ぼくの名前はズッキーニ

劇場公開日:2018年2月10日

解説・あらすじ

母親を亡くし孤児院に入れられた少年が周囲の人々との関わりの中で成長していく姿を描き、第89回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされたスイス製ストップモーションアニメ。アルコール依存症の母親と2人きりで暮らす9歳の少年ズッキーニ。ある日、ズッキーニの過失によって母親が死んでしまう。親切な警察官に保護されて孤児院で暮らすことになった彼は、新たな環境の中で自分の居場所を見つけるべく悪戦苦闘する。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門の最高賞にあたるクリスタル賞と観客賞をダブル受賞。日本では、東京アニメアワードフェスティバル2017の長編コンペティション部門に出品・上映され、優秀賞を受賞している(映画祭上映時タイトル「ズッキーニと呼ばれて」)。

2016年製作/66分/G/スイス・フランス合作
原題または英題:Ma vie de Courgette
配給:ビターズ・エンド、ミラクルヴォイス
劇場公開日:2018年2月10日

スタッフ・声優・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第89回 アカデミー賞(2017年)

ノミネート

長編アニメーション賞  

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀長編アニメーション映画賞  
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(C)RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

映画レビュー

5.0 実在感たっぷりの素敵な施設ライフ

2018年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

デフォルメされたキャラの人形によるストップモーションアニメだが、非常に強い実在感がある。まず画面に奥行きがある。絵やCGのアニメーションと違い、それは本物の奥行きなのだが、奥行きの重要性みたいなものを実感した。照明の設計も上手い。

物語が極めて実際的な、児童養護施設に関する物語なので、このリアリティは欠かせかった。そもそもこうしたアニメーションでは語ることの難しいと思われる題材だが、見事なリアリティを構築している。

児童養護施設の取り上げ方も素晴らしい。親元を離れるのは悲劇であるが、施設で暮らすこと悲劇でなかく、幸せな体験として描いている。描かれるのは悲劇ではなく、素敵な施設ライフなのだ。

児童養護施設出身の漫画家、りさりさんの『きみとうたった愛のうた』や『いつか見た青い空』を思い出した。施設は悲劇の象徴や愛を亡くした子どもの行き場ではない。そこには愛もあれば、楽しい思い出もたくさんある。

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杉本穂高

5.0 クリエイターの方々に感謝

2025年11月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

悲しい

大切な、
誰にも壊されたくない、宝のような映画がある。
本作もそう。
宝です。
まず日本ではこうは創られない、作家の方々に感謝です。
(是枝さんとかが好奇心いっぱいに作りそう、だけど。
そうじゃない!
コレなんですよ。)

色彩、アートワーク。子供達の感情の機微のような
ストップモーション。
この希望あるハッビーエンドに、それでも明るい歌のエンドロールにしなかった意味を考える。

僕は判り易い子供だった。感情が判り易いと学校でも家でも言われていた。
よく泣いた。
声を上げて泣いた。
でも憶えているのは、
もう泣かなくなった中学2年の時、
飼っていたボクサー犬が亡くなり、抑えられなくて気がつけば大声が止まらなかった。
あの時の記憶は鮮明に今でも覚えている。
この映画で描かれる子供達は、大声で叫ぶこともせず、静かに悲しむ。
オネショしたり前髪で顔を隠したりみんなのボスを気取ったり。
叫ぶこともせず、静かに悲しむ。

僕は昼間働き、夜学に通った。
大学進学は親の離婚騒動で学費払えず断念。
東京都運営の福祉系の専門学校に進学した。
必修課程に施設実習があり、児童相談所一時保護所を
選んだ。
(オウムのサリン事件で報道され有名になった施設。)
大人達の犠牲のような子供達。
親に恵まれなかった子供達。
犯罪に巻き込まされて、訳も分からず罪を問われる子供。
(本作のように、
両親が覚醒剤をしている、その隣に居た子供も保護されていた。)
僕は、その現実に、
でも腫れ物に触るように接することもせず、
働けるようになったらお金を得られる、自由も自分次第、
自分の行いの責任は自分、
自分の気持ちをしっかり、
と生意気を説いた。
そう、今でも変わらない。
この映画を観て、叫んで泣きたくなったが、還暦なのでそんなこともできず、
(普段は我慢している高価な)寿司を食べて、
ごまかした。

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なかじwithみゆ

1.0 流石♥フランス人 車の中から凧揚げ。『電信柱』無くて良いね。

2023年8月2日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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マサシ

3.5 日本ならキュウリか?

2021年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

2021年11月14日
映画 #ぼくの名前はズッキーニ
(2016年)スイス・フランス映画鑑賞

ネグレクト、虐待などいろんな理由で児童養護施設に預けられた子どもたちが主人公のストップモーションアニメ

苦しくなるような内容からの、できすぎなエンディングですが、個人的には好きです

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とし