「当たり前なのに、見落としていた事。」ジュラシック・ワールド 炎の王国 こたさんの映画レビュー(感想・評価)
当たり前なのに、見落としていた事。
ストーリーは分かりやすく、キャラクターも親しみやすい。
夏休みらしい映画だったと思います。
展開は裏を書かれるようなことはあまり無く、王道だなと感じましたが完全には解決していない問題などもあったので続編でどういった答えを出すのか期待したいです。
ですが、私はこの作品はストーリーの展開とかブルーが優秀すぎるとか派手なアクションとかの部分よりも、恐竜を通じて命の大切さと人間の身勝手さを描いた作品だと思いました。
火山の噴火により命の危機に陥る恐竜達を人間は救助しない事を決定しますが、それは表向きの話で裏では世の中の特権階級の人間達の娯楽のペットや軍事利用を目的とした闇取引の対象になってしまう。
そして最終的に自分たちの手に負えなくなってしまったら、殺処分する。
実際に殺処分するシーンはありませんが、こういった人間の身勝手さに対して「間違っている!」と唱えている作品だと思います。
個人的には火山が大噴火する島から脱出するシーンがかなり辛かったので、正直見る事をオススメするかは迷います。
ですが、見るのであれば命のあり方を考えさせられる素晴らしい作品だと思うのでしっかりと覚悟して見て欲しいです。