「猫の名演と高畑充希の声、見事なコラボ」旅猫リポート AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
猫の名演と高畑充希の声、見事なコラボ
悟の愛猫ナナの「心の声」を、高畑充希が演じている。これが猫の声だと思わせる説得力、表情豊かでない猫の感情を伝える表現力が求められるが、ミュージカルの主役を張るほどの高畑。圧倒的な声の演技でナナのキャラクターを作り上げた。ナナはセルカークレックスのオス。仏頂面でツンデレを雰囲気十分に演じた。猫のナナと高畑の声、見事なコラボが映画の大きな魅力になっている。
悟は名前が示すように、どこか人生を悟ったような淡々とした青年で、福士蒼汰が持ち前のオーラというかキラキラ感というか、そうした外見的要素を抑えめにしてキャラクター作りをした印象。
物語としては、動物がフィーチャーされ、主人公の子供時代のエピソードもそれなりのボリューム、さらにお涙頂戴もあって、若者向け、家族向けの映画で受ける要素が並ぶが、無理に詰め込んだ感じはしない。さすがはベストセラー作家・有川浩の面目躍如といったところか。
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