ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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水面を往き来
とにかく1時間半超の間に何度も裏切られた。
家の使用人2人が漂わせるサイコ感、ラストへの持っていき方による精神的に観客も追い込まれるホラー要素は圧巻。
観た後にことの顛末を整理すると使用人たちは洗脳されてるのかとか、ローズは常人なのかとか、親睦会の意義とは何かとか、長い本編に散りばめられた伏線が見事に回収されていたように思う。それもただの伏線ではなく、観客に対するフェイクもありなかなか。
白人に内在する差別主義的感情が如実に描かれていてそこも良かった。
その一方で終盤の展開の一部がB級映画の感じを醸し出していたところは残念。
見ごたえがあるホラー
映画を見る前情報はほぼなく、「何かホラーなのかな」と思って映画館に行きました。
かなりブラックな内容のホラーでしたね。確かに、レイシズム(差別問題)も含まれていますが、なんというか、薄気味悪い・・
ホラーのツボもおさえられていて、ドキッとびっくりさせられるシーンなどもあり、それも楽しめます(笑)
見応えはありますが、この「わけのわからなさ」は好き嫌いが分かれるところかもしれませんね。
個人的にはこの監督の他の作品、今後どんなものを出してきはるのかなーと楽しみです。「何だかわからないものが迫りくる怖さ」をゾワゾワと描いていて、それが好きな人には好物かもしれませんよ~
黒人二人のキモ演技!!
序盤の会話内容が微妙で入り込めませんでしたが、あれ…いつからおかしくなったっけ…最初からか?という不思議な感覚を味わう事ができました。黒人メイドと帽子男のロボみたいなキモ演技が良かったです。可愛い彼女なのに髪を上げると誰このBBAという感じで別人でした。友人の下ネタが空回っていて、もっと脚本が洗練されていたら良かったです。楽しいビンゴ大会も後からジワジワくる普通じゃない映画でした。黒人に白人の可愛い彼女でクソーと思っていたら実は…というヘイト上等なプロットも好きです。主演のダニエル・カルーヤは「ブラックミラー」の大好きなエピソード「1500万メリット」の主人公と知りびっくりです。
幻覚
白人が黒人を支配する。黒人は白人の目をいちいち意識しながら生活をする。
は一番分かりやすい比喩的な表現として扱ったのかなと思いながら観ていました。
一番の注目ポイントは催眠術、目だったなと感じます。
作品中盤あたりから夢なの?現実なの?現実か!なところがありますが、私は最後まで全ては主人公の、思い込みと彼が見て感じる自分本位の世界の景色、若しくは夢の話なんだと感じました。
オレ黒人。黒人だけど大丈夫?
女の地元行く。黒人を見つけ、そして探しては同じような気分だろ?ここおかしいよな?オレら仲間だよね?と言わんばかりに黒人ばかりを目に入れては、自分と似たようなあいつらが不気味だと言う。そしていずれ自分も同じようになるんじゃないかとよりネガティブな世界観を創造してしまう。
後半でも主人公が見つけて見た写真も、最後助けに来たのが警察じゃなく黒人の友人だったのも主人公の単なる考え方からの当たり前、幻覚で、最後の最後で女を殺さなかったのは、その固定観念が取っ払われた、やっと受け入れられた=幻覚から覚めた唯一の現実に気付いたからじゃないかなと。
頭かっぽじって、脳ミ…みたいなシーンは結構何かを捨ててる印象があったが、それも考え方リセットみたいなイメージで捉えて観ました。
鹿もグッド。
とにかく素晴らしい映画でした。
なるほど。よく見たら伏線いろいろあったわ。シャマラン監督みたいね。...
なるほど。よく見たら伏線いろいろあったわ。シャマラン監督みたいね。これ。
びっくりするようなラストがって聞いたから、ハードルあげてしまった。普通だな。
「ゲットアウト!」の真意
予告編でそそられて初日に観てきました。
最高!だけど夜中に一人で観たくない
コワーイ映画でした。
予告でもカメラのフラッシュに反応し
鼻血を流して叫ぶ黒人男性がオカシイ、マトモじゃないとミスリードされましたが、実はその逆。フラッシュで元の人格を取り戻した刹那に「ヤバいローズ一家から早く立ち去れ!」とクリスにメッセージを送っていたんですね。
本作と同様に黒人の人種差別を題材にした映画「ドリーム」は史実を題材としアメリカンドリームで彩られているのに比べ、終わりの見えない現在進行形の人種差別を突きつけられ、うすら寒くなりました。
人におすすめ出来る良い映画だった!
