ビブリア古書堂の事件手帖のレビュー・感想・評価
全151件中、1~20件目を表示
本が好きなのか? 物語が好きなのか?
ライトノベルにふさわしいライト映画だ。
本が好きなのか?
物語が好きなのか?
たぶん、この映画は本じたいを大事にする方々の思いを乗せたライトノベルが原作になっていると思う。
つまり、図書館派の僕にはどうでも良いお話。
また、小説や物語は沢山読んでいるが、太宰治さんの作品は一度も読んだ事が無い。さてだがしかし、
「太宰治は一緒に死のう」と言ったかなぁ?
稲垣さんの車のトランクに永島慎二先生の「フーテン」が乗っていた。僕はサイン入りの本を持っている。もっとも僕は本よりも物語が好きである。
えっ!犯人は最初から分かったけと、なんで?むし返す。ありきたりすぎて唖然。
「やっぱりオオカミ」の佐々木マキ先生の作品は、ガロの特集本を持っていた記憶があるが、断捨離してしまった様だ。持っていたら高く売れたかなぁ?って僕には興味ないけど。
まぁドラマ版よりはマシかなと
小説「ビブリア古書堂の事件手帖」は全巻読んでるので細かな点まで言うつもりは無いけど、★2の理由は「ドラマよりは」というだけ🌀
久々の時間を返せ系の映画でした←これだから邦画はアカンのよ
特記するべき部分も無く単純に栞子がブサイクだし(栞子さんは黒木華ではない)本の知識を披露するより本の状況や状態からの推理になってて(おそらくは脚本が悪いんだけど)栞子さんが台無しでした😫
三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」はシリーズ物で1〜7とⅠ〜Ⅱの9冊出てるので(もしかしたらⅢも出てるかも)是非とも小説で堪能して下さい😅
映画館での鑑賞オススメ度☆☆☆☆☆
ドラマ版の評価度☆☆☆☆☆
小説の評価度★★★★☆
三島有紀子の映像表現手帖
それから、単純なエンタメ作品だと思っていたけれど、物事を暗示する気のきいた演出の場面がいくつかあったり、人の心がわかる者とわからない者の対比という、ちょっと弱いながらもテーマもあったし、想像以上に芸術性のある作品だった。
原作もあるし雰囲気とタイトルだけでは掴めない光るものがあったね。
「好きな人が本好きだった」がいろんな形で絡んでるのも気が利いてて良かった。
それから、最初の想像では、栞子が古書から過去を紐解いていき、徐々に明らかになっていくロマンスミステリーなんだと思っていたから、栞子が一瞬でほぼ全て見破ってしまうのは何だか物足りなさを感じた。そのへんは原作通りなのかな?
変わり者の名探偵と常識人の助手というスタンダードな人物設定でありながら肝心のミステリーパートはほとんど意味なかったのは少々残念。
それから、過去シーンのくすんだ感じが良かったよね。映画がフィルムからデジタルに変わったおかげなんだけど、ライティングも印象的で美しかった。
それから、栞子を演じた黒木華もそうだったけど、若い絹子を演じた夏帆は特に美しく撮られていたと思った。そこは女性監督ならではなのか夏帆の実力が上がったからなのかわからないけど、かなり魅力的だったと思う。
それから、サイコパス犯罪物とかが好きなので、サイコパスについて調べたりしているうちに多少詳しくなったのだけど、大庭葉蔵がシリアルキラーと同じ性質のサイコパスだということがとても興味をひかれた。彼は殺人に性的快楽を求める典型的なシリアルキラーとは違って、太宰治に対してのみ執着するという違いはあるが。
終盤の逃走シーンのスピード感を悪く書いている人がいるけど、ワイルドスピードならぬマイルドスピードでの走りにこそ大庭葉蔵のサイコパスさがにじみ出るイイ場面だったと思うよ。
それから、全体的には半分エンタメで半分芸術の作品で、そのせいで少し満足度は低いが、半分エンタメで半分芸術の太宰の小説みたいで、なんだか面白いとも思った。
切通坂
