「さすがスコセッシ。」アイリッシュマン mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
さすがスコセッシ。
1週間だけの限定公開。Netflixへの不満はいやでも増してしまう。作り手は自由度が高いので、好きなものを好きなように作っている感じだが、僕はそういった作り手の映画をスクリーンで観たい。
これは、他の配給会社に頑張れと言うしかない、のか?
伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)に仕えたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)の年代記。
フランクとラッセルの出会いから描かれていく。
ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)が登場してからがすこぶるおもしろい。アル・パチーノのやりたい放題芝居が炸裂している。
ジミーの扱いに手を焼いてしまったラッセルたちの選択。アイリッシュマンと呼ばれていたフランクの苦悩たるや。
マーチン・スコセッシは気を衒うことなく、王道の演出であった。もちろん、セットや衣装などはきっちりと準備したうえで、役者陣に多くを任せたように感じた。
やはり、盟友ロバート・デ・ニーロとのコンビには作り手も、観る側も安心感があった。
3時間28分の長尺、堂々たるものである。興行という形で多くの人に観てもらいたい。
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