空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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リアリティに欠くキャラクターたち
長瀬、ディーンフジオカのアイドル万歳映画。
2人をいかにカッコよく見せるか、その為に三菱自動車がワルモノ扱いされているという感じを受けてしまう。現実がどうあっても。
つまり、2人とも人として正しすぎてリアリティがないのだ。
勧善懲悪も過剰に過ぎると悪になりうる。実際あった事件だからと言ってこうもみだりに芸能エンタメのネタにして良いのか?そこには長瀬が演じた赤松社長のような正義感なんて微塵もないではないか。
空飛ぶタイヤ
豪華キャストそれぞれに味があって良い。
最後社長の努力が報われた瞬間が良かった。
それぞれの人がそれぞれの立場で行動。自分の身を守ることだけの行動をする人やそうでない人も。
自分勝手なのは人間の性。
間違いなくキーパーソンは銀行員の高橋一生。彼は唯一行動が一貫してた。
この人間同士の攻防が魅力的なのは池井戸潤作品様様。
映画全体を通して天気とか電気を使った明るさの対比が良かった。
三菱自動車の病巣
三菱自動車が繰り返し組織的にリコール隠しをしていた事件をとりあげた骨太なテーマの作品。
がっ、経営的に追い詰められているにも関わらず運送会社に悲壮感とか苦悩感があまり伝わってこない。たぶん1シーンの芝居が短時間かつ細分化されすぎてて、各々の感情がいまいち伝わってこないんだろう。映画というよりドキュメンタリーの「ドラマ」になってしまっている(しかも詰め込みすぎ)せいか、深田恭子が無駄に色っぽいせいなのか…
組織の病巣、被害者の悲哀を本格的に描くなら、この映画では尺が足らない(映画というよりドラマ向き)ような気がした。
安定の池井戸原作。だけど淡々…
安定の池井戸原作なので魅せてくれます。
でもなんか淡々とした演出で、お約束のスッキリ感が無い。
サワダを触発したのが赤松社長だとしても、いずれは内部告発で露呈しそうだよねってのが要因かなぁ。
そもそも事故原因を製造会社が検証したらそりゃあ隠蔽も生まれるでしょうよ。
第三者が検証するんじゃ無いんですかね?
そこがなんか不条理で怖かった。
企業不正vs正義
財閥系自動車会社のリコール隠しを焦点としたサスペンス。登場人物個々に芽生えている「正義感」が財閥政治により押し潰されていく。
長瀬とディーンを突き動かしたのは、不正を社内政治で潰してはいけないという正義感だったわけだが、それでも事態は一筋縄で改善に向かわないという点がとても根深くてリアル。
■良い点
・物語と俳優陣が完璧でした、見てよかった。
・企業不正の解決の難しさを教えてくれる
・不正事実を社内外の組織が把握しながらも一向に解決に向かわない点がとてもリアル
■惜しい点
・最後の音楽が合ってない。
話自体は地味だけど、人間味あふれるストーリー!
やっぱり正義は勝つ!
最後には絶対不正は暴かれると分かっているからこそ、安心して観ていられる(笑)
トラックのタイヤの脱輪の事故で、人1人の命を失ってしまった赤松運送。
脱輪の原因は、自社の整備不良だとばかり思っていましたが、捜査を開始すると全く問題なし…⁉︎
これはいったいどういうことなのかと、調べていくとトラック製造会社のホープ自動車に不正行為がある事が分かってくる…。
今回の事故は偶然なのか?
それとも必然だったのか?
なんて言ったって、赤松運送の赤松社長の男気が素晴らしい!
部下を守る為に、独自に調査を進める姿は社長の鏡です!