三上延原作の大ヒットミステリー小説を映画化した、5年前の作品。Huiuで鑑賞。ミステリーとしては、派手な犯罪が起こるわけでもなく、どんでん返しも無く、古都鎌倉を舞台とした、古書に纏わる郷愁を誘うこじんまりとした内容。テレビでも、剛力彩芽が主演でドラマがされたが、むしろ、こちらの方が、原作の栞子のイメージに合っているように感じた。
内容的には、太宰治の希少本『晩年』を巡って、大場葉蔵と名乗る人物から脅迫を受ける栞子の危機を描いた現代と、大輔の祖母が、夏目漱石の『それから』に託した、許されなかった恋愛模様を描いた戦後昭和の2つのシーンが交錯して描かれていく。ミステリーではあるが、その根本には、三世代に渡っての、隠されたラブ・ストーリーが流れている。
五浦大輔は、亡き祖母の遺品でもある、夏目漱石全集の中に、漱石の署名が入った『それから』の古書を鑑定してもらいに、ビブリア古書堂に出向く。そこで店主・篠川栞子が、本を鑑定しただけで祖母の過去を見抜いたことから、大輔は栞子に心惹かれ、古書堂で働くことになる。そして、太宰治の希少本の『晩年』と夏目漱石の『それから』の作品が、深く絡み合うミステリーのストーリーのアイテムとなって、戦後昭和と現代とを結びつけていく。
栞子役を演じた黒木華は、その風貌からも物静かで本のことしか頭にない、地味なメガネっ子にはピッタシの役所。栞子を慕い、幼少期のトラウマで活字が読めない青年大輔を演じた野村周平も、草食的な役柄としては、良かったように思う。
また、東出昌大と夏帆が、戦後昭和の中での不倫関係を演じているが、昭和らしいセピア色に包まれたノスタルジックな雰囲気の中で、切なく許されない恋の行く末を演じている。しかし、東出君に野村君というと、この時は飛ぶ鳥を落とす勢いがあり、その後の状況を予測できなかったであろう。
月9ドラマ化しての映画化
月9のドラマ版が良かった。主演女優が原作のロングヘアーではなくショートヘアの剛力彩芽が起用されて残念だった。とはいえ作品の世界観が月9ならではのアレンジがいい意味でミステリアスで原作のミステリー小説のイメージを再現してるように感じた。それだけに映画版は普通に推理小説を映像化してるだけに感じてドラマの方が月9らしいアレンジが好印象だった。
素敵な雰囲気。だけど最後の30分が残念
黒木華さんとビブリア古書堂の柔らかで落ち着いた雰囲気がとてもマッチしていて、映画の現在と過去が交差するロマンチックな構成も相まって素敵な空気感でした。
序盤の導入的なミステリは、端的に「この映画は古書を手にしてきた人をめぐる物語だよ!」と伝える内容で分かりやすかったです。
主軸となる"晩年"のミステリは、明らかな犯人がすぐ登場し、犯人だと分かる行動をするのに登場人物はそれに気付かず、終盤は犯人に襲われる場面ではなぜか人のいない方に逃げ、なぜか安全な車から降り……とよく分からない展開に。ここは警察が存在しない世界観なんでしょうか。
それもこれも最後に栞子が大輔を助けるために大事な本を海に投げ捨てる展開にしたかったってことかもしれませんが(それ以外に展開の意図が分からない)、やりたいラストに持っていくための無理のあるストーリー展開ってとても萎えます。
あと個人的には、「大事な人を守るためなら大事なもの(他人には理解されにくいけどその人にはかけがえのないもの)を捨てるべき」みたいなのは苦手です。
ドラマスペシャルという感じ!!
事件帖とありますが、ミステリーではなくドラマスペシャルという感じでした。文芸サークルのような蘊蓄語りが鼻に付きました。原作を読みたくなるような内容ではないと思います。太宰の初版本に素手で触っていて笑えました。東出が出て不快でしたが、彼の「小説を書くのをやめる」も笑えました。カツ丼食べたいです。
配役で結末見えちゃうんだよ
随分前に録りだめてたのをやっと鑑賞。キャストの方々の他方面の活躍ぶりを知ってるので、何となくああコイツがこうなんだろうなと見えちゃうんだよな。そういう意味ではミステリーとしての魅力はさほど無し。ただひさびさに文豪作品を読んでみようと青空文庫でダウンロードする気にはなりました。結果的に東出くんは適役だったということか……
自信モテ生キヨ...
