犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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ソフト鑑賞推奨
先日観たアステロイドシティが消化不良だったので再鑑賞。
かつてのハリウッド日本よりはだいぶ歩み寄りを見せているが、それでも日本語部分の作り込みはいまひとつ。
(日本語の会話が微妙に違和感)
まぁこの作品においては、日本語は雑音扱い(犬目線)なので細かい演技は必要なく、むしろわざとたどたどしく聞こえるようにしてるのかも…
その雑音部分を日本側は聞きたいわけで…
日本を舞台にしているのに日本人にはやさしくない出来(笑)
(ハーフ子役、オノ・ヨーコの起用)
細かい演出等のニュアンスを伝えるのに英語力があると、進行がラク。
アタリ少年をカナダ日本のハーフ、ランキンが演じているのもそのせいか。
日本人の英語力がないのも原因と思う。
吹替版においても全編ではなく、所々字幕になっている(犬語変換のため)。劇場だと情報量が多すぎて理解が追いつかない。
なのでDVD等ソフトで字幕版吹替版を交互に繰り返し観るような作品だと思う。
トレーシ(グレタ→後のバービー監督)、留学生の割には日本語下手やな(笑)
愛すべき傑作
ウニ県メガ崎市の小林市長
独創的で無二
メモ
わかったようでわかんない
いっぱんじんならば、映画を好きだといっても、べつに誰かと映画について語り合うわけじゃないし、好きな映画がどれか公表することもないわけです。(リアル世界で)
学生のころは、そんな機会もありましたが、それにしたってまれなことでした。
そうすると、自分はこれ/あれが好きだということを、自分のなかに保管しておくのですが、たんに、自分のなかに保管してある主観なのに、好きが素直ではないことがあります。
これは、なんといいますか「これを好きじゃないと映画通ではない(ような)監督」に向けられた主観です。
よのなかには「これを好きじゃないと映画通ではない(ような)監督」がいまして、わたし的にその筆頭はウェスアンダーソン監督です。
でも、ウェスアンダーソン監督は、いいです。
ぜんぜんいい。
とうてい嫌いな監督ではありません。
しかし、低所得者層のわたしは、ウェスアンダーソン監督を、こころから楽しむ事ができません。
ウェスアンダーソン監督の作品世界と趣味が、すごく上質だということは、低所得かつ無教養かつお百姓のわたしにもわかるものの、じゃあ、こころから面白いって言えるか──となると「ええまあ」というかんじです。
だけどウェスアンダーソンは好きだって事にしておきたい。
というのも、ウェスアンダーソンがわかんないとなりますと、小津安二郎がわかんないことになりますし、ウェスアンダーソンと小津安二郎のあいだにあるものにも不寛容ということになります。
また、ウェスアンダーソン監督は、同業者からも敬愛され、その豪勢な出演陣からして、俳優からも敬愛されている、かなり「抑えとかなきゃマズい」存在なのは、まちがいありません。
だから、主観が、いささかずれるとは言え、ある種の違和をおぼえながらも「ウェスアンダーソンが好きです」のポージングをしなきゃならない──ような気がするわけです。
もっとダイレクトに言えば「これを好きじゃないと映画通ではない(ような)監督」ってよりは「これを好きじゃないと映画をわかってない」ことになってしまう監督とも言えるそんざい──なわけです。
わだいのThe French Dispatchが、Completedしていながらなんらかの理由で停まっていますが、それについても「ああたのしみだなあ」とか、主観のなかに居る、二面性の自分の片割れが、つぶやいたりしてみてるわけですが、じっさいには、公開で見るよりは、どこかに降りてきたら見る感じになるのは間違いありません。
あのThe French Dispatchのトレーラーのおもわせぶり。
2021に見る構図のある映画。
嗜む(たしなむ)──ということに対するお百姓として憧れをかんじる一方で、面白そうな気配値振りまくのやめてくれませんかねえ。とも思います。
でも、ウェスアンダーソン監督は、いいです。
ぜんぜんいい。
とうてい嫌いな監督ではありません。
だけど、なんといいますか、ごちそうよりもお茶漬けのほうが好きな、底辺の哀しさ──とでもいいましょうか。その幾何学を愛するには、いかんせんわたしには教養が足りないんじゃなかろうか──という、不安がもたげてきて、しかたありません。
犬ヶ島はいい映画でした。緻密でした。大量で濃厚な、情報と技術がありました。労作でもありました。
だけど、この寓話はどうでしょう。キャラクターやストーリーが、なんらかのシンボル(象徴)であるかのような気配が、常にありますが、出展元がわかる観衆がいるのかな──という感じです。
まさに他人のアタマのなか。
むろんそれが、良くないわけじゃない。映画はすさまじく精巧な模型のようです。
が、これを見ながら、小林アタリやメガ崎やロボドッグや交換留学生や俳句やヨーコオノやパチンコ(武器)や相撲レスラーや刺身などなどの、魅惑的な素材に、わかったような頷きをするのも、空虚なことだなと思います。
だって、どのみち寓意なんて解んないんだから。
でも映画は面白くないわけじゃない。構図至上だと思います。ぜんぶが小津の赤ケトルみたいな絵です。几帳面。に加えてレイヤーの層も深い感じ。ゲームデザインやっても、才能発揮できると思います。
余談ですが「なぜゆえに/じんるいのとも/春に散る花」という俳句が原爆をあらわしているような気がした。
いつの時代設定??
不快。
犬好きなので観てしまった。ハッピーエンドでまあよかったが、小林市長が何故最後に急に善人になるのか全くわからない。あと、日本語が聞きづらい。そして、何よりも日本を馬鹿にしている(嫌悪している?)のがよくわかる。観ていて不快だった。
犬のビスケットうまそー
二度見
情報量多いな!
ウェス・アンダーソン監督の世界
予告で観た時から気になっていて、やっと観に行くことが出来ました〜。ウェス・アンダーソン監督の作品は遊び心が満載なので、ワクワクするから大好きです。今回の「犬ヶ島」は日本が大好きなウェス・アンダーソンの世界から始まります。
犬と日本人の少年を描いたアニメーション映画です。
ドキドキするサウンドも太鼓だったり、寿司のネタの作り方とかまで物語に入り込んでいて面白かった。スクリーンも横に動いたり外国人から見た日本って、こんな感じなんだと改めて日本を見ることも出来ました。
【シンメトリーと日本が大好き、ウェス・アンダーソン監督のストップ・モーションアニメ】
今作の製作時間はどれ位だったのだろう、拘り男、ウェス・アンダーソン監督だから、相当だろうなあと思いながら鑑賞した作品。
<印象的だったこと、もしくは戯言>
・”ナツメグ”の声を担当したスカーレット・ヨハンソンのハスキーな声は矢張り魅力的だなあ。
・ウェス君、本当に日本好きならもう少し現代日本の風俗を勉強しなよ(意図的かな)。
・ウェス常連のビル・マーレイやエドワード・ノートンも声だけだと分からないなあ。
・村上虹朗はあの擦れた独特の声で分かったが、ティルダ・スウィントン、ヨーコ・小野、グレタ・ガーヴィグ、野田洋次郎、そして夏木マリは更に分からなかったなあ。
<面白かったけれど、矢張り、ウェス・アンダーソン監督には実写であの独特の世界観を魅せて欲しいと思った作品。>
<2018年5月25日 劇場にて鑑賞>
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