アイリッシュマンのレビュー・感想・評価
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ジョーペシ、すごく良かった。過去最高。
三時間半には感じなかった。
ただ過去のギャング映画の、風格には及ばなかったと思う。
ただ、スコセッシ以下、これだけのメンバーで、この物語、この長尺で、できたことが奇跡と思う。
素敵。
おじいちゃん達の本気の遊び
やっと待ちに待ったアイリッシュマンを観れた。
コロナの影響で子どもたちの学校がなくなり、
夜遅くまで起きてるからゆっくり観る事が出来なかった。
やっとゆっくり観れたのだけど…
長い。好きな人はあっと言う間と言うけれど、
はっきり言ってクソ長かった。
僕が感じたのは、Netflixが生きてる映画史の伝説達に
好きな事を好きな時間でやってくれ!と提供した遊び場で
おじいちゃん達が本気で遊んだ。そんな印象でした。
スコセッシの中では「カジノ」が一番好きなのだけど、
テンポもあの子気味良さはなかったし、
一番引っかかったのは、80歳近いおじいちゃん達に
30代40代は無理があるって事。
ちょっとコントみたいだった。
若い時の言葉や行動が伏線になってて、
その因果が返って来たり
若い時とやってる事が変わらなかったり、
ホッファが主人公を信じてドアを開けてホテルに泊まる
シーンがラストに重なってくるのはグッと来るけど、
可愛げを感じてしまった。
おじいちゃん頑張れ!と。
あのイケイケだったジョーペシが一番大人。
時代の流れを感じました。
アカデミー賞の基準は知らないけど、
助演男優賞はジョーペシでは?
大作
歴史的な知識がないと映画の内容が理解出来ないという作品は多い。
事前にアメリカの歴史を知っておくとさらに理解が深まると思う。
逆にここから歴史を勉強するのもあり、か。恥ずかしながら。
長い作品だったが、まだまだ語り尽くせなのがアメリカの裏社会の歴史なんだろうと思う。
なぜデニーロがあそこまで信頼され、忠誠を誓ったのかよくわからないが。
娘と生涯決別したというのも人間くさくていい。
最近のCGテクノロジーは凄い
スコセッシとデ・ニーロのコンビにアル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル、これでもかと言わんばかりの凄いキャストだ。撮影に関しては、それぞれの時代に合わせた街並みの再現や最新のCGテクノロジーで若返ったキャスト達に驚いた。
ストーリー的には、とあるマフィアの回顧録なのだけれど、決して強かった・凄かった・怖かったではなく、家族愛や時代に取り残されていく男達の晩年の弱さを描くストーリーに仕上がっている。
エンディングはそうなのかぁ…と余韻に浸れるが、個人的には、三時間を超える長編に耐えられる幕切れではなかったかなぁ…
やっと観れた映画「アイリッシュマン」
昨晩、3時間半の長尺をNetFlixで堪能しました。 思えばスコセッシ監督「TAXY DRIVER」に15歳でトラウマ的な衝撃的邂逅。それ以来、デ・ニーロとスコセッシ監督 を追い続けて今に至る私。スコセッシ組の名優大集合でも肩肘張らず楽しんでヤバい話を粋に撮り上げたのが実にクール!ブラボー👏おそらく原作が主人公フランク・シーラン(=アイリッシュマン:裏の顔はマフィアのヒットマン)の晩年に残した自白的回想録なことと当時のマフィア関係者も多くは他界し屏の中の犯罪関係者も減った。真相究明が進む中、語ることがタブーだったケネディ兄弟暗殺についても同様に存分に描くことの危険度が下がってきたからこそ実現した作品だと思いました。しかしタメ息が出るほど素晴らしいのは、演出も演技も脱力こそが達人の領域だということを見せつけたスコセッシ監督の手腕です。昨年度アカデミー賞作品賞最有力候補。(結果はダークホース「パラサイト」が受賞)
ギャング殺し屋秘録
Netflixで鑑賞(吹替)。
ギャングの大物、ラッセル・バファリーノの右腕として活躍した伝説の殺し屋「ジ・アイリッシュマン」ことフランク・シーランの実話を元にしたギャング映画大作にして、第二次大戦後の現代アメリカ裏面史を描く骨太作品でした。
マーティン・スコセッシ監督の作品は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」しか観たことありませんでしたが、それまでのフィルモグラフィーの知識があったので、本作が監督の集大成的作品であると云うことは容易に想像がつきました。
