彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
全225件中、181~200件目を表示
いい。けどちょいしつこい
『ユリゴコロ』『ナラタージュ』ときて、これが一番良かった。ただテイストはいちばんえげつなく、グロテスクにいろんなものを映してる。映してるだけでなくて、グチャグチャ汚いものを噛む音や効果音もデフォルメされて、蒼井優は一向に綺麗に映されない。
しかし、汚い中で美しいのは阿部サダヲでした。「ああ」と全体像が見えてからの芝居が長すぎではないか、というくらい長くて、つまりかなり全体もったいぶったところが立ちすぎてるのが感動を半減させていくという珍しい体験をした
。
クズっぷり
ユリゴコロに続き
大好きな沼田まほかるの作品が映画になる。それも続けて2作品も。と言う事でユリゴコロに続き、観てきました。
内容は原作読んで知っているのですが、脚本がユリゴコロよりは変更していなくて嬉しかったです。
改めて映像として観るとなかなかのドロドロっぷりと阿部サダヲ、蒼井優の演技のうまさに終わった後の余韻と言ったらなかった。。。また観たい映画です。
とにかく阿部サダヲが可哀想で可哀想で。
とにかく蒼井優が普通のその辺にいそうな女性を演じるのが上手くて上手くて。
陣治が十和子と付き合ったばっかりに転落して行った所ももうちょっとクローズアップしてもらえると十和子のクズっぷりがもっと際立ったかなぁ。十和子の為にエリート会社をやめたりする件とかあるとなー。
まぁ、そうじゃなくても元々不潔で粗野な男として描かれているので、その設定だけで良かったのかな。
また沼田まほかるの新作でないかなぁ。
面白かったです!!!
これを愛と呼べるか。
これが愛なのか!
黒崎と水島は確かにクズでしたが、十和子とジンジには共感はできないが...
出てくる人みんなクズって聞いていたからどんなもんかと思ってたけど、...
彼女の魅力
"優しい" 映画。
共感度ゼロといわれているが、それに違和感。登場人物は、救われない人間の内面世界の末路を、見える形にして教えている。誰だって、妄想のなかで殺したり、死を願ったり、性に溺れたり、あるのではないか?一瞬でもしたことはないと、言える人はいるだろうか?ここまで極端に描かれなければ、人間の内面の危うさを訴えることのできない世の中を憂い、評価を4にしてしまったが、気持ちとしては、4.5。体をはってさらけ出して人間性の闇と病理をさらけだしてくれた俳優に拍手したい。しかしながら、前半の救われなさから一転し、地獄に自ら堕ちる人間をも救おうという(生きている人間にとっては、どこまでが本当の意味で本人のためになるのか、救いになるかは、難しいが)意志が存在することの再認識によって、癒しが生まれた。そのいみで、意外にもこの映画には、"優しさ"を、垣間見た。
クネクネした真っ黒のドジョウ
冒頭から十和子の高慢クズっぷりに惹き込まれる。
蒼井優って柔らかくボソボソした声のイメージだったけど、意外と甲高くよく通る声だったことに少しびっくり。
こんなクレーム絶対受けたくないなー!と思いながら観ていた。
これ以上無いってくらい徹底して汚く愚図で生理的にイヤ〜な陣治に笑っちゃうんだけど、なんだかかわいそうでかわいそうで仕方がない。
酷い言葉を浴びせられても浮気されても、一方的な奉仕をし続ける彼の姿に恐怖すら感じつつ、その異常に深い愛に最後はなぜか涙が出て止まらなくなる。
どう生きてきたらこんな人になれるのだろう。いや別になりたくもないけども。
黒崎と水島のクズ男っぷりもなかなか。
トンデモ展開で不倫関係になる水島なんてもはや演技派で、そのモチベーションに謎の関心すら覚える。
どちらの男もポエムみたいなことを大真面目な顔でペラペラと喋っていて気持ち悪いんだけど、でもこういうのにコロッと惚れちゃうのもなんだか分かるな…
映像演出がかなり面白い。
時に舞台的で幻想的で、過去と現在を継ぎ接ぎしたつくりが楽しかった。
関西弁が少しわざとらしく思えたけど、それぞれの目線に籠る強い感情が伝わる演技もとても良かった。
あのラストには何か新しい価値観を発見した気がする。
重くのしかかるけど上質なミステリーであり、少し変わった愛の形を観れる映画だった。
みてもいいか
すごく、良かった。蒼井優が良かった。上手いね!特に出だしクレーマー...
全225件中、181~200件目を表示