ホラーと言うより都市伝説
設定は面白いです。序盤の不穏な空気の作り方もうまい。
ただ中盤以降、お話にもうひと捻りが欲しかった感じで、
ラストも含めてなんか弱いなーと感じました。
都市伝説的な、設定の不条理さに味わいがある作品。
それゆえに出落ち感満載で、設定の妙だけで1点突破しました!
という感じでしょうか。所々ご都合展開も見受けられますが、
これは突っ込んだら負け・・なのでしょう。
音楽の使い方が印象的。映像のセンスも個人的には○
逆にその辺のセンスのよさが本作をB級作である事を忘れさせ、
過度な期待を抱いてしまうというジレンマも(笑
ひさびさに
人種間の軋轢とお互いのコンプレックスを巧みに織り込み、時折笑わせながらじわじわとその姿を現わす恐怖。微妙な演出の温度もピタリで期待どおりの面白さでした。単純な画と仕掛けで状況を伝える腕前!この秋のベストかも。
黒人目線から見た不気味な白人コミュニティの面々、被害者達の喋り方、ヒロイン?の変貌、そしてキャスリーン キーナーの磨きのかかった魔性。見所盛りだくさんで楽しい一本です。
ジャパニーズホラー感
映画が終わってスクリーン内が明転した直後
見知らぬおっさんが「いや〜想定外だった…」と
呟いていた。
ホントにその通り。
しかも想定外なだけではなく、
ちゃんと怖くて面白い。
中でもホラー演出が素晴らしかった。
大きな音でビクッ!とさせるタイプの
映画ではなく、どちらかというとJホラーの
ように不気味にジワジワと怖がらせていく感じ。
コレが結構怖い。
無言で全力疾走する使用人も
笑いながら涙をながす女性も不気味すぎる。
アメリカでは人種差別を
エンタメ作品にするのはタブーだと
なんとなく思っていたが、そうでもないらしい。
寛容な国だなぁ。
こういう低予算B級ホラーは
正直ハズレのことが多いので全く期待せずに
映画館へ向かったが久しぶりに面白かった。
差別もここに極まれり
観るたびに新たな発見があるようで
ぜんぜん飽きないです。
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2017.11.9 TOHOシネマズ日本橋にて
2回目観てきた。
あのセリフ、あのシーン
違った景色が見えてくる。
わかっていてもハラハラドキドキ
この不気味さクセになる。
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2017.10.27 TOHOシネマズ日本橋にて1回目
身体の震えが止まらない
観終わった後、数時間経つのに。
それはこの映画の恐怖から
発しているものではない。
アメリカには今もって
人種に対しての意識に
実際こんな一端があることに
心底大きなショックを受けたから。
ラストシーンの向こう側には
そんな闇が散りばめられていると思うと…
ああ恐ろしや恐ろしや。
伏線があっちゃこっちゃに張り巡らされ
結末を知った今、あのシーンは実は…
これはもう一回観なくっちゃ!
不自然な黒人たち
冒頭からなんだか不穏な空気が漂い、彼女の家では「何か変だな…」っていうゾワゾワが常にあった。
黒人の使用人達の不自然な行動や表情がかなり不気味。
交通事故やローズの元カレの話、懇親会のお客達のクリスに対する言動など色々伏線張り巡らしてあったのも面白かった。
ただ、話のキモとなるアーミテージ家と仲間達の目的がイマイチ入り込んでこなかった。
黒人の身体を乗っ取って生きていきたいってのは分かるんだけど、「凝固法」(だっけ?)の詳細や彼らの信念、黒人に強くこだわる理由がちょっと弱い。
催眠術のシーンにかなり時間かけてたけど、それより一番ショッキングであるはずのネタバラシをクライマックスとしてしっかり観せて欲しかった。
クリスのオークションのシーンは静かに強いインパクトを感じられて好きだけど。
催眠術での床に沈み込む描写は唐突で少し笑ってしまった。
後半はほとんどアクション物みたいになってしまってたのも残念だった。
躊躇なくローズの家族を殺していくクリスの覚醒は見ていて面白かったけど。
クリスの親友ロッドには少しイライラと違和感を感じてしまった。
いきなりの性奴隷発言はちょっと笑ったし、警察に本気で訴えたいならあんなコミカルな喋りはダメでしょう…