それはキャストからも明らか。ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシというスコセッシ作品の常連に加え、アル・パチーノも出演しているという豪華さ。レジェンド俳優ばかりのオールスターぶり…。あえてア〇ンジャーズとは書かないよ(笑)。
淡々として、ブラックなユーモアを交えながらも、どこか哀愁の漂う作風だと思いました。ギャングたちの駆け引き、入り乱れる思惑、野心渦巻く裏社会の人間模様は複雑怪奇にして、最後に彼らが得たものを考えると、虚しさを抱かざるを得ませんでした。栄枯盛衰、諸行無常の理…
マフィア映画の極み
デニーロ、アル・パチーノ、ジョン・ペシといかにもマフィア映画の役者らしい三人の共演。主演のロバート・デニーロの演技がとにかく非常にリアルですごかった。非常に濃厚なマフィア映画だった。ストーリーに関しては登場人物がとても多く、わかりにくい部分もあったファ、マフィアたちの男たちの生き様が非常に高い演技力によって再現されてるし、素晴らしかったq
冗長だった
グッドフェローズ好きな自分なので、スコセッシ、デ・ニーロ、ジョー・ペシ+アル・パシーノの映画はさぞかし凄いのだろうと、映画館で観るのを楽しみにしていた。しかし、当日、北海道は非常事態宣言が出て知事からは不要不急の外出は避けるとのお達し。自宅でワインを飲みながら観ていたが、3時間半は長く、途中ウトウトしてしまった。生意気ながら、それぞれの役者の良さが出ていなかった。それとも、監督、役者とも高齢のためなのか。
面白かったのだが
面白かったのだが、長い、とも感じてしまうけれど、やはり見応えのある作品だったと思う。
ほんとにそんなに沢山殺してたら、バレるだろ、と内心思いつつも、なんだか観ていて面白い。
心に残る映画。
3時間半は一瞬
デニーロもアルパチーノも最高。
例のCGメイクも自分は全然気になりませんでした。
物語の肝になるのが、ラッセルとジミーの間で板挟みになるフランク。
パーティで二人の交渉決裂を遠目で見ることしかできない自分。最期ジミーの説得を試みるも上手くいかず、自分で引き金を引くことになるフランク。この展開は心を抉られます。
この映画が特異な点は逮捕後の没落劇。
獄中でのラッセルの老い、棺を値引きして買うシーン、最期まで分かり会えなかった娘、周りが死に自分だけ生き残ってしまった孤独と絶望をこれでもかと長尺で映している。
普通この手のシーンはラスト一瞬で済ませてしまいそうだが、スコセッシはこここそ描きたかったのだろうか。
長いと言う人もいるが、自分の体感は最期まで一瞬でした。
ギリギリ劇場で観られて良かった。
【所属する”組織”に対する忠誠、自らの存在意義の示し方・・。”デ・ニーロ スマイル”を大画面で見れる僥倖感にひたすら浸る豊饒な時間を堪能した作品。】
”全米トラック運転手組合”に所属する一人のアイリッシュ系ドライバーが、知恵と、胆力と、人間観察の鋭さで、労働組合の”表と裏”の活動に深く関わる姿を、1970年代アメリカの政治、事件と絡ませて描き出す。
1960年から70年代のシーンはスコセッシ節炸裂である。
彼の体内に流れる、”イタリア移民の血”が画面のあちこちに描かれているのだ。
ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)を始め、ほぼ実在の人物を次々に登場させながら、物語は1950年後半から1980年初頭までのフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)の生き様を重厚に描く。
観客に分かり易いように、ワンシーンのみ出演人物の末期がテロップで
流れるところも斬新である。
ご存知のように、”全米トラック運転手組合”はジミー・ホッファが委員長に就任後、マフィアとの関係性を深め政治にも圧力をかける程の存在になっていく。
(今作では、ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ:有難うございます。出演してくれて・・。)が代表的存在として、重要な役を担って登場。)
冒頭の老人ホームで語るフランク・シーランの姿から、一気に1950年代にシーンは飛び、ラストは再び老いたフランクシーラン(しっかりと、、”全米トラック運転手組合 チーム・スターズの帽子を被っている・・。”)にFBIが問いかける姿及び彼が愛娘に会いに行くも・・のシーン、告解するかと神父に優しく言われても微笑むシーンで幕を閉じていく・・。
この両シーンがあることで、今までのスコセッシ作品とは趣が違う作品と思ったのは私だけではないだろう。
(それにしても、30年間の人間の姿の変容を表したCGには、驚く)
フランク・シーランは何故に、ジミーに対して”ペンキ屋”の仕事をしたのか?
