アイリッシュマンのレビュー・感想・評価
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Netflixだからこそ208分で公開出来たのか(Netflix専用劇場が誕生! ニューヨーク老舗映画館閉鎖の危機救うのニュースも)
従来のやり方ならスタジオ側があと1時間削れと云うんやろうな。
確かにケネディ大統領のあたりは意識が飛んだみたいで気づいたら既に暗殺された後やった。
それでも退屈することはなかった。
マフィア映画を見慣れていないと辛いのかもしれないが。
I Heard You Paint Houses
お前さん家のペンキを塗るって聞いたけど=殺し屋やってるらしいな
片付けもやるよ=死体処理も引き受けるけど
マフィアの中でアイルランド人が一人、シーランて苗字がまた。
マフィアがいつ死んだかは日時が出るが物語自体には時系列も年月も出てこないし。
アンナパキンとは気付かんかった。
ハーヴェイカイテルはクレジットの最後らしくいうほど出番なし。
エンドロールの2曲(特にインストの2曲目)が沁みた。
MARVEL作品と一緒にされたくない!というのは本作をみれば納得。MARVEL好きやけど。
スクリーンで上映してくれて良かった。家のテレビじゃ勿体無い。
ロバート・デ・ニーロそろそろアカンかと思ってたけど、まだまだ出ずっぱりの主役イケる!アル・パチーノも負けてない‼ズラっぽい頭が気になったけど。
ジミーホッファ
全米トラック運転組合(チームスター)
デトロイト第299支部
1961年ロバート・ケネディに再び告発され1967年収監
1971年、ニクソン大統領による特赦
1975年7月30日失踪
映画ではトニー・プロ(アンソニー・プロヴェンザノ)と険悪
フランクは2003年病死
主要なボス、ギャングは軒並み1980年前後に殺されてる
スコセッシ教授のアメリカ暗黒現代史講座
スコセッシ監督お得意のマフィア年代記で、常連俳優が軒並み総出演なので、どこかで観た感があります。お話しは、始めは或るヒットマンの生涯からジミー・ホッファ中心にシフトして行き、結果として3時間半もの長尺となり正直疲れました。とは言え、主演のデニーロの緩急自在な演技、ジョー・ペシの不気味な迫力、場をさらうアル・パチーノの独特の台詞回しが、ガッチリと重厚な演出と噛み合って、実に見応えのあるドラマになっています。結果として、マンネリ、お馴染みのキャスト、長尺がみんなプラスに転化しているのは、監督自身の馬力によるものなんでしょうね。
仁義を亡くして視認できない“苦行”を背負った一人の男
圧倒的名作だった。
傑作では到達不能の本気の名作映画だった。
アメリカの闇の歴史に関わっていた一人の男、フランク・シーラン、またの名を“アイリッシュマン”のドラマ。正直衝撃的な場面がいくつもいくつもやってきて、でもド派手に見せはせず、即物的に見せていく。強烈に刻むために、淡々と紡ぐ手腕。多分マーティン・スコセッシにしかできない表現だと思う。
一番はホッファの末路。精神的苦悩と迷いが溢れそうになっているのに、表情では決して見せないシーランの因果な才能。よりにもよって尊敬し、唯一の友を殺したのに、感情と身体と思考が切り離せない過酷な状態。あんなに見えない視認できない苦行ってのは初めて見た。デ・ニーロが凄いってのは勿論だけど、だけじゃない。スコセッシと負けず劣らず素晴らしかったパチーノ、ペシ!あの人たちが素晴らしいから、デ・ニーロも素晴らしかった。相乗という言葉が、これほど似合うの久々だった!
アメリカ史に疎い身なのにこれほど没頭させられるのは、とても嬉しい驚きだったし、何よりスッゴく幸せだった。Netflixの株を上げて、パラマウントは逆に下がった。少なくともボクはそういう認識だった。勿体ない!
本年度ベストなんかじゃ『アイリッシュマン』には足りない。それ以上の称号でないと、この映画は語れない!!!映画ファン、絶対見ろ!!!
すべてのマフィア映画へのレクイエム
「グッドフェローズ」がロックンロールなら、「アイリッシュマン」はブルーズロック。勿論スコセッシなので本編はウェットな要素は全くないんだけど、ラストからエンドロールでまさかの哀愁咽び泣く展開へ。全てのマフィア映画への美しくて残酷なレクイエム。
長いけど退屈しない!
昨日観てきました。
いや〜3時間半ですよ、3時間半!やっぱ長い!
トイレもってよかった笑
でもさすがスコセッシ監督にデニーロ様、飽きることはありません。
マフィアのボス役ジョー・ペシも上手かったなぁ。ただの小さいおじさんではない!
