ビブリア古書堂の事件手帖のレビュー・感想・評価
全151件中、121~140件目を表示
楽しめました
原作未読、出演している俳優ひとりも知らず、そして劇中に登場する文学作品どれも未読というないないづくしで臨みましたが、思っていた以上に楽しめました。
古書堂の静謐な佇まい、そんな昔ではないはずなのに確かに何かが違う60年代の空気、微妙な距離感を保つキャスト、そのバランスがどれも自分の好みでした。
私にとって映画とは日頃の疲れやストレスを忘れてしばしの非日常を楽しむためのもので、それはSF大作だったりヨーロッパの古い映画だったり、ただ単純に笑えるものだったりしますが、この作品は凛と流れる空気がなんとも心地よかったです。
あ、落ち着いて古典文学も読んでみるのも楽しそうですね。
期待していたほど面白くなかった
予告編を見て何となく良作のような気がしたので今回観ることしました。
前半は結構良かったけど、後半は失速ぎみのグダグダで印象に残るシーンが全然無かったです。
もっと壮大なストーリーを期待していたのですが、結構浅かったです。
現代シーンの画質のトーンも好みではありませんでした。回想のシーンが良かったのが唯一の救いですかね。
華のある、女性監督目線の世界観に引き込まれた
私はベストセラーの映画化で有るにも関わらず、本作を観る迄原作は未読。
なので、本作が原作の良さを何処まで表現出来ているのかは知らないけれど、本作を観る限りラスト20分~30分がもしも無ければ、女性映画としては有り得る良く出来た作品だったと思う。2時間越えの映画はちょっと尺的にも余程の秀作でないとしんどいかな?
黒木華演じる栞子が、読書オタクでリアル人間付き合いがとても不器用なキャラを見事に好演していた点が巧いキャスティングだと思う。
そして、野村周平と、成田凌全く異なるキャラだけれども、この2人も栞子を取り巻くキャラとして良いキャスティングだったと思う。
祖母の若き日々の回想シーンを夏帆と東出昌大の2人が演じていたのもとてもお似合いの2人で良かった!この回想シーンの2人が本を通じて愛が深まっていく過程を観ていると、こんな出会いでも人は互いに愛し合うようになっていくものなのかな?と思わず2人の気持ちに引き込まれてしまう。これも三島有紀子監督の女性目線の作品のマジックなのだろうか?
常識的に不倫は許される恋では無いものだけれども、この回想シーンを観ていると純粋な一途な恋に思えてくるから、三島マジックの違う意味でミステリー作品と呼べるかも知れない。
女性目線で、かくも不倫が美しく描かれるのがちょっと意外だった
冷静に考えると、祖父はどうして祖母を許していたのだろうか?祖父の心を想うとやるせない悔しさと哀しみに襲われる。
芸術の秋、読書の秋等、この季節は盛り沢山。秋は外出するのも楽しい季節。外出ついでに、ぶらりと本作を観る為に映画館に立ち寄るのも良いかも知れない。
「切通坂」絹子の恋物語読んでみたくなりました!でも読めないのが残念ですね。鎌倉でも散歩しながら久し振りに小説でも読んでみようかな?
梅干しは小皿で…。
原作未読、TVドラマ未鑑賞。
食堂を営んでいた祖母が生前人に触らせない程大切にしていた夏目漱石全集の「それから」に夏目漱石のサインをみつけ、購入した書店と思われる「ビブリア古書堂」に持ち込み巻き起こる話。
あらすじに記された以外の予備知識はなく、ミステリー作品として鑑賞したら…
確かにミステリーと言えばそうだけど、マイルドで恋愛ドラマの様相も強く、若者向けのラノベかマンガのテイストをそのまま映画化しましたという様な印象。
エピソード変えればいくらでも続編作れそうな感じだしね。
突っ込みどころはきりがないし、犯人はみえみえでサスペンス感もないし、ご都合主義満載で深く浸みてくるものはないし、キャッチーだから気軽にみる分には何とかという感じかな…ただ、気軽にみるにはちょっと長い。
監督と脚本家、実はそれほど本好きではないのでは?
原作の魅力、というより栞子さんの醸し出す雰囲気については黒木華さんの流石の演技でとても素敵に再現されていました。
原作のいくつかのエピソードが上手くまとめられていたのもそれほど無理には感じられず、まぁ映画ですからそれくらいはあってもいいかなという感じで、どちらかというと頑張ってくれた方だと思います。
ただ、原作好き、本好きにとっては次の二点がとても気になります。
①太宰の『晩年』は本当に海に捨てたのか?
