劇場公開日 2018年7月13日

  • 予告編を見る

「フィクションへ全力疾走」ジュラシック・ワールド 炎の王国 Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0フィクションへ全力疾走

2021年9月20日
PCから投稿

このシリーズ、ここんトコ「恐竜が当たり前にいる世界」=「パラレル・ワールド化」が進行してるけど、そろそろ、リアルからの、「かけ離れ方」が逝き過ぎのような。1作目の筋は、主に「中生代の、琥珀内の蚊の吸った"恐竜の血"から、遺伝子技術で、恐竜を現代に復元~」みたいな、「ストーリーに現実味を持たせる(ノン・フィクションっぽくしようとしてた)説明」やったけど、今作は、それとは真逆の、「フィクションに向かい過ぎ」感。

まあ、新作を創る上で、新機軸を打ち出さなアカンのはわかるけど、その方向性が「何かな」的な。動物愛護の括りに、「恐竜」が含められてる世界線(人間の金儲けに、メイジー含む生命が利用・翻弄されて、かわいそう~云々)やけど、そもそも「非現実世界=パラレル・ワールドの話」がベースなんで、「その上に組み立てられた"お涙頂戴"で泣け」言われても、個人的に付き合いきれん。

むしろ、「欲求原理だけで動いてた恐竜(ブルー)が、人間との関わりに~云々」と、頭で逝った「作り物感、全開な脚本」のせいか、せっかくのCGまで胡散臭く観えてくるし。後、大筋の「人間ドラマ」も、どーでもいい「小市民の葛藤やら、人間の欲望がどうたら~」で、相変わらず「寒い」かな。シリーズ物が、だんだんと失速していく典型例。

Ezy Ryder