「夏の恋、軽やかさと終わりの予感」きみの鳥はうたえる 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
夏の恋、軽やかさと終わりの予感
2018年。三宅唱監督。函館で本屋のバイトで暮らす主人公は同じように定職についていない友人と二人暮らし。気ままに暮らしているが、バイト仲間だった女性に声をかけられて付き合うことに。意気投合した3人の奇妙な関係は夏の間続いて、という話。
最初から終わりを漂わせている夏の恋、三角関係を予感させる視線の交わり。解放感のある空の下(大きな建物がほとんどない)、大きな道路をふらふらと歩く。夜明けまで飲み、踊り、ビリヤードをして卓球をする。そして時々仕事をする。世の中の決まり事を軽やかに無視して若さの特権を行使しながら、お互いに分かり合えなかったり、不安を抱えていたりする。なんて切ない青春映画。
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