「おじさんには難しいけど青春映画としていいんじゃないでしょうか?!」きみの鳥はうたえる marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
おじさんには難しいけど青春映画としていいんじゃないでしょうか?!
とうの昔に青春時代を過ごした年代には何だかな~って思ってしまうかもしれませんが…
何だか観終わったときの何とも言えない不思議な余韻がとても気になる映画でした。
まず主人公の『僕』が初めの方で120秒まで数えて佐知子が戻ってくるシーンとエンディングでもまた数えてみるが待てずに走って追いかけていくシーンの対比が見事です。
またエンドロールのバックで聞こえる街の雑踏と鳥の声、これもまた印象的であり、象徴的でもありました。
青春映画の何とも言えずかったるく、やるせない雰囲気が見事に醸し出されていましたし、主人公の3人の演技がすこぶる秀逸でした。柄本佑さん、最近はイケメン俳優として深い深い沼をお掘りになっていますが、いい役者さんです。
染谷将太さんも菊地凛子さんとの結婚はびっくりしましたが、名脇役ですね。
石橋静河さん、最後のシーン、笑っているのか悲しんでいるのか微妙な表情がとても印象的でしたし、途中途中の色々なセリフ、演技もなかなかいいじゃないですか!?
(でもお付き合いするとしたら本物のお父さんがとても怖そうです!)
同僚店員の足立智光さん、いいですね~クソ野郎加減が堂に行ってますが結構好きです。
また脇ではありますが店長の萩原聖人さん、最近はかつてのイケメン俳優もなんだかな~っていう役が多いですね。ケツメイシの『さくら』のPVでは片瀬那奈さんを美人にしたみたいな(失礼?!)鈴木えみさんとの共演が印象的でした。この映画とは関係ありませんが鈴木えみさん、めちゃめちゃ可愛かったですね!『映画理論講義』はきちんと読破したんでしょうか?最近とんと見ないですね~どうしてるんでしょう?
萩原聖人さんもあまり見ないような…『冬のソナタ』でヨン様の声やってましたたよね~懐かしい!こっちは20年くらい前??
萩原聖人さんの立場よりさらに上の年代としては若者たちの心情は理解できていないかと思いますが、深~い映画でした。
なんとなく『傷だらけの天使』のことを思い出してしまいました。全く似ても似つかないですが。