様々な意見はあるだろうが、私は
”自らが命を掛けて守り、育ててきた愛着ある組織”
を守るため。そして、それが盟友ジミーに対する敬意だとフランクは考えたのでは、と思った。
が、結果的にジミーと親しかったペギーとは絶縁状態になるし(娘は嗅覚が鋭いのだ・・)、組織自体も時代の流れに逆らえず、穏当な組織になっていく。(映画では描かれていない、が老いたフランク・シーランの姿を見れば分かる)
<アメリカ近代史と巧みにリンクさせながら、実在の人物をメインキャストに据えつつ、アメリカの暗黒部分の時代の流れに巻き込まれた人々の生き様、死に様を冷徹に描いた作品。
名優たちの姿を、大スクリーンで観る僥倖を味わえた実に豊饒な時間を堪能した>
ー 今作は、有る方の素晴らしいレビューを拝読して以来、ずっと観たかったのだが、時間的、物理的、地域的な制約のため、鑑賞時期が随分遅くなってしまった。が、それが良かったのかもしれない・・。ー
老齢の役者陣の演技合戦
スコセッシの集大成とも言うべきアメリカ黒社会を描いた3時間半の大作。
主人公が回想する現在と、デトロイトへのドライブ、それに至る経緯という3つの時制がからまり、たくさんの登場人物がいることから、人間関係を理解しながら筋を追うのにちょっと苦労する。
淡々とした描写で、カーチェイスや銃撃戦といった派手なシーンはなく、マフィアの実録物といった雰囲気。
デ・ニーロの顔の演技、ジョー・ペシの貫禄と凄み、そして何よりアル・パチーノのカリスマさといった、老齢の役者陣の演技合戦が凄い。50年の歴史を同じ役者が演じるために、CG処理で若返らせたとか。
事件後の主人公の姿と悔恨を時間をかけて描いたことに、スコセッシのメッセージを感じる。もう一度見返したら、この映画の良さや面白さがもっとわかるだろう。
大俳優の名演技
「人は歳を取らないと、時間の早さに気が付かないものさ」
最新のCG技術で往年の大名優たちを若返らせ、とんでもないギャング映画を作ってしまったんだなぁ。
3時間20分の映画は、せっかくのNetflixなので3回に分けてみたのだけど、
主要キャストが濃いので、迷子にならなくて済む。
そしてこの原作自体が事実を基に作られたとはいえ、
実在の人たちはもう全員亡くなっているので、
最後のひとりになったフランクの回想で物語が進む。
最初にデニーロがこの話をスコセッシに持ち込んで、
実現までずいぶん掛かったようだし、
そこから制作途中でスポンサーが消えたりと、いろいろとトラブルが続いたようだけれど、
完成されて本当によかった。
これだけの潤沢な予算で作れてよかった。
いずれ、ロバート・デニーロも、アル・パチーノも、ジョー・ペシも逝く。
彼らが体を振り絞るように長い年月のキャラクターを演じる。
顔はCGで化粧できても、振る舞いや動きはそうはいかない。
すごいな、やっぱり大名優たちは本当に格が何段もちがう。
またゆっくりいずれこれを観よう…。
ただただ、お見事でした。と言いたい。
後からズシリとくる重量感
デニーロ、アルパチーノ 、ジョーペシが出演するスコセッシ作品とあれば観ないわけにはいけないけど、なかなかタイミングが合わず、2月半ばにようやく鑑賞
作品は約3時間半、これぞスコセッシというクラシカルなマフィア映画の王道だが、事件物ではなく、しがない殺し屋の半生を綴ったもので途中はやや退屈してしまった。
鑑賞後に振り返ると、現代社会の会社人に通じる点も多く、後からズシリと内容の重さを感じ始める。長年の友人に銃を向ける前の葛藤とその後の後悔を演じるデニーロは名職人の料理から滲み出るダシの旨味のような名演。ジョーペシも存在感ある演技で渋く脇を固める名作だと思う。
ただ、これまでのスコセッシ作品やデニーロの作品を鑑賞したことがなければあまり理解できない作品かもしれない。
驚異的。鮮度が保たれてる。
大晦日、東京〜函館間の新幹線内でスマホ鑑賞。でありながら2019年最後にして最大の「映画体験」それ以外の何物でもなかった。。
色々書きたいが、ゴッドファーザーやグッドフェローズと全く横並びな感情を抱くことが出来るとは思わなかった!往年の強者たちの味を楽しむ程度に考えていた俺は浅はかだったし、こんな嬉しい裏切りをありがとうと言いたい。
技術の進歩
若かりし日のデ・ニーロ、アル・パチーノを再現したVFXの進歩は凄いね。内容は、あまりにも上映時間が長かったので、ぶつ切りで観たせいか、どうも観終ってもスッキリしない。まぁ、これは自分が悪いんですけどね。多分、いい映画なんだと思う。
機会と時間があれば、再度ぶっ通しで観たいと思う映画でした。でも、その前にネトフリ解約しちゃうかも?
問題を解決する方法は拳銃しか無いと思い続けているのか?
アメリカという国はシンプルなのか…。
ルールを守らなかったり、反対の意見を唱える者を排除することしか考えないのだろうか。
不寛容さは連鎖を呼びかけ、自分とその家族を守る為には人殺しもやむを得ないと思考してしまう。
この映画で描かれた時代のみならず、アメリカの歴史はシンプルなのだ。何よりも歴史と呼べる程の月日の経過がない。急成長を遂げてしまった企業のように人間のありとあらゆる欲望が剥き出しのままに大人になってしまったガキのようだ。裏社会も表社会も変わりはない。
守るべきモノの為に銃を握るし、握らせる社会なのだろう。アメリカの歴史を知るためにこの映画を観たわけではない。
父親に向かって娘は言う。
何から守ろうとしたの?
スコセッシは、多分、僕にそう問いかけたんだろう。
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