女神の見えざる手のレビュー・感想・評価
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使えるものは。
銃規制法案の可決に向けて活動するロビイストが活動の不正を聴聞会で糾弾されるところから始まり、聴聞会に至るまでの顛末をみせて行く作品。
勝つ為に。
敵を欺くには味方から、人の心なんて気にしない、やれることなら何でもする、キレ者で様々な情報を収集・活用しロビー活動をする主人公。
非人道的とも思えるところでも共感を憶える部分も多々ある。
終始攻撃的で迫力ある弁論に期待が高まり、どう展開するのかと興奮した。
強い女、ジェスカ・チャスティン
目的に向かってただひたすらに突っ走る。
社会でも時折見かけない訳ではないが、ここまで徹底的に疾風る人は見たことない。社内でチームを作る訳でもなく、目的達成のためなら手段を選ばずに。通常、このパターンだとチームはついて来ないと思いながらも皆んなのモチベーションも高い。勝つチームだからかな。
ミス・スローンにとってのチームは社外で違法行為をしている面々が本当のチームなのかな?きっとこっちのチームには少し心を許しているのではないかな?そんな気がします。
先日観たアトミックブロンドも強い女性(体力的にも)を描き、非常に似た映画の構成になってましたが、本作の方が何倍も脚本が練られており、スッキリと楽しめました。心を開けないが故に男娼にもきっちり金を払うものの、公聴会での男の心意気には◎です。
スローンがどうしてここまで全てを投げ打って勝ちに拘るのか、もう少し知りたくなりました。
すべてがラストに!
前半はアメリカ政治に興味ない人には退屈でしょうね。
かなり見る人を「選別」どころか「排除」する映画。
銃刀法とかロビイングに関心ある人にはスリリングな展開。
コンゲーム好きや本格派ミステリ好きにも必見。
最後の7分の怒涛の解明とカルタシス味わいための二時間。
まあ、経過も十分楽しめるし、裏切り、離反、マッチョガイでの性欲処理、陰謀のすべても情報価値が高く、有意義な時間でもありました。
今年は60本を映画館で観てますが、トップ3にはいる感銘深い映画。
60本のうち、もう一度観たい or 観たのは10本にも満ちません。
知性とエンタメが両立した映画好きには、おススメです。
凄まじい。
ヤバい映画を観た。言葉のジェットコースターに130分間乗せられっぱなしで、脳味噌をぐちゃぐちゃにされ、最終的に最高の爽快感に着地する。最強ロビイストの生き方に圧倒され、痺れてひれ伏すしかなくなる、超絶怒涛の映画。
傑作
最初、早口のセリフが多く、ついて行けるか心配だったが、すぐに見ている側を入り込ませる構成が見事。脚本、構成、演技どれをとっても完璧。
久しぶりにアッと声を出しそうになったストーリー展開に脱帽。
文句無しの満点。
後味もスッキリ!
面白かった。
最高に見応えのある映画
まさにタイムリーなアメリカの銃規制をテーマにしたサスペンス。
最後のどんでん返しも予想以上。
アメリカという国の本当の闇を感じさせる。あまり話題になっていないところも、実は、リアルに規制が入っているのではと勘ぐってしまうほどストーリーがいい。
ひとつ不満があるとすれば、日本語のタイトルが頭に入ってこない。
英語のタイトルのままで副題を付けるのでも良かったのではないか?
うっかりトイレに立てない程の密度
とにかく冒頭からラストまで台詞の情報量が多く、ほんの1分見逃すだけで話について行けなくなる事を覚悟し、手元の飲み物には途中から手をつけるのを止めました(笑
テキストの勢いで牽引する映画ではありますが、キャリア・ウーマンの孤独やそれに振り回される周囲の人間の感情など、台詞にならない内面についてもきちんと描写され、それがドラマとしても反映されています。理知的なゲームとしてのロビイングの綱引きの面白さ、時に痛々しくさえ感じられる人間"ミス・スローン"の生き方や、反感さえ感じられる勝利への執着についてなど、知性と情動を交互に揺さぶってくる手腕はお見事。2時間を超える映画なのにそれを感じさせないのは、それだけドラマに引き込まれた、という事なのでしょう。
傑作なのに宣伝不足と上映館が少ない。
これほどアメリカの政治の裏側(ロビー活動)を描いた作品が有っただろうか?