まあ最終的にクリスを救うなかなか有能なヤツではあるんだけども。
ローズはとにかく名演だなと思った。
急な豹変はなかなか見応えあったし、あんなに良い彼女だったときの態度を思い出すと怖くなる。
なんだかあまり入り込んで楽しむことはできなくて残念。
冒頭のシーンはかなり好みだけど、正直本編との繋がりがわからなくて辛い。あそこだけもう一度観て理解したいわ…
作り込まれた表情やカメラワークなど演出面で好きなものは多かった。
シャイニングの再来か
試写会にて。
まさに恐怖の連続というようなハラハラしっぱなしの映画だった。
最初の入り方は、白人の彼女を持つ黒人の男性が彼女の実家に行くところから始まる。ただでさえ交際相手の家に行くとなれば緊張するのに自分は黒人であるため余計に緊張する。といういたってシンプルでありかなり現実的な映画である。向かってる時に通る道はまっすぐ一本道で、『シャイニング』を思わせるような描写。そしてその道で雄鹿を車で撥ねてしまうのだが、そのことを実家の父親に話すと喜んで「正直どんどん殺してくれ」などと冗談交じりで話してくれるという予想外の好感触。
というように、本当に現実的なのだ。それが自分に置き換えて考えるから余計怖い。
しかし、奇妙な出来事が次々と起こる。夜中に猛スピードで走る黒人の使用人。窓をずっと見つめたり、余計に笑ってる黒人の使用人。なんだこの家の黒人はみんなイッちゃってるじゃないかと思う主人公。
ここからだんだんと奇妙な世界に引きずり込まれる主人公と我々観客。しかし、そこからの展開はまさに異様な世界観だった。その、現実→異常という構造が2種類の恐怖を味わわせてくれる絶妙なバランスなのだ。
予告でなんとなくストーリーが読めるという方もいるかもしれないが、必ず驚くラストもある。
最高に面白いぞ!
二度目はコメディー
傑作です
どこが素晴らしいと言うと
これ二度目に見る時
最初で結構恐ろしかったシーンが結構笑ってしまうんです。
実は2回目になると正真正銘のコメディーです。
たとえ2回目観なくても、「あ!最初の怖かったあのシーン!そうだったんだ!やばいwww」とめちゃくちゃじわじわ来るんです
さすがあのK&Pさんが書いた脚本ですね
才能に満ち溢れてます
相変わらず皮肉がとにかく逸品な作品になってます
しかし唯一の問題は、これ結構アメリカ人向けば作品で、アメリカの「ポリティカルコレクトネス」の概念や文化に詳しく無ければあんまり笑えないと思います
この時間差を利用したユーモアが分からなかった場合、普通のスリラーになってしまうので
それはそれで普通に面白いですが
魅力がやっぱり足りない状態になってしまいます。
アメリカの文化に詳しい人は是非是非おすすめです
黒人青年のクリスは白人の彼女ローズの実家を訪ねることになるが、自分...
黒人青年のクリスは白人の彼女ローズの実家を訪ねることになるが、自分が黒人であることを両親に特に知らせていないというローズの言葉に少々不安気味。実家を訪ねると両親は暖かく歓迎してくれるが実家には二人の使用人がいてどちらも黒人。甲斐甲斐しく働く二人の貼り付けたような笑顔がどうも気にかかる。そんな折ローズの実家でパーティが催されるが来客はほとんど白人。その中に黒人青年を一人見つけて話しかけるがやはり貼り付けたような笑顔。不審に思いながら彼の写真を撮ろうとしてクリスはうっかりフラッシュを光らせてしまうが、その瞬間彼の表情が変わり、クリスに向かって「逃げろ!」と叫ぶ。
監督はジョーダン・ピール。ステレオタイプの黒人イメージを茶化す自虐ギャグ満載のコメディだった『キアヌ』からさらにネジを90度回したような展開で、シドニー・ポワチエの『招かれざる客』のような雰囲気から一気に全然違う方向へ転がっていく話に呆気にとられました。全編スリラーでありながら随所にオフビートなギャグも効いていてどこにもスキがない娯楽作です。
結構イイ感じ
ホラーだけど霊や超常現象というのではなく、人間が怖い。
白人女性の恋人となった黒人の主人公が恋人の実家に行って奇妙な出来事に巻き込まれる。
冒頭の伏線が効いていて、パトカーが来た時は、むしろもうダメか、と思わせておいてのどんでん返しがいい感じ!
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