これ、実話なんです。
ケネディ時代、70年代頃からのアメリカの裏社会ですね。
マフィアが全て関係してます。
大統領まで決めちゃうんだから…その力は国を動かすレベルだったのですね。
この時代に生まれた女は無力だな…(語弊ありますが、すみません)いつも内助の功、出る幕ないです。
やっぱり戦争に行って地獄見てきた男たちにはかないませんね。
もともとチンピラでもなんでもなかった、トラックの運ちゃんだったデニーロがマフィアにリクルートされてから徐々にその才覚を発揮し、のし上がっていく様は実に見ものです。
映画とはかくも難しいもの
栄枯盛衰
映画をきちんと理解するためには、様々な知識が必要だ。歴史や民族、宗教等の社会的知識。映像やストーリーの解釈、過去の映画、VFX等の映画的知識。本作はその有無で評価が大きく変わる、映画玄人向け映画と感じた。
私は残念ながら知識が無く、本作を全く楽しめなかった。ただ長いだけ。退屈。なんか目が離せない、良質な映画とはわかる。でもなぜだろう。
例えばアメリカの歴史。準主人公であるジミーホッファ。彼の生涯と謎に包まれた最期を知っているか。ケネディとの確執を知っているか。
例えば映像技術。全く違和感の無い、若い主人公達。これがどれ程凄いことか。同役者が演じることにより、何に成功したのか。
例えば映像の意味。なぜドアを開けておくのか。なぜ緑の棺桶を選ぶのか。なぜ聖書なのか。なぜ魚なのか。なぜ50年代の音楽なのか。誰に、なぜ話しているのか。この映像は誰のもの?
歴史的背景を知らないと
日本人は歴史的背景を詳しく知らないので難しいですよね。
労働組合の資金とマフィアの関係とかが知識として備わっている事が前提として無いと中々分からないですよね。
でも 見応えの有る作品でした。
前夜から水分控えて臨みました。
マフィアの視点からの戦後のアメリカ
とにかく長くて観終わった時の疲労感がけっこうありました
すごい豪華キャスト揃いのだんだんと歳を重ねていく名演
やっぱりロバート・デ・ニーロは好きな俳優さんだと改めて思いました
ロバート・デ・ニーロ演じるフランク、ただのトラック運転手からマフィアの殺し屋になっていく人生、お金と権力を掴んでいくけど、娘たちとは疎遠になり、それで良かったのだろうか
普通に家族とこじんまりとした幸せな人生を送っていった方が幸せなように思えます
それが孤独な老年になっての「ドアは少し開けといてくれ」の言葉に表れているように思いました
レジェンドだらけな満腹感
個人評価:3.8
闇社会で生きた男の半生をとても重厚に描く。
見終わった後は、まるで長い時間をかけて鉛でできた葉巻を吸い終わったような、ずっしりとした後味を残す。さすがレジェンド俳優達の生き様と、スコセッシの業である。
ゴッドファーザーのアルパチーノとデニーロの、スピンオフ的な共演も、ファン心をくすぐる夢のキャスティング。
長いけど、飽きません。
予備知識なしに観ましたが飽きませんねえ。。
物語に引き込まれます。
演者が素晴らしいのもともかく、ストーリーも次はどうなるか?というワクワク感が
あり、あっという間に時間が過ぎました。
ほんとにNetflix、入ろうかなあ、、って思いました。
お勧めします!
