「ビル・ナイが良い」人生はシネマティック! yuyuさんの映画レビュー(感想・評価)
ビル・ナイが良い
劇中に似たような台詞があったが、いかにもイギリスの、アメリカとは違う控えめな映画だった。
舞台は1940年のイギリス。
1940年といえばバトル・オブ・ブリテンの年で空襲に街はみまわれ、アメリカは参戦しておらず、イギリスが孤軍奮闘していた時代。
そんな時代の中で作るプロパガンダ映画は観客であるイギリス人の士気を鼓舞するだけでなく、配給先のアメリカも喜ばせる内容でなければならない。
上流階級が支配する国というイメージから脱却するために普通の人々、特に女性が活躍する映画が求められる。
それに応え脚本を変更しながらなんとか映画を完成させるのは見応えがあった。
なんといってもビル・ナイ演じるヒリヤードが良い。
若い男性がいないからこそ巡ってきたチャンス。その機会から背を向けるのは死に支配されることでもあると言う台詞が印象的だった。
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