その社長の役を長瀬さんが演じているから、なんだか余計に義理と人情の絆の強さわ感じてしまいます
(*´∇`*)
事故の原因をここまで徹底して暴けるのも、部下の丁寧な仕事の賜物。
部下は絶対ミスをしていないという証拠と信頼があったからこそ、地道な努力による訴えが続けられたのだと思います。
ただ、この話、真相が暴かれたところで終わってしまった感じがしたのが残念…。
半沢直樹のように、徹底的に相手を訴えて追い詰める感じではなく、その先は司法にお任せするという感じ。
現実的ではあったけど、せっかくの映画だったので、ドラマティックな終わり方が良かったかな…。
また、豪華キャストの割には、その使い方が結構もったいなかったのが残念。
高橋一生さんや、佐々木蔵之介さん、深田恭子さんなどなど、主役にしてもおかしくないメンツがすごく脇役だったので、もう少し見所があると面白かったかも
(๑・̑◡・̑๑)
まあ、なんだかんだいっても、池井戸潤さんの作品だから安心して観ていられる映画でした。
頑張って作成してはいるけれど
なぜ社長についていこうとするのかが伝わらない
社長はなぜ被害者や社員のことを考えずに、真相を解明することだけを考え続けたのか。中小企業なめるなだけでは自分勝手に見える
時間が経過する毎に追い込まれていくが、テンポが悪い。やつれるような外見の変化がない。長瀬がこの映画を自分の代表作にしようという気概が感じられなかった
出演者やセットにお金をかけていると思った
はしおったのが無ければ
やっぱりディーンさんは台湾時代からそうだけど演技が上手いわ。本当にエリートに見えた。こういう人いそうみたいな。高橋一生くんは共演しながらも長瀬くんとディーンさんとは絡みはなかったね残念。寺脇さんの髪型を見ていつの時代の話?と思ってしまった。もしかしたら相棒とかぶらないようにしたのかな?久しぶりに六角さんとの共演も見れて良かったわ。所々、はしおった感じもあったけど解決出来て良かった。
大企業ほど悪だ!
リコール隠し
財閥系メーカーでありましたね。
潰さないね。
中小企業は、バカにされてるね。
その苦悩を長瀬は演じてたね。
人は組織という化け物には
かなわないのか?
これは、いつまでも続くやろな!
【日々、厳しい労働に従事する人であれば絵空事とは思いながら琴線に響いた作品】
池井戸潤ワールド全開作品。
本木克英監督で、林民夫脚本で、松竹映画とくれば社会派エンターテインメント作品として期待できると思い、劇場に足を運んだが期待は裏切られなかった。
長瀬智也演じる赤松運送の2代目社長が、大企業の不正に気付き・・という設定だが、この大企業グループが誰が観てもM系でしょう、実際に同様の不祥事を過去起こしているし・・と直ぐに分かる作りに、良いのかなと思いながら鑑賞した作品。
下請け会社の厳しい毎日を描きながら、極上のエンタメ作品として仕上げた手腕は流石だと思ったが、実際にはもっと、ドロドロしているんだよとも思ってしまったなあ。
(周囲の年配のご婦人方が良かった!と絶賛していたが、貴方たち、本当に分かってんのか?と思ってしまったよ:申し訳ない。)
縦書き字幕付きのサザンオールスターズのこの映画の主題歌?もサラリーマンにとっては非常に心に沁みた作品である。
<2018年6月5日 劇場にて鑑賞>
池井戸さん作品は見る価値あり
原作、ドラマ見てません。
池井戸さんらしい男の真っ直ぐな気持ちを
描いた作品。
曲がったこと間違ったこと
それを許さない。
許してはいけない。
決して諦めず進め!
ってゆう内容。
守る。とは
責任。とは
すごく心に刺さる作品
見てて前向きになれました
「まとめる」のが巧み
ストーリーは、人間模様が複雑だけれど見やすく演出されていて。登場人物も多いけど、それぞれの役割が際立っていて、見やすい。脚本も映画としてちょうどいい長さ。鑑賞者が突っ込めないほど、穴のない「物語」の流れは、原作や脚本家のすごい几帳面さを感じる。
映画作りのお手本、のような映画のまとめ方。これほどの主役級の俳優陣をすべて「立てる」ことに成功しており、そんなキャスティング事情、映画を売らなければならない大人の事情をすべて飲み込んで、映画としてエンタテイメントとしてきちんと成立させている監督やプロデューサーの手腕に驚く。エンディング曲のクセの凄さに、唯一強い“こだわり”を感じた。
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