スコセッシマフィア映画集大成
監督の集大成映画と言えそうな3時間半。マフィアの話というよりアメリカ裏歴史をも描いた大作。長いがそこはスコセッシ監督、見事な語り口で飽きさせない。
デニーロの語りによる導入から、連射の如く繰り出されるバイオレントなエピソード・絶妙な音楽の使い方・贅沢な俳優布陣、もうクラクラするほどたまらんです。最新技術により幅広い年代を演じているものスゴイ(違和感なかった)
スコセッシ組に参加したアルパチーノは濃いキャラを演じて負けてなかったですね。デニーロとがっぷり組んで演じるシーンも多数で見応えあり。始終困り顔のデニーロはもはや名人芸の域に。
後半1時間が今までのスコセッシマフィア映画にはない展開。宗教観もチラリと見せて。老いてゆく姿をしっかり描くのは今の監督の心境が現れているのかもしれぬ、などと思ったり。
とにかく贅沢な作りで、これが配信会社で作られるのも時代という感じがしました。
体感二時間くらいな三時間半
Netflexプレゼンツなスコセッシの今作は、贅沢にスターを大集合させ、濃厚なストーリーだが、夢中になるので気がつくと終わっている。よくあの俳優たちを揃えたな、と思うが、実質2本ぐらい映画を見ているに近いので、2倍くらい豪華でもいいのかも。
かなりの情報量だが混乱もなく、テンポも早く、数えなかったがかなりの量の赤ペンキが飛ぶ。容赦がない。編集の妙なのか、スタイリッシュさと合理性を兼ね備えたストーリーテリングだった。
興味深かったのは、ヒットマンだったフランクをロバート・デ・ニーロが演じ、当時を告白するのだが、説得力があり、なぜか見ていると自分が納得してしまったことだった。脚本がすごいのか演出がすごいのか演技がすごいのかその全てなのか。
スコセッシといえば最近ブラックバスター系映画に対する批判で話題になっていたが、資金繰りが難しいとか映画館のスクリーン確保が難しいとか、想像は易いので批判の理由はわからなくない。でも例えば個人的にはこの映画をIMAXで見たいとは思わない。かといってアート系単館っぽくもない。ミドルサイズのスクリーンがいいんだろうなぁと思うが、3時間半だと他の映画なら二回上映できるのでやはり難しいと思う。そうするとNETFLEXという比較的自由のきく提供元はそんなに間違ってもいない気がする。
ハードボイルド×人間臭さの絶妙な融合
これから観ようと思っている方で以下に当てはまる方は鑑賞前に「ジミー・ホッファ」をwikipediaでざっとでいいので読むことをオススメします。
・好きなスコセッシ過去作があるから何となく今回も観たい
・デニーロ、パチーノ、ペシが好きだから何となく観たい
・けど今作の背景となるアメリカの歴史はあまり知らない
これ、私です。
計2回観たが、1回目は中盤あたりまでついていくのが大変だった。何故なら登場人物が多くて場面の切り替わりも頻繁なので「あれブルーノって誰だっけ?」「トニーはどいつだっけ?」てな感じでしばしば混乱をきたしたから。
改めてホッファやケネディ政権時代のアメリカ、キューバ危機やフィデルカストロなどざっくりwikiったら2回目は理解度が全然違った。そしてその背景となる時代を知れば知るほど作品の奥行きを感じられることでしょう。
とはいえ、1回目がつまらなかったかと言うとそうではない。何故なら三人のメインキャラが非常に濃くてしかも三者三様に魅力があるからだ。多少の知識不足は問題にせず彼等がその世界観へと引き込んでくれるだろう。
フランクは情に厚く仕事もできてペンキ塗りも淡々とこなす冷徹さも持っていると思えば家族のこととなると不器用なダメ親父なのが我々に親近感を湧かせる。
ラッセルは見た目は温和な可愛いおじいちゃんだがその実、裏社会を仕切るマフィアの大物と言うギャップが萌える。
ホッファは豪放磊落、大胆不敵、勇猛果敢で頑固一徹、少年誌の主人公にぴったりな派手なキャラクターは物語全体をも活気づけて止まない。
私が特に好きなのは、フランクが冷酷無比に仕事をこなしていく合間合間に、娘・ペギーとのエピソードを挟んで来るところだ。これが私のような歴史に疎い人間でも容易に引き込んでしまう要因だろう。このハードボイルドさと人間臭さの塩梅が絶妙。
見終えたあとはとても切ない気持ちになり、歳を重ねるごとにまた違った感想を抱かせてくれそうな良い作品だった。
裏社会から見た実録の米国戦後史
動画配信サービス・Netflixでの配信のみと諦めていましたが、配信前に日本国内の一部劇場での公開が決定し、ここ京都府のイオンシネマ京都桂川でもお昼と夜間の1日2回上映して下さっていて、とても助かりました。
イオンシネマ京都桂川様、今回もどうも有り難うございました。
監督はマーベル映画の批判発言で老いて尚お盛んなマーティン・スコセッシ。
スコセッシ組のロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルといった名優たちが集結し、さらにはアル・パチーノが初参加。
個人的にはマフィアものの映画は苦手な分野であまり鑑賞した事も無いのですが、今作では、殺人のシーン自体はそれ程多くないので案外観易かったですね。むしろクルマの爆破シーンが多かったですね。
戦後の米国の裏社会に生きた無法者たちを描いた作品であり、実在の<アイリッシュマン>とも呼ばれる、いちトラック運転手であったフランク・シーランが、やがて殺し屋と身をやつしていく過程を、ロバート・デ・ニーロが演じ、彼の回想形式で物語は進行していきます。