映画の中でも3冊目だったから、もうニセモノではないと思われるが、本当に本物だとしたらそれと引き換えにするほどの切迫した状況や苦渋が全く伝わってこない。
原作では、そもそも栞子さんがシャープに機転を利かすことで本の無事と今後の安全(もう狙われなくて済む)が確保されることに醍醐味があったのになぜそこを切り捨てたのか?
古書への偏愛を置き去りにしてまで、訴えたいものなど描かれていなかったのに。
もしかしたら、続編が予定されていて、本物は無事だった、という展開があるのだろうか。
②劇中、大輔が2度も口走った『たかが本のために』という言葉が栞子さんにとってどれほどショックで信頼関係を築くことの阻害要因になっていたのか、そのことを大輔自身が気付いたことで、どう二人の距離が縮まったのか。
自分の大事な友達の人格を、本当のところは何も知らない親や先生から、あの子と付き合うのはやめなさい、と頭ごなしに言われた時に感じるような憤りとかオトナへのあきらめ、のような古書に対する栞子さんの偏執的な愛情を大輔が理解しようとすることがどれほど大切なことか。
この映画だと単に、本が読めないからという理由だけでこの人には分からない、信頼できない、みたいになっており、大いに誤解を招く。
2度も言わせておいて、なぜそこを描かない?
素朴な疑問ですが、この映画の製作陣は映画作りについてはそれなりの職人揃いだと思うのですが、監督と脚本家は実はそれほど本が好き、というわけではないのかもしれません。
高等遊民を気取っていた田中嘉雄。しかしテーマ曲はサザンだった・・・
これは夏目漱石のサインじゃないか?と気になった五浦大輔(野村周平)は栞にあったビブリオ古書堂を訪れる。実はその隣に記されていた田中嘉雄という名前が重要であり、それは大輔の亡き祖母が隠していた秘密が隠されているほどのキーワードだった。
現在の事件とセピア色に包まれた過去の映像によって、53年の年月が行き来する作品であり、。80年も続いていた町の小さな食堂と、梅干しをトッピングしてあるカツ丼が印象的だった。物語の中にも「自信モテ生キヨ生キトシ生クルモノスベテコレ罪ノ子ナレバ」と繰り返し登場する太宰治の言葉がキーワードとなり、篠川栞子(黒木華)と一緒になって考えさせられます。
全く予備知識を持たずの鑑賞となりましたが、調べてみると、小中学生向けに漢字にルビが振られた文庫版まで出版されてるとか。そんな小中学生に人妻を盗むとかって話を聞かせてもいいものだろうか甚だ疑問に思うのですが、そうした過去パートがもっとも楽しめた自分を否定できなません。東京オリンピックという時代にも合わせた、食堂のテレビに群がる客。「絹子、絹子」と書き連ねた原稿用紙。切通坂での逢瀬なんてのは、古臭くても切なさ倍増。東出昌大と一緒に夏帆に恋してしまいそう。ただし、犯人を推理するとか終盤のありきたりの展開は面白さ半減。「同じ祖父ちゃん」という事実をあっさり述べるというのいただけない・・・
とにかく、ストーリーよりも映像の文学的で綺麗なところと、鎌倉という舞台も魅力的でした。江の島が見えてきたら、やっぱりサザン!音楽も素敵でしたよ。恥ずかしながら、夏目漱石や太宰治をまったく読んでない自分を考えても、主人公大輔に共感できたことがあるのかもしれませんが・・・
途中までは良かった…
原作未読です。
原作をなぞる脚本って、時間制約の中どれだけ上手に情報をちりばめるかが重要だと思いますが、わりと上手に構成していたのであろう雰囲気が感じられました。
途中まではとても丁寧で綺麗な映画に見えていましたが、ラストに向かう辺りから最後まではご都合主義的な強引感が感じられて「ああ、所詮はラノベ・漫画なのだな」な残念な展開。
途中まで100点で来ていたのに、ラストで上手にまとめられず-40点で赤点ギリの60点が評価です。
思ったより良かったです。
個人的にはテレビドラマが配役含め思ったより残念だったから映画の方が良かった。
やっと栞子さんに会えたかな。
余談だけど映画の終盤に差し掛かってきた所で
近くの女性が感極まったのかウルウル泣き始めて
ちょっと気になってしまった。正直そこまで
思い入れできる程ではなかったのだが
感受性の高い人には受けたのかな?