古書ミステリーとしての吸引力が非常に弱い。
現代パートが、ふつうに警察案件だらけ。
終わり方が酷い。
本棚の下敷きにしたなら、二人で体重かけてのって身動きとれなくして、通報して逮捕エンドでいいのに何故か車に乗って逃げる。車を止めて降りる、降りちゃダメ。妹どこ行ったのか。なんで通報しねぇの、周囲に人いないんか、おかしいことだらけ。それ以前のエピソードもだいぶおかしい。
そうきたか!みたいな展開が一個もない。
罠かけようとか、いただけない。
本盗られておいて「俺も騙したってことですか?」ってキレる感情も謎。命がけ宣言が、秒で奪われて謝罪が軽い、しかも逆ギレ。呆れた。
過去編は普通によかった。
評価ほどは酷くない
とはいえ、全体的に幼い雰囲気は否めない。
黒木華がいくら上手くても、話の構成、ストーリーとしてのキャラクターの感情の機微の魅せ方がちょっと下手。お陰で観てるこっちの感情がおいてけぼり。
小学生高学年、中学生くらいの歳なら楽しく鑑賞できそう。
この散々な評価を見てから鑑賞したし、原作のレーベルがライトノベルの様な軽い読み物の類い、と知っていたのでそこまで幻滅はしなかった。
それにミステリーというよりヒューマンドラマといった感じで観たのでそこまでガッカリするような事はなかったけど、原作を読まずにミステリと思って観た人には気の毒な展開だったと思う。
あと主題歌が合ってない。
桑田佳祐が可哀想な感じになってる。
監督が「しあわせのパン」の人だって気づいてたら最初から見なかったのに、、、。
「ザ・雰囲気と憧れだけ詰め込みました」映画そのもの。
浅い。
文学たる魅惑的で胡散臭い深淵を思わせぶりに並べつつも全体に浅い。
逆に軽みを出したかったなら祖母の一件は変に重い。
東出の美しくも実は駄目な馬鹿キャラぶりをこそ掘り下げて、軽みと重みのどっち付かずのバランスを崩すべきだった。
そこに文学が匂ったかも。
ビブリアの栞子さんを黒木華が好演
映画館では2018年11月19日イオンシネマ石巻
それ以来3度目の鑑賞
原作未読
原作は越島はぐのイラストのせいでラノベっぽい
僕は活字の本は読めるがオタク臭がする本は強い拒否反応が込み上げて読めない
動悸息切れはしないが吐き気がする
オタクが生理的に無理だからだ
おそらく宮崎勤のせいだろう
オタクは内向的で一見おとなしいが本性は攻撃的である
コメント欄でそれを何度も確信した
散り椿
日々是好日
億男
ビブリア古書堂の事件手帖
来る
2018年公開作品で黒木華出演作は5本
そのうち2本が主演作
しかも9月から12月
2018年度の秋から冬は黒木華ばかり観ていたような錯覚がある
昔の映画スターなら大したことではないけど
僕はオタクではないので栞子さんに強い思い入れはない
おそらくオタクははぐの描いた栞子さんに恋をしているんだろう
テレビドラマ版では剛力彩芽が演じたが可哀想にネットでオタクに散々叩かれた
ますますオタクが嫌いになった
ビブリア古書堂の事件手帖の店主はロングヘアーの若い女性という設定だがそれはこの作品全体を通じてそれほど大事なことではない
本にまつわるエピソードやストーリーが重要であり店主の人物像なんて極端な話ハゲオヤジでもいいのである
そんな栞子さんを黒木華が好演
決して美人ではないが栞子さんの雰囲気を見事に再現している
演技力の高さは誰もが認めるところだ
それにしても許されぬ恋に東出昌大(笑)
三島有紀子監督といえば『RED』でも夏帆
映画レビューはオタク色が強くなると検索汚染のような状態になる
不倫ものなので酷評はオタクだけではなく鬼女も相当数いるかもしれないが
星5の作品ではないがかといって星1の作品とはどうしても思えない
あとカツ丼に梅干しはたしかにありえないがグリンピースもかなり酷い
期待が高すぎたのでしょうか
原作も売れてるため、名前が通っている作品なだけに期待値を高く設定しすぎたのでしょうか。
なにひとつおもしろくなかったです。
本好きのギャラクターが、本を粗末に扱うシーンもあり
キャラクターが不自然な点もありました。
いまから見る方は、期待しないでみた方が楽しめると思います。
折角全体的な雰囲気が良いのに残念...