ただ、正直、最初の方は数多くの登場人物の名前や相互関係が全く分かっていなかったので、イマイチな作品かなといった印象を持ちましたが、徐々に配役同士の相関関係がクリアになっていき、さらには、歴史上の有名な人物であるJFKの大統領選挙の際の集票マシンと化したり、ロバート・ケネディ司法長官に執拗に問い詰められている辺りから、裏社会から見た米国戦後史と交錯して、俄然面白くなり、その後も、キューバ危機やJFK暗殺事件、ウォータゲート事件、年金運用資金の横流しによるラスベガス開発などに関与し、虚実入り交じりながら様々な事件に登場人物が裏社会で絡んだ事が語られていくので、裏社会から見た米国戦後史に少しでも興味がある人にとっては凄く面白い作品になっていたかと思います。
その中でも、ヤマ場は、1975年の全米トラック運転手組合の委員長ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)の失踪事件。
このホッファの右腕であり、さらに、裏社会のボス、ラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)からも目をかけられている<アイリッシュマン>ことフランク・シーランの、その綱渡り状態、板挟み状態が見どころでもありました。
そのマフィア稼業ゆえに家族からも白い目で見られ、孤独な老後を送る男の悲哀も描かれ、胸に迫るものがありました。
ただ出演者がみな高齢のせいか、会話のシーンがかなりを占めて、アクション自体は少なめ。
スコセッシ監督の得意とされるマフィア映画でしたが、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ共に若かりし頃から晩年までをメイクやCG技術で演じ切り、特にデ・ニーロの顔を若返らすなど技術の進歩のほどには驚かされました。
丁寧に人生を俯瞰するためなのか、それとも上映時間に制約のない配信作品だからか、なかなかの長尺作品ですが、構成にややメリハリが欠けると思われるところもあり、本編3時間29分に予告編を加えて、正味約4時間近くのイッキ見上映は、映画の内容的には面白かったのですが、正直長くて、かなりしんどかったですね。
実際に、インターミッションなどのトイレ休憩も一切ないので、上映中に中座してトイレに立つ観客もかなり多かった事からすれば、途中休憩の時間を作って欲しかったのが正直なところでした。
私は、幸いにして、EDロール最後まで、どうにか膀胱も保ってくれましたが、予告編を削るか或いは途中休憩を挟むかどちらかで少しでも鑑賞時間を短くする努力を図って、対応して欲しかったですね。約4時間近くも中座も出来ないのはちょっと辛かったですね。
私的な評価としましては、
豪華名優そろい踏みに胸が高まる映画でしたし、マフィアの裏社会から見た米国戦後史という着眼点が面白く、ましてや実録のノンフィクションとの事で、歴史上の有名な人物や事件の背後関係も描かれている点で、米国戦後史に興味のある私にはドンピシャで面白い映画でした。
従いまして、満点評価であってもおかしくないくらいの傑作でしたが、但しながら、上映時間が長過ぎる点でかなりしんどい思いをしたのも確かでしたので、その点を星半分(0.5点)マイナスさせて頂き、五つ星評価的には、ほぼ満点の四つ星半の★★★★☆(4.5点)の評価とさせて頂きました。
※尚、Netflix配信作品の今作は限定上映でもあることから、パンフレットに類する物は製作・販売されていないのですが、映画雑誌・映画秘宝の最新号(女優のんさんが表紙の2020年1月号)に、『アイリッシュマン』究極攻略&Netflix実録殺人映画大全といった特集記事が載っていますので、ぜひ参考書籍として購入されれば、より今作の理解が深まるかとも思います。
何故だか・・・
マーベル発言で老いて尚お盛んなスコセッシの新作、名優達の共演となればNetflixではなく劇場で観るのが筋ってもんでしょ。
200分を超える上映時間に多少身震いしつつもオープニングの長回しから、"あぁ映画観てる・・・"と没入感全開だ。
正直最初は登場人物の名前や相互関係がさっぱりなので、頭の中が混乱しつつも徐々にそれらがクリアになると映画の長さなど何処吹く風、ストーリーが面白く名優の演技も熱くるしいくらいだ。
そしてアメリカの歴史の裏側、政治とマフィア、低所得層の利権争いがもうウンザリ・・・いや、これでもかと思うほど見せつけられる。
あぁ、映画、映画ってこういろいろ考えらせられて楽しむもんだよなぁ。
しかしこういった映画は、映画を軽く楽しみたい人違には全く無縁なんだろうなぁとしみじみしてしまう。
そしてまだ分からないのだが観てる時はずっと面白かったのに、何故だかこの映画、あまり記憶に残らない。もう一回見たいかと思えば、そうでもない。なんだろね、この感覚。
何となくゴッドファーザーに似た音楽、あっさり目のカメラワーク。そうかこの映画にはゴッドファーザーやワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカにあったような重厚感や哀愁、目に焼き付く名場面が足りないのか(もしくは感じなかった)。
タランティーノのワンス~ハリウッドの方を見終わった感覚に近いと言うか。
で星は3.5
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