を受け入れられずにジタバタする女の子がやがて現実を直視し大人になっていく。こういう映画を前にも観たような気がして思い出したのが『フランシス・ハ』だった。あの映画の中でも感情を爆発させたフランシスが街の中を踊りながら駆け抜けていくミュージカル風のシーンがあり、印象的だったので覚えている。
20代はつらい時代だと思う。自分の人生をどうすればいいのか、自分は何になればいいのか。周りを気にしながら自分のことばかり考えて、自分を守るのに必死だったような気がする。
思いがけなく恋愛の当事者になったことで舞いあがり、10年来の恋という夢(妄想?)を現実化しようとして打ち砕かれたヨシカは危うく現実そのものを失いそうになる。見ていてハラハラと痛々しかったけど、あんな大声で泣けるエネルギーがあるのだからきっと大丈夫だろうとも思っていた。キリシマ君に出会えたのは奇跡的なことだから大切にしてほしい。
ヨシカがあんなに自己中だったのは、それまでの人生に彼女にとって意味のある他人がいなかったからなのかもしれない。妄想の中でさえ他人との付き合い方は一方的に自分のことを話すだけだったし。怖がらないで周りの人とお天気の話からできるようになるといいなと思う。主演の女優さんはきれいごとではない生身のヨシカを見事に演じていた。
クスっと笑える
出だしはよくある感情を全部台詞で言うタイプの個人的に大嫌いな映画か?
と思って辟易しかかっていましたが、それも何か途中からBGMの様に感じられ
映像的にも魅せてくれるので、テンポよく後半はあまり気にならないどころか没入感すらありました。
途中途中で挟んでくる笑いどころも自然で、クスっと笑えます。(ベタと言えばベタなのかもしれませんが)
「二」君に感じる思いは、観客側と主人公で徐々にシンクロしていく様で面白いです。
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