原作シリーズが好きで、全て電子書籍を買って読んでいます。素敵な演出が多く見応えがあるのですが、原作の肝心な所から描かれず、ラストの海に投げ捨てるシーンも原作演出より弱く残念でなりません。短編なので、もっと原作の物語に沿った内容で良さを引き出す脚本にして欲しかったですね。全体的な雰囲気はとても良いのに、本当に残念でなりません。
心を通わせていくってこういうことなんだろうなぁ その思いはずっとず...
心を通わせていくってこういうことなんだろうなぁ
その思いはずっとずっと、ずっとずっとそーっと生きているんだろうなぁ
そのくらい人を大切に思えると素敵だな
それが本当の恋だな
違和感
ミステリーかと勝手に想像して観始めたが、冒頭から葬式シーンとは気が滅入る。
インパクトをかましたかったのだろうが本を触ったくらいで祖母が孫を叩くのは如何なものか、そんな大切な本なら飾らずにしまっておけばいいでしょう。
物語は主人公の祖母の大事な本の秘密、一見「マディソン郡の橋」に似ていますね、後半は古書に執着する異常者の恐怖といったところでしょう、殺されかけているのに誰も警察に届けもせず何を考えているのか、ミステリーとは異質です。
舞台が古都鎌倉の古書店と言うこともあるのでしょう、ネットの話は出てきますが回想の昭和と現代が入り混じって古臭い空気感が支配的です。
古書と言っても出てくるのは漱石や太宰の不倫もの、高額な値を語っていますが所詮好事家の物差し、中身の文学的価値とは別のもの。太宰文学のいじけた自己否定が若者に妙な共感を呼んでいるようだが大人への階段なのでしょう、本作も太宰人気に便乗した借景が盛りだくさん、若手俳優起用も興行的な狙いなのでしょう、残念ながら浅く見えてしまうのは否めません。
劇伴も独特で映像をかき回すかのようなせわしないピアノの音にこれまた違和感。
要は好みに合わず選択を誤ったということでした。
【”僕の存在には、貴方が必要だ・・。何うしても、必要だ・・” 古書と人間を巡る物語。】
ー 御存じの通り、レビュータイトルは、夏目漱石の「それから」のクライマックス、高等遊民の長井代助が、友人の妻、三千代に対し、白い百合を活けた水鉢の前で正座して告白する言葉である。-
■感想
・今作は、
”僕の存在には、貴方が必要だ・・。何うしても、必要だ・・”という、セリフの”貴方”を
・大切な思いが詰まった古書
とも読み替えることが出来る。
・本好きには堪らない、古書堂の中の数々の本棚。今では、地方都市では見かける事のなくなった古書店の匂いが伝わってきそうである。美術陣は、ご苦労されたであろう。
・内容は、”ほぼ”原作通りに淡々と進んでいく・・。
<実写化の映画のレビューで
”原作の世界観が生かされていない”
というコメントを時折拝見するが、私の場合、原作を監督がどのように”料理”するかに重きを置いて鑑賞するので、逆に”もう少し、三島有紀子監督の色合いを出して欲しかったなあ”と感じた作品である。>
■補足
・森田芳光監督、松田優作主演の「それから」は、名作である。と勝手に思っている・・。
全151件中、1~20件目を表示