後半ツッコミ所色々あったけど犯人が海に飛び込んでくれたなら許すつもりだったが、
ショックなのか呆れたのか呆然とするだけ。
原作がどうあれあの映画なら飛び込まないのは
納得いかん。
そして犯人と和解?したなら最後のシーンは許す。
ラスト30分が残念過ぎる
原作は未読です。>読み始めました。
ラスト30分がもう少し違ったら、評価も違ったかもしれません。
お店に火を着けたことをあっさり告白。
犯人がわかって、バイクに追われて、海に逃げる。
なぜか本を投げ捨てる。
本当にこんな話なんだろうか?と逆に原作を読んでみたくなりました。>読み始めました。
出ている俳優さんは、皆さん素敵でした。それだけに残念だなあと思います。
おばあちゃん、この映画の内容で、孫を2回も叩く必要ないでしょう、、、。>これは原作通りでした!
むしろ、理由を知らずに、おじいちゃん、おばあちゃんの思い出の本を売ってしまう、、、。>これも原作読めばわかりました。
ビブリア古書堂って、こんな感じなんだ〜という映画です。
>原作読み始めて、映画は原作を超えてなさそうです。
しかし、映画を観てから読むと、よりイメージしやすくなっているように感じます。
やっぱり、脚本が大切ですね。
キャストは良いが
初日に見たのに時間の無駄でした。
眠くなるシーンも多くつまらなかったです。
原作は良いかもしれませんが、
映画は全くダメでした。
キャストは良いですがおススメしません。
具体的な悪い所はありすぎて絞れないほど。
振られるシーンに号泣
確かに甘い展開やあり得ない場面はあります。
僕は野村周平さんと成田リョウさんの共通のお爺様の東出さんが雨の中でびしょ濡れで振られる場面で大泣きでした。
さらに梅干しカツ丼食べるシーンも号泣でした。
誰でも失恋経験があれば駄作だなんて思えるのかなあ〜〜
東出さんがボンボンの役だから振られたって言うのは変だよ、一流企業の社員だって失恋するし振られます。
雨を見上げてる東出さんが切なくて素晴らしい演技でした。
雨と失恋を同じ場面で表現していて感激。
東出さん含めて回想シーンは良いけど今が大したことない。
正確に伝えるよう努力します
三島有紀子監督の前作「幼子われらに生まれ」が非常に良かったので楽しみにしていたが、やはり面白くなかった。
ミステリーではない→犯人もほぼわかっている。ネタバレ後も異常に長い。
謎解き→してない。まず問題が勝手に解決している。面白みに欠ける。
人物設定→異常に古臭い。昭和角川テイスト?でも現代的にしなければ、アホにしか見えない。おかしい。
成田凌演じる犯人のサイコっぷりが1970年代までしか通用しない。アホ過ぎる。あと、無駄に叫びすぎ。回収もしない。
何それ?て感じです。
美術→まあ無難。絵作りも無難。特筆なし。つまりつまんない。
音楽→クソ。煩いし、台詞聞こえん。センス悪し。最後のエンディング曲何あれ?マジでやってるのか、監督に聞きたい!
幸せのパン ぶどうのなみだ 的な少し不快感を感じる世界観が展開されていた。映像、テンポや音楽などから推察して、きっとこの監督さんの本性は前作ではなくこっちなんだろうなと思いました。
つまり映画的では無く、いわゆる中身のない女性監督にありがちなくだらない感傷的な演出がふんだんに施されて不快感が増していく。小説の世界観ってこんなだっけ?
カスばかり
期待が大きかっただけに、落胆も大きかった。
久々に本格的につまらなかった。
★1つは黒木華が出ていた分のみ。
まず、登場人物がカスだらけ。
あっさりと夫を裏切り逃げようとしながら、しれっと他人の子を養育させるばばあ。
その不倫相手で太宰気取りで空っぽ、倫理観の欠片もないぼんぼん。
なぜか悲恋のような描き方をしているところが、不快感を増幅させる。
その不倫男の孫2人もまたひどい。
ヒロインを襲い、本を奪おうとした稲垣は言うに及ばず、
野村扮する大輔もカスとしか言いようがない。
頼まれもしないのに強引に本を預かったのにあっさりと奪われ(←ツカエナイ!)、
謝るのかと思いきやよもやの逆切れ(←アリエナイ)。
その後も頼りにならないことこの上なく、苛ついた。
ストーリーはあってなきが如し。
途中まで事件らしい事件はなく、後半も全く盛り上がらなかった。
犯人は初めから明らかで、まさかねと思っていたが何の捻りもなくそのままだった。
犯人が明らかになってからの展開も、警察に連絡しないで人気のない方に逃げるなど不自然すぎた。
余りにつまらなかったので、逆に原作に興味がわいた。
全151件中、121~140件目を表示