ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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現代版「悪魔のいけにえ」
そう、昔「悪魔のいけにえ」って映画があった。カルトムービーとなったこの映画はホラー映画に斬新な雰囲気を与え、この映画が雛形となりその後のホラー映画に大きな影響を与えた。
で、この映画は黒人が主演と言った新機軸でありながら、しっかりと古典ホラーを踏襲した作品になっている。
個人的に感じたのは、各シーンで過去のホラー映画にインスパイアされた部分がチラホラ感じられる。例えば「シャイニング」や「戦慄の絆」や「ポルター・ガイスト」等・・・・
思うにホラー映画の効果音って昔のハマー映画制作のホラー映画から特に変化が無い気がする・・・弦楽器の低音とかなんだか油が切れたドアの開閉音みたいな音とか。というか、選択肢はこれしかないのだろう。
オカルト的な要素はまるで無いが、なんだかオカルトぽく感じるのは、構築されたホラー映画独特の手法を凝縮したような演出。
まるでオカルト映画の教科書的存在。
中盤までの得体の知れない雰囲気は秀逸でした。
彼女の実家に挨拶にいくが、彼女の両親や弟が少し変わっていて戸惑いを覚える主人公を描く物語。
彼女の家族だけではなく、使用人やパーティに来た面々も風変り。いや不気味という表現が正しく、鑑賞していても閉塞感のような嫌な感情を感じます。
転調した後半はやや軽い印象。種明かしには多少の驚きがありましたが、中盤までの不気味さが秀逸だっただけに拍子抜けの印象も感じたのが残念でした。
騙された気分。
この家族の違和感は...?!!
クセになる味わい。
後始末
コレはオススメ
社会派ホラー映画
アカデミー賞でも多くの部門でノミネートされていたので鑑賞。予想以上の映画で驚いた。
特筆すべきは緻密な脚本。二度鑑賞したが、二回目を見ると一回目で気づかなかったことが浮かび上がる。黒人差別をテーマにしたホラー映画で、かなり細部までこだわった緻密な脚本である。こんな社会派ホラー映画は今までに無かった気がする。
主演を演じたダニエル・カルーヤは本作で初めて知ったが、これからも彼の演技を見たいと思った。自然な演技で非常に良かった。
音楽や演出で常にハラハラした緊迫感を与えるホラー映画は個人的にあまり好きでは無いのだが、お笑いのように「緊張と緩和」を巧みに扱ったホラー映画には魅了される。ジョーダン・ピール監督はそうゆう意味でそのセンスに長けているのかもしれない。本作ではロッドが"緩和"として非常に大きな役割を担っていたようにも感じる。
ローガンが言った"Get Out" の意味。そうゆうことだったのかと理解した時点でこの映画を見る価値はあったなと噛み締められる。
【序盤から漂う不穏な空気。貼り付いた笑顔の不気味さ。アーミテージ家の隠された行為が露わになった際の忌まわしさに驚愕した作品】
物語が進むにつれ、得体のしれない怖さがどんどん加速していく。
怖い、面白い、怖い、面白い・・。(ラストまで脳内リフレイン)
・ローズ・アーミテージを演じたアリソン・ウィリアムスが密かに持っていた数々の写真を見つけたクリス・ワシントン(ダニエル・カーヤ:今作でブレイク)の表情。
・アーミテージ夫妻(特に、キャサリン・ターナーが演じたミッシーが怖い・・。貴女が淹れたは紅茶飲みたくないです・・。)
・アーミ・テージ夫妻の息子、ジェレミー・アーミテージを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの不気味さ・・(この若き男優は、今作の2週間前に公開された「バリー・シール アメリカをはめた男」でのジャンキー役、「スリー・ビルボード」での軽薄な看板屋などで強烈な印象を残す)
劇中に出てくる黒人の不可思議な表情での、涙・鼻血は未だに鮮明に覚えている。
そして、あの苛烈なラストシーン。
傑作である。
<2017年10月28日 劇場にて鑑賞>
侮るなかれ。
レンタルで情報なしのパッケージだけで数枚借りたついでに一枚増やした作品
見なくてもいいかな〜と思いつつの視聴
「これ、当たりですよ❗️」
島国日本で暮らしていると人種差別なんてあまり感じませんがそれでもイジメはありますよね
何なんだろうイジメって
安全な場所から気に入らない人を攻撃する
「安全な場所」が無かったらそんな弱虫達はイジメなんてだいそれた罪を犯す度胸も無いのでしょうね
守られた場所や大勢の仲間とかマイノリティには風当たりがキツすぎます
私も大勢の中で働いてますからなるべく周りに合わすようには「してますがなかなか大変です
そして当然」と言いたくはないのですが有るのがイジメ
流石にそれには賛同できませんよ
痛さを知ってるからね
角を立てないように話を逸らすて言ってますよ
あの頃はホントに一人で耐えてたな〜
まーとにかく後半の引き込まれる感じのおっかねー映画でした。
でわでわ
月並みだけど一番怖いのは人間ですね
「衝撃の結末で面白かった」というレビューをネットで見掛け、ホラー映画嫌いの私ですが鑑賞してみました。
いやー、面白かった。今回が監督デビュー作とは思えないほど、随所に散りばめられた伏線や映画全体に漂うドロドロとした陰鬱な雰囲気、そして人種差別問題などにも踏み込んだ社会派なメッセージ性の強い作品でした。
これはホラー映画というよりミステリ作品ですね。「ホラー」と聞いて身構えていましたが、全く問題なく視聴することができました。
写真家として活動する主人公のクリスは黒人の男性。恋人のローズの実家に挨拶に行くことになったが、ローズは白人であったため、「黒人の自分が挨拶に行って大丈夫だろうか」という不安を抱えていた。しかし実際にローズの実家に着くと、不安とは逆にローズの家族はクリスを暖かく迎えてくれた。しかしクリスは彼女の家族に対して言葉にはできない違和感のようなものを感じていた・・・。
以上がこの作品のあらすじです。
映画前半は非常に明るい内容で、恋人のローズの家に招かれ、家族に暖かく迎えられ、彼女の家で開かれたホームパーティーにも参加します。ホラー的な要素はほとんど無いように見えるのですが、主人公のクリス同様、我々観客も「何かおかしくない・・・?」という違和感を覚えます。明確にどこが変なのかを挙げることができないけど、彼女の家族が心からクリスの来訪を迎え入れているように思えないのです。これは本当に演出や脚本が上手いと思いました。
そしてストーリー後半には怒涛の伏線回収が行なわれ、前半に抱えていた違和感などが一気に解消されます。この伏線回収は本当に見事で、見ていてとても気持ちがいい。上質なミステリ作品を観たような感覚になりました。
タイトルなし
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