「ツボって涙しました。グッときた」ミックス。 Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
ツボって涙しました。グッときた
恋と人生の再生物語
『ミックス。』
ガッキーの卓球映画、邦画、というだけで敬遠していたこの映画。
なんとなく録っておいてようやく観てみたら・・・
めちゃくちゃ面白かった!
しかも、心の琴線に触れまくって
けっこう泣いてしまいました。
恋と人生の再生物語。
傷ついても、転んでも、大丈夫、またやっていける。
子供の頃は天才卓球少女だったガッキーが、会社の恋人に二股かけられ失恋して傷心で田舎に帰ってからの物語。
廃業寸前の実家の卓球教室を立て直すべく選手権大会に出ることに。
そのペアが瑛太、親友役を広末涼子、鬼母が真木よう子、他にも魅力的な俳優何人も。
蒼井優の中国人役の怪演ぶりに大笑い。
劇中にもありますが、それぞれの人生を一生懸命生きてる登場人物たちが、卓球に懸ける思い。願い。
色々あって、大会前日に明日は欠場するか?という場面で
「やりきらないと前へ進めないんよ」
「勝ち負けやないんよ」と
試合でも「前へ!前へ!踏み出す勇気!勇気!」と
亡き鬼母のゲキが飛ぶ。
たまたま卓球なだけで、要はこれは生き方の投影なんですね。
自分を酷いやり方でフった元彼を、それでも許してしまう気持ち。めちゃくちゃ傷ついてボロボロになったのに、2人が幸せだった時の思い出が忘れられずに戻ってしまう気持ち。
すごくよくわかる。
でも、ガッキーは自分の【本当の相手】をちゃんと選ぶことができます。
ハギこと萩原役の瑛太がとてもいい味。
ぶっきらぼうだけど、人としての本当の優しさとか強さとか持ってて、なんとも言えない包容力に、やられます。
ふいの頭クシュ!とか、足の包帯テキパキ巻いてくれるとか、何気に手を貸してくれる男らしさとか。嘘のない言葉とブレない態度。
『一生懸命生きてる奴バカにすんな』と言いにいくとこなんか、ズキューン。
こんな人いないかなぁ。
工場に迎えにくるシーンなんて『愛と青春の旅立ち』のパクリでは⁈というくらいもう胸キュンキュン。あれは反則(笑) まぁ見てください。そらガッキー抱きつくわ。
ガッキーの『逃げ恥』はどうもセリフが不自然で感情移入できずダメでした。星野源あまり好きじゃないし。
でもこのミックス。はガッキーのコメディセンス炸裂というか、コケティッシュで本当に可愛くて、瑛太との掛け合いも息ぴったりで、とても楽しめました。
人間、凸凹だらけの不完全でも
まっすぐな思いがあればちゃんと幸せになれる!