「軽い静かな絶望」きみの鳥はうたえる あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
軽い静かな絶望
「夜明けのすべて」→「ケイコ目を澄まして」→本作の順番で鑑賞。
驚いたのは手癖のようなものがあまり感じられず(ワンカットが長いところは共通してるか)、どの作品も人物描写は際立って素晴らしすぎる演出だということでした。
本作では地方の若者たちのいい人とも無誠実とも無感動とも享楽的とも取れる登場人物たちのそこにいる感が凄く、結果もうずっと居心地悪い!となりますが、もうこの映画の意図だから仕方がないですよね。
染谷将太の中学生のようなでも大人になってしまった、常になぜか微笑んでいるような表情、あれこそこの映画の居心地の悪さの根っこでした。
次の瞬間に誰か殺してしまっていないかとヒヤヒヤさせられるくらい。
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