ハリウッドの見慣れた大物が全くいないのに、人間(政治家)の本性を表現した恐ろしい作品で最後の逆転劇も素晴らしい。
でも主人公とは敵にも仲間にもなりたくない。
2度目の鑑賞で、本年度公開作No.1を確信しました
【2回目の鑑賞後の追記】
彼女の先読みの凄さ、それでも想定外のことは起きること、そして勝利を掴むこと。
それぞれのシーンでジェシカ・チャステインが使い分ける微妙な感情表現。ラストの決然としたコメント。
脚本と表現者の完璧なマッチングが生んだ最高傑作だと再認識しました。(2017.10.29)
ブレードランナーやスターウォーズなど大物が控えている中で、何と素晴らしい映画との出逢いだろう。
間違いなく、今年度No.1候補となりました。
ジェシカ・チャステインの凄味のある美しさに見惚れてて、大事な台詞やシーンを見逃した感もありますが、それでも満足度は最高レベル。
ユージュアル・サスペクツの時と同じような、ラストの衝撃とジワジワと込み上げてくる痛快感(決して爽快感ではない)。
ダークナイトを彷彿とさせる孤高のヒーロー(ヒロインという性差を感じさせる言葉がそぐわない)。
内容理解を深めるためにもう一回、ジェシカ・チャステインの表情や所作を見るためにもう一回、うーん、結局何回見ることになるのだろう。
出番は少ないけど、ロバート・フォードっていい奴だったなあ。気持ちものすごく共感できた!エリザベス・スローンが唯一人前で弱気に乱れたシーンを知っている自分が彼女の味方にならなくてどうする‼️という思いを男ならみんなわかるはず。
前半の難しさに屈してはいけない
正直難しい。英語とロビー活動、それとアメリカという社会を熟知していないと、ついて行けそうにないくらいの前半。特異な裏話を小難しく語られるだけの映画なのか!?という思いとともに、何度も意識を失った。それでも、嘘でもいいから分かったフリをして見続けていると、後半、怒濤の嘘連発で泣いてしまった。
公聴会とか銃規制とかロビー活動そのものさえもアメリカの異質な事柄だと感じるし、そのことを逆手にうまく嘘を積み重ねた見事なフィクションだと思う。
ミス・スローン、最後の台詞に不思議と涙が止まらなかった。
日本には珍しいロビイストの話
何年か前からロビイングに興味を持ち、本を買ったり政治家に会いに行ったりしている活動中なので、ほぼ衝動的に劇場に足を運んでいました。映画を見始めると最初の数分はどうしてもスヤスヤしてしまうのですが、この映画は実利にも結びつくこともあって一瞬も眠らずに見ることができました。(こんなの珍しい)
内容は、脚本がいいのか素晴らしい出来栄えでした。安っぽい騒がしい映画と違い中身があり、ストーリーの展開がインテリジェンスでした。ロビイングのノウハウを垣間見ることもできGood!
こんな俺でものめりこんだ。
ロビイストのお話。
政治の世界も、こんなところで活躍し続ける人達もすごいし、普通じゃないな〜、と痛感させられる映画。普通の生活捨ててるな。
大岡越前のごとくすっきりどんでん返しがあるのも満足。
アメリカの銃社会の問題点もさらりと見せてくれるし。
面白かった。
決してお近づきになりたくない女
スピーディーに
目まぐるしく転じる展開に
振り落とされそうになりながらも
なんとかラストまで辿り着く。
勝利を得るために敏腕を振るうこと
そしてそのためには
誰かを犠牲にしてもよいということ
これはおいらの中では
決して結びつかない文脈である。
そんなおいらにとっては
触れ合う者すべてを
策略の駒として頭のなかで動かすような
スローンの一挙手一投足が
実に嫌悪感を及ぼすとともに
かすかな眩しさをも感じていたりして。
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