「日系人が交ざってるのが、やっぱり気になる」ゲット・アウト TRINITY:The Righthanded Devilさんの映画レビュー(感想・評価)
日系人が交ざってるのが、やっぱり気になる
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脚本も担当した黒人監督のジョーダン・ピースが人種問題を背景に描くサイコ・ホラー。
長らく労働力として白人から搾取され続けた黒人が、今度は肉体まで搾取されるという恐るべき展開。都会育ちの黒人青年の眼を通して地方の根強い差別意識が寓意的に捉えられている(ような気がする)。
劇中引き合いに出されるジェフリー・ダーマーの凶行も、背景に差別意識が介在しているとの説もあり、暗示的。
主人公が付き合っている白人女性の70年代テイストのルックス(半世紀遅れ)に違和感をかき立てられ、冒頭から強い不安がよぎる。
本作でオスカー(脚本賞)を獲得したピースをはじめ、出演陣の多くがコメディアン出身。
そのせいかどうか、クライマックスが一挙にスプラッターと化すのに、表現がややマイルド。
まだ実現していない脳移植がプロットの前提になっているので、細かいことまで指摘すべきではないと思うが、両手拘束されててどうやって耳栓出来たの?
ヒロインでヴィランという難しい役をこなしていたアリソン・ウィリアムズは、その後の出演作が概ねホラー映画。
あんまり期待されてない?それとも彼女自身の趣向?!
NHK-BSにて視聴。
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