きみの鳥はうたえるのレビュー・感想・評価
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スクリーンの向こう側に行きたい
函館の街を舞台に、若者たちの忘れられない想い出の1ページ。画面に映る俳優たちの瑞々しさが素晴らしく、それをひとつの映画に纏め上げる監督の手腕は流石です。映画を見ていて、ずっとスクリーンの向こう側へ行きたい、きっと撮影も楽しかったに違いないと、勝手に思ってしまいました。きらめく奇跡のような映画です。
居心地の悪い傑作
観ている間中居心地が悪かった。もう年を取ってしまった私は、当然こんなの長く続くわけがないと知っているし、楽しいけど完全に分かりあえるものがない3人だと知ってしまっている。それに気がつく過程をずっと見せられるのは...つらい。
しかしそれはこの作品が圧倒的な力を持っているということであり、特にラストは最高にすごいと思った。あああそこまで描いてくれて、そしてあそこで切ってくれてありがとうと思った。原作読んでないからどういう判断なのかまでは知らないが。
あの3名は強いな。あの自分でもなんだかよく分かってない役は柄本佑にしかできなかったろうなと思った。ああいう人好きじゃないけど。染谷将太さんは立ってるだけですごいし、石橋静河さんはやけに女っぽくなってて強烈でした。
萩原聖人、うまく枯れたな...と思った。
しかしあんなアレンジの「オリビアを聴きながら」知らねえよ!と思ってしまった。年だな...。
路面電車
函館で暮らす本屋のバイトの男女とその男と同棲する失業中の男の3人組の話。
まともに仕事もせずだらだらと暮らす20代後半から30歳位の男女の心情や恋愛観、薄っぺらい友情と信念の物語という感じで、判らなくもないと感じるところもいくつかはあったけれど、何の責任感もなくヌメ~っと何も考えずに時間を経過させているヤツらにみえて、二十歳前後の学生ならまだしもという印象しかなかった。
印象はあてはまるものがないけれど…あったならば「面倒臭い」がマッチかな。
まあ、雰囲気